発売元 : 株式会社アブソードミュージックジャパン
西直樹の、メリハリの利いたタッチでリズミカルに躍動するピアノが、世間で注目されるきっかけとなったデビュー作。ここには、彼の魅力が見事にパッケージされている。恩師・猪俣猛の繰り出すリズムをバックに快調にスウィングするピアノが心地良し。歌心も○だ。★
ベース奏者のババシンをリーダーとする1952年、カリフォルニアでのジャム・セッション。当時売り出し中のベイカーと、クリス、パーカーという人気アルト奏者二人が、同じステージ上で熱いバトルを展開している。歴史的および資料的価値も高い貴重なドキュメントだ。
フリー・インプロヴァイズによる“現代的解決”を目指すブラックストンにしては珍しく、スタンダード「オール・ザ・シングス・ユー・アー」を取り上げ自分の論理を適用しながら、構築と脱構築を繰り返している。デイヴ・ホランド以下メンバーも充実。
92年リリースのソロ3rdアルバム。アニメ『老人Z』のサントラ主題歌「走れ自転車」も収録。ゴンザレス三上をはじめとした多彩なゲスト陣による安定した演奏と、キュートで弾む彼女のヴォーカルが全編で楽しめる。
93年発表のソロ4thアルバム。板倉文、近藤達郎、Ma*Toといったお馴染みのメンバーを迎え、ポップかつテクニカルなサウンドを聴かせる。シングルのみの発売だった「言えないI Love You」をボーナス収録。
チャクラから生まれたユニット、キリング・タイムは板倉文、清水一登、Ma*To(藤井将登)らが中心で、ユニークなゲスト陣とともに、民俗音楽や現代音楽などの手法まで取り込んだ演奏を展開している。彼らが88年に発表した作品に5曲をプラスしての登場。
87年録音の1st。民族音楽や現代音楽、ミニマムや実験音楽の要素を取り入れながら、見事ロックしている名盤。遠藤賢司もゲストで参加。ボーナス・トラックには『会社物語』サントラの「日没」別ヴァージョンが収録。
小川美潮、サンディ、大沢誉志幸、れいちらをゲストに迎えた大作組曲「IRENE」を中心に、ジャズやロック、民俗音楽などの要素を追加したグループの代表作、88年録音作品。未発表曲をボーナスで追加収録。
90年録音のラスト・アルバム。ポップな板倉文楽曲と、アグレッシヴでハードな清水一登楽曲が印象的。ボーナス・トラックとして、本作のリリース時に行なわれたシアター・コクーンでのライヴ音源が収録。
5年間のレコーディング活動の軌跡を纏めたベスト・アルバム。10年早過ぎたグループ、キリング・タイムのサウンドを知るに最適な入門編。名曲「BOB」をはじめ、各アルバムからバランス良く収録。
芳醇なシャンソンをうたう金子由香利の若き日の歌声を集めたベスト・セレクション。濃密な情感で独自のスタイルを作り上げる過程にある時期のものだけに、張りのある伸びやかな歌声、囁くような語り、古い言葉による訳詩が意外と濃厚な情感と合っている。
かつて最も黒人的なプレイができると話題を呼んでいた本田による初期の傑作。黒人ミュージシャンも加えたリズム・セクションを得て、彼のソウルフルで強力なタッチのピアノとオルガンが水を得た魚のように暴れまくる。レパートリーも魅力的だ。
ネイティヴ・サンを結成する前の本田竹曠は、エネルギッシュなメイン・ストリーム・ジャズで聴衆を湧かしていたが、その頃の1枚。「ジス・イズ・ホンダ」というアルバムとともに全国に彼のファンを作ることになった。彼の出発点に耳をかたむけてみよう。