発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
男性2人組のセカンド・シングル。タイトル曲は大昔の吉田拓郎を思い出さずにはいられない字余りフォーク。カップリングは、もう少しパンク寄りなフォーク。70年代フォークのリバイバルなのか、パンクのアンプラグド版なのか? 歌声はなかなか魅力的。
ソロ・ピアノとデュエットが半々収録された、歌モノの名曲集。ピアノでいかに“歌う”かをテーマに、ピアノの持つ“声”を引き出そうとしている。ハーモニカ、二胡、スティール・ドラムなど選んだゲストも個性的な“声”を持つ人ばかりで、対比の妙がある。
タイガース・ファンを自称するジャズ・トランペッターのタイガー大越による阪神応援歌集。ジャズというよりもソウル色の強いファンキーな曲が多く、18年ぶりのリーグ優勝にうかれるファンの心理が見事表現されています。合い言葉は「ハッスル!」。元気あふれる一枚。
“桃尻女”というよりも現在はコメディエンヌとして有名な小日向しえ嬢のニュー・シングル。プロデュースはDSLの長田進。カップリングのリズム・セクションはGreat3。本格的なバッキングは伊達じゃない。実は表現力のあるシンガーなのだった。カップリングは自作だし、見直した。
プログレッシヴな技巧派メタルのカリスマの新作。近年、下降線の要因となったグランジっぽさも確かにあるが、ダークで緻密なサウンドも随所に覗かせ、軌道修正の過渡期っぽさが滲む。元メンバー、クリス・デガーモがピン・ポイント参加。
前2作では多様な実験を試みていたが、今回はシンプルなダブというところに焦点が絞られている。全曲が極端に音数の少ないアプローチなので、こだまのトランペットによるヒューマンなメロディが前面に出ていて、彼の人間性がむき出しになったような作品だ。★
スロー・フードならぬスロー・ロックの新旗手、今作でも、押し殺した感情と取り残された現実に揺さぶられる姿態を、生々しく唄っている。その上、ムダに悩んだり躊躇することのカッコ悪さをわかっている。だから、私はこの音を信用するし、皆もきっとそうなんだろう。
しなやかなうねりが聴き手を涼しげな気分にしてくれるモッドでダンサブルな表題曲。(2)(4)はインスト曲で、とくに(4)には夏休み最終日に感じるやるせない気持ちを、より掻き立ててくれもする。寝苦しい季節のお供にも最適な好曲揃いのシングル。
ヴォーカル/ギター/ハーモニカと、キーボード/コーラスの男性デュオで、ゲストのドラム/パーカッション入りのファースト・シングル。ブルーハーツの影響を感じさせるが、ややパンクっぽいトーキング歌唱とロッキン鍵盤楽器の組み合わせがちょっと新鮮だ。
ジャンル
ミスターAORが取り組んだジャジィなスタンダード・アルバム。往時から洗練されたジャズ・フィーリングが窺えたが、彼の場合はそれより先にブルースの古典に挑戦すべきという気がしないでもない。自身のレーベル、グレイ・キャットからの第1弾。
ミディアム・テンポのヒップホップに合わせ、飲食店におけるおかしな外国人のやりとりをコミカルに演じている一曲。シンプルなサンプリングにより良い脱力感が出ており、ループのなかに引きこまれるような感覚。CX系アニメ『こち亀』のエンディング・テーマ。
パリで活躍中のDJ、ジミー・コールセンが、KENZOの世界からインスパイアされてセレクトした、コンピレーション・アルバム。
2003年の“B-BOY PARK”のテーマ曲がこの曲。ガリヤにしては珍しい、スキップするようなアップ・テンポの軽さを持った曲で、Qと山田マンのラップも笑っちゃうほどトリッキーに楽しんでる。カップリングのヘヴィな重さとの、色鮮やかな対比がガリヤらしい。
チェコ・ヴァイオリン界の大御所スークもリリース当時で73歳。ソロ活動はもうほとんど行なっていなかったようだが、当盤は1999〜2001年にかけて母国のロトス・レーベルに録音した3枚の小品集からの抜粋で、音楽への深い造詣と愛情が上品に滲み出た味わい豊かな小品集だ。
ニューウェイヴ世代の音楽家には蕎麦好きが多い。ここから発想して作られた(ソバ)アンビエント・オムニバス。小西康陽、朝本浩文らが参加。16曲目は石坂浩二、緒川たまきのナレーション入り。参加アーティスト行きつけの蕎