出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
出会いは偶然か、必然か。 でもこの恋心は、きっと必然。 父と母を相次いで亡くした看護師クレシダは、心機一転、 オランダで老医師の執筆作業を補佐することに。 老医師の家へ向かう途中でアムステルダムに立ち寄ったとき、 運河の入り組んだ中心街で道に迷ってしまった。 すると、青い瞳が美しい長身のオランダ人男性ヒレスに助けられるが、 とても無愛想で横柄な彼に、クレシダは苛立ちを隠せなかった。 その後、老医師のもとで働き始めた彼女は、思わぬ再会を果たす。 なんと、アムステルダムで会ったヒレスが老医師の家に現れたのだ! 彼が老医師の仕事仲間と知って呆然とするクレシダに、彼は告げた。 「驚いたようだね。だが、あの出会いは必然だったんだよ」 傲慢なドクター・ヒレス・ファン・デル・テイレとの再会に心乱れるクレシダ。ある日、インフルエンザに倒れた彼女を優しく看護してくれたのは、他でもないヒレスでした。けれども、目覚めた彼女が目撃したのは、親密そうに並ぶ彼と恋人らしき女性の姿で……。
巻末に特別付録! 人気作家ロビン・ドナルドの 自伝的エッセイ&全作品リスト 特別付録つき豪華アンソロジー! 巻末に名作家ロビン・ドナルドの自伝的エッセイ&全作品リストを特別に掲載。ロマンスの作り手自身の人生や創作風景を想像しながら小説を読むと、またひと味違った視点が加わったり、物語の奥行きが広がるかもしれませんね。
結婚式まであとわずかーー。 でも心は、別の誰かを望んでいた。 富豪との結婚式を目前に控えたザラに届いた、一通の手紙。 それは、トスカーナの名も知れぬ実業家からの庭園設計の依頼だった。 兄亡きあと塞ぎがちな両親を喜ばせたくて受け入れた愛なき結婚。 ザラは仕事を引き受け、ロンドンを後にする。 美しい丘陵に抱かれたヴィラで待っていたのは、黒髪の魅惑の男性、 金の瞳に炎を宿すヴィターレ・ロッカンティ。 広大な庭に夢を描くはずが、ザラの心は 彼という名の迷宮に囚われていく。私には婚約者がいるのに……。 まるで運命に導かれるように始まった誘惑。ドリーは彼の虜になった。 愛を取るか、結婚の義務を果たすべきか悩むうち、 彼の残酷なたくらみを知り、ショックを受ける! じつは彼が父への復讐のために近づいてきたことに気づく前に恋におちてしまったヒロイン。彼の情熱は真実の愛? それとも復讐の炎なのでしょうか……? 思いがけない相手との恋に落ち、運命に翻弄される三姉妹の姿を描く、ミニシリーズ〈予期せぬプロポーズ〉。第2話『見せかけの花嫁』もお見逃しなく!
涙はもういらない。この愛さえあれば。 感動と幸せを約束する珠玉のアンソロジー! ひとたび気を緩めたら涙がこぼれてしまいそうな境遇のヒロインの物語を厳選してお贈りします。「泣きたい夜は、シャロン・サラ」でおなじみの癒やしの作家と、多彩なキャラクター造形で楽しませてくれる名作家エマ・ダーシーによるスペシャル・アンソロジー!
すべてを失った絶望の夜に、 希望の光を宿すことになるなんて。 農場で働くレベッカは、幼い頃からオリンピック選手になることを 夢見ていた。ところが練習中に大怪我をして、無念にもその夢を 絶たれてしまう。さらに恋仲だった農場主の息子にも捨てられ、 どん底に突き落とされた。元恋人の結婚式の夜、惨めで耐えきれず 逃げ出したレベッカは、偶然出会ったセオの彫像のような美しさに 我を忘れ、一夜限りと誓って身も心も捧げた。 さよなら、昨日までの私。ようやく新たな一歩を踏み出した矢先、 彼女は妊娠に気づき、しかもセオがギリシアの大富豪だと初めて 知って動揺するが、彼から子供のためだと便宜結婚を提案される。 本当にそれでいいの? 惑いつつレベッカはエーゲ海へ旅立った。 愛らしいヒロイン像と圧倒的筆力で人気急上昇の作家、ロレイン・ホール。今作では、運命の一夜で命を授かったヒロインが結婚へと導かれる、切ないロマンスを描きます。ストレスから早産になってしまったヒロインを心配して付き添うヒーローの姿に要注目!
