2000年発売
ヨウコ・ハルヤンネは1962年フィンランド出身のトランペット奏者。彼の発案で、20世紀アメリカで書かれたトランペット・ソナタを収録。映画音楽やジャズに触発された4曲を輝かしい音色で自在に奏しており、優れた技巧も魅力。ピアノの表情が少し堅い……。
グワーンと低音を鳴らしておいて、その上に薄くクリスタルに高音をキラめかせ、走れば光、浮かべば神秘、ぶつかりゃ戦い、淀めばカオス。60年生まれのエストニアの作曲家によるこの曲集、こうした堂々たる“アッタリマエ”さかげんがアッパレなのだ。
ペルトやスメラなどの作曲家を輩出したエストニアは、現代音楽において独特な存在感のある“場所”だ。どの曲も表現の“新しさ”のみを追求するのでなく、作曲家の根源的で切実な欲求に基づいた、表現への強力な意志を感じさせ、それが聴き手を揺り動かす。
傑作セカンド『ジャーニー・オブ・フォーサイト』のリミックス・アルバム。もともとヒップホップだけに収まらない音楽性を内包してるグループだけに、異種格闘戦でもハジけたトコ聴かせます。ヒップホップ系のリミキサーもいい仕事してる。
現代に生きる作曲家たちと、一種の共同作業として作品を生み、育てていく。そんな“仕事”は昔はプロの範疇だったが、いまや一般の合唱愛好者たちが情熱的にそれをやってしまう。そのドキュメントとして非常に感動的な一連のCDたち。しかし一方で、あまりにも演奏者の思いに引き寄せた演奏を聴かされると、親の個性も子供には影響するものだとお節介を焼きたくもなる。愛しすぎてもいけないのだと。……とはいえ、作品を聴きとるに足りない演奏はひとつもない。個人的には最も難解な「オーダエ〜」に戦慄した。
無色透明な女性ヴォーカルと、それこそ世界の果てまでも羽ばたいていくようなサウンドが織り成す美しさ、“卑怯と呼ばれても羽ばたいたよ/死ぬとわかってても”と、痛すぎるほど強さと弱さをさらけ出した歌詞。とても不思議な聴き心地が独特だ。