カナリアは届かぬ愛を今日も歌う。 愛する男性の子供を抱いて。 カフェを出たキャサリンは我が目を疑った。 ルカ! 3年前、1カ月だけつき合ったイタリア富豪がなぜここに? 純潔を捧げ、愛の告白をした私を、彼はあざわらって去っていった。 おびえたキャサリンはベビーカーを押し、早足で歩き出した。 だがルカがベビーカーの前へまわり、中をのぞきこんだ。 とうとう知られてしまった。私が彼の子を産んで育てていることを。 妊娠を知らせなかった彼女にルカは激怒し、親権を要求してきた。 さらには、子供と一緒に彼の家で暮らすようにとも。 私の愛を踏みにじったルカのもとへ戻るなんてありえない。 けれど選択の余地はなく、キャサリンは涙を流しながら要求をのんだ。 子供の存在を知られ、かつて自分を廃人同然の状態に追いやったヒーローとふたたびかかわることになったヒロイン。生活をともにするうち、彼がかかえる暗く大きな秘密を知ることになり……。感動的な作風で大人気、C・コネリーのシークレットベビー物語です。
いつか名ばかりの夫が、 私を愛してくれますように。 両親に疎まれ、愛を知らずに育った天涯孤独のアビーは、 どうしても家族が欲しくて人工授精で子供を授かった。 看護師をしながら幼い娘をひとりで育てていたある日、 アビーは新任の外科医が友人の兄ニコだと知って驚く。 イタリアの名家出身の彼はハンサムだが傲慢で、 学生時代、地味で内気な彼女には目もくれなかった。 その夜、突然ニコがアビーを訪ねてくると、耳を疑う要求を 突きつけた。「きみの娘の父親は僕だ。娘を返してくれ」 冗談じゃないわ! 父親が誰であろうと大切な宝物は渡せない。 だが、彼が重病に罹り子供をもてなくなったと知った彼女は……。 サラ・モーガンの個性が光る、シークレットベビー・ロマンスの登場です。ヒロインが人工授精で授かった我が子の父親は、驚いたことに、かつての憧れの人。娘のため、そして彼のために便宜結婚を選んだはずのヒロインでしたが……。感涙必至の感動作!
この子は絶対渡さないーー誰にも明かさず 密やかに産み落とした、あなたとの絆の証。 「君に会いたいんだ、テス」 その一言は、心の奥に封じたテスの記憶を乱暴にかき乱した。 プレイボーイとして知られる実業家、ニックーー かつて一夜だけ、彼と燃えるような情熱を分かち合った。 けれど翌朝、彼は涼しい顔で告げたのだ。 “仕事の関係に戻ろう”と。 なのに今、なぜ突然こんな電話を? 胸に湧き上がるのは期待ではなく、恐れだった。 まさか、ニックに知られてしまったの? あの子のことをーー 誰にも告げず、2カ月前に産んだ彼の子のことを。 傲然と光った愛しい男性の瞳に気づき、隠していた秘密を見透かされたように感じて、ヒロインは息をのみ……。家庭の温かさを知らずに育った二人の心の傷が癒されていく過程が丹念に綴られます。巨匠エマ・ダーシーが描く、傷ついた魂の再生物語。
魅惑の公爵に恋してはいけない。 この身では、彼の花嫁になれないから。 病を抱えるローラは子を産める可能性が低いと医師に告げられ、 今後の治療の見通しがつくまで恋人探しを休もうと考える。 会ってデートはしないものの、気の合う匿名のオンラインデート相手、 “ダン”とだけはメッセージ交換を続け、心の癒やしとなっていた。 そんなある日、ローラは第13代ブライトン公爵ヘンリーに雇われ、 しばらくの間、公爵家の城に滞在して仕事をすることになった。 凜々しくハンサムなヘンリーに会って強く惹かれたローラは、 多くの共通点があることから、彼こそが“ダン”ではないかと直感する。 でもたとえそうであっても、私の彼への恋心は報われないだろうーー 彼の花嫁は、公爵家の跡継ぎを産める女性でないといけないのだから。 J・オースティンを愛する小説家、J・ルイスの日本デビュー作!持病というハンディを負うヒロインが、持ち前の正直でまっすぐな性格で恋と向き合う姿に好感が持てます。相手を大事に思うからこそ一緒にはなれないという、切ない展開に目頭が熱くなる秀作です。
華やかで、切なくて、感動的な シンデレラ・プリンセス物語! 仕事でヨーロッパの公国アルプアズーリへやってきたジェシカは、 絵葉書のような美しい景色の見える道を運転していた。 事故が起こったのは、白く輝く城が見えてきたときだった。 ジェシカの車めがけて飲酒運転の逆走車が突っ込んできて、 相手は車ごと崖下へ落ち、ジェシカは気を失った。 6日後に目覚めたとき、そこは病院ではなく、 公国の王子ラウルの居城であることを知り、彼女は驚いた。 聞けば、崖から落ちて命を落としたのはラウルの婚約者で、 彼が今の地位を保つにはすぐにも結婚する必要があったという。 ああ、なんてこと! 私は王子を窮地に追いやってしまった……! 北米ロマンス界のオスカー賞とも言われるRITA賞を2度も受賞した名作家マリオン・レノックスによる、夢のようなシンデレラ物語。孤児となった幼い皇太子を守るために花嫁が必要なラウルと、白血病で息子を失ったばかりのジェシカの、感動ロイヤル・ロマンス!
ずっと秘密にしてきた。 あの子の本当の父親は……あなた。 大学生のローラは半年前に出会った著名作家リーアムと結ばれたが、 直後に彼は仕事でアメリカへ飛び、そのまま連絡を絶った。 そして妊娠がわかったときには、彼はすでに女優と結婚していた……。 リーアムの息子を密かに産み育てて7年が経った今、 ローラの出版社に“新人作家”の原稿が送られてきて、彼女は感づいた。 これは新人なんかじゃない、忘れえぬあの人の作品に間違いないわ! 会ってみると、相手は案の定、リーアムだった。 彼女を抱き寄せ、キスをし、彼は言った。「また会いたい」 官能に身を震わせながらも、ローラの頭はNOと叫んでいた。 彼と同じ黒髪に青い瞳の愛しい息子を、傷つけるわけにはいかないから。 ローラは10歳年上の恋人リーアムに尽くしたあげく手酷く捨てられましたが、再会した彼から、女優の妻との結婚は半年しか続かなかったと聞いて心が揺れます。よりを戻したがっている様子の彼に再び惹かれる気持ちをぐっとこらえ、ローラは去ろうとしますが……。
孤独で貧しく、不器量で従順ーー 彼女こそ、私の理想の花嫁だ! 両親を失い、天涯孤独となったメアリーは、 遠縁の家で息を潜めて生きていた。 誰にも望まれず、必要とされることのない日々。 そんな彼女に、ある夜、手を差し伸べたのはハヴロック卿。 まばゆい美貌の子爵は、出会ってすぐ結婚を申し込んだ。 なぜ私に? 戸惑うメアリーに、彼は静かに語った。 異母妹を引き取るため、形式的な妻が必要なのだと。 冷静なその言葉の裏に、一抹の誠実さを感じ、彼女は承諾する。 誰かの役に立てることが、少しだけ心を温かくしたから。 “孤独で貧しく、不器量で従順な娘”--まさかそれが、 子爵の望む花嫁だとは知らず……! 内気で冴えないヒロインが、寂しさばかりの人生に別れを告げられるかもしれないと、一縷の望みを託した結婚。でも夢のような結婚式の夜、見つけた紙切れに書かれていたのは、子爵の信じ難い〈花嫁の条件〉。さて、彼女がお返しにしたためた“夫の条件”とは?
伯爵による“ブラックメイル”-- それは、世にも傲慢なプロポーズ。 リーは16歳の夏、端麗な美貌の青年ジルに恋をした。 だが彼女の純粋な想いは、ふたりに嫉妬した友人によって汚された。 友人が陰でリーの筆跡を真似て、はしたないラブレターを偽造したのだ。 当然、育ちのいいジルから軽蔑され、リーの初恋は散った……。 それから6年後、リーは出張で訪れた美しい城で、 ド・ショーヴィニー伯爵ことジルと偶然の再会を果たす。 取引相手が彼だったなんて! 知っていたらここへは来なかったのに! リーの内心の動揺を知ってか知らずか、ジルが衝撃の提案をした。 「明日、僕と君は結婚する。妻の座を狙う愛人を追い払いたくてね」 さもなくば、“あのラブレター”のコピーを利用するぞ、と脅してーー。 そのラブレターは私が書いたものではないと、どれだけリーが訴えてもジルは納得しません。飽きのきた愛人を体よく追い払う道具に使おうだなんて、なんて傲慢な伯爵なのかしら! いくら腹立たしくとも、リーに拒否するすべはなく……。1982年の名作ロマンス。
男爵令嬢のサフィリナは、侯爵家の後継ぎで幼なじみでもあるジュエルスと結婚。相思相愛な二人は誰もが羨む理想の夫婦となった。そんな矢先、騎士としても優秀なジュエルスが戦地へ向かうことが決まる。彼の愛を信じて待ち続けるサフィリナだったが、帰ってきたジュエルスの隣には見知らぬ女性の姿が…。ジュエルスとの別れを決意し、彼との思い出をかき消すように父親から受け継いだ事業に没頭する日々。癒えない傷を抱えながらも、サフィリナは前を向いて歩き出すー。
ルーシーが目を開けたのは病院のベッドで、付き添っていたのは、義理の家族の天敵である、アントニアディス家の長男タナシスだ。彼は、自分たちは婚約していると言ったが、彼女に記憶はない。6年前、ほんの一瞬の出会いで惹かれた彼が、わたしの婚約者!?事故で頭を打ち、この2カ月間の記憶を失ったのだ。ルーシーの義理の家族とタナシスの家は海運業を営んでいるが、両家の不仲から投資家たちが手を引きはじめた。ふたりの結婚は両家の関係の修復を見せるための契約でしかないはず。なのに、病床のルーシーに献身的な姿を見せるタナシス。ルーシーは彼に愛されていると実感するがー。
安心してください、妊娠は間違いでしたー結婚式当日、そう綴った置き手紙を残し、ロウリは涙をこらえて花婿アダムの前から姿を消した。おなかの子は彼との愛の証だ。だがそう告げても、彼が私を愛してくれることはなかった。ロウリの罠に嵌められたと言い放ち、冷たく背を向けたのだ。あれから2年。ロウリは幼い娘を独りで育てていた。つましくも幸せで穏やかな日々がずっと続くと思っていたある日、偶然町中でアダムにでくわし、娘の存在を知られてしまう。我が子とかかわりたいという意外な彼の申し出に、ロウリは驚き、心が揺れたーまだ彼を愛している。でも彼を信じていいの?
スカーレットは今月も妊娠していないことを知り、涙に暮れていた。30歳をとうに過ぎても運命の人には巡り会えず、せめて子供が欲しくて人工授精を受け続けているところなのだ。でも、今日は海外から戻る幼なじみのジョンの家でのパーティがある。みんなの前ではせいぜい明るくふるまわなくては。気を取り直し、ジョンを迎えに行ったスカーレットは、久々に会う彼のあまりにすてきな姿に驚いた。彼にいじめられてばかりいた昔が嘘のよう……。今や感じよく話も聞いてくれるジョンに、つい口を滑らせてしまうと、スカーレットは彼の口から出た言葉にさらに驚いた。「僕が君の子供の父親になろう。ただし人工授精ではなく」■セクシーなストーリーと純粋でかわいいヒロインを描くのが得意なミランダ・リーの久々の新作をお届けします。好きなのになかなか素直になれない二人の恋はどうなるのでしょうか。
大学院で学びながら、9カ月前からナニーとして働くクレア。経済的に困窮する両親や既婚の姉たちを見て育ったため、これからいい仕事に就いて自立した人生を送るのが長年の夢だ。雇い主のヴィクは竜巻で妻を亡くしたシングルファーザーで、幼い一人息子のジェレミーはクレアにとてもなついている。クレアもジェレミーをまるで我が子のようにかわいく思い、また、ヴィクに対しても出逢ったその日から密かな恋心を抱いていた。そんなある日、ジェレミーが何者かに誘拐されるが、クレアはヴィクと協力して救出に成功し、心の絆を深める。しかし、彼女が長年の夢を叶え、ここを出ていく日が近づいていた…。
嘘よ! 一生、子供が産めないなんて。 フェイはあまりにも無情な医師の宣告に目の前が真っ暗になった。 瀕死の重傷から生還し、つらいリハビリにも耐え抜いた。 でも未来への希望を失った今、何を支えに生きていけばいいの? 心を閉ざし、笑顔を失った妹を心配して、兄が親友を連れてきた。 技術コンサルタントとして途上国を飛び回っているカイだ。 彼は、持ち前の明るさと強引さでフェイに真正面からぶつかり、 やがてその熱意は彼女の凍えた心を溶かしはじめる。 だが彼の存在が大きくなればなるほど、フェイは怖くなった。 カイに愛される資格なんて私にはない……。彼女の頬を涙が伝った。 一生、子供が産めない。医師の無情な宣告にフェイは絶望し、心を閉ざした。そんな彼女を救ったのは兄の親友カイだった。だが彼女は自身の秘密を打ち明けられず……。号泣必至の不朽の名作!
25歳のジェンマは6人きょうだいの長女。弟妹の世話と看護師の仕事に忙殺され、恋などしたこともない。もっとも、美男美女ぞろいと言われるきょうだいの中で、なぜかジェンマだけが平凡な顔立ちだからかもしれない。そんな彼女に転機が訪れた。隣家に滞在するオランダ人教授、ロスに闘病中の妹の看病を頼まれ、急遽オランダへ飛んだのだ。彼の家族は温かく、妹は愛らしく、オランダは美しい国だった。しかも、一家と親しい若者に熱心にデートに誘われる。突然華やかになった生活に、ジェンマは舞いあがった。ロスが陰で気遣わしげに見守っているのも知らずに。■まるで雨上がりの虹のように、さわやかで心温まる読後感を約束してくれるベティ・ニールズのロマンス。それが長く読者に愛されるゆえんでしょう。ジェンマの初恋は、楽しいパーティに連れ出してくれるお調子者の青年と? それとも……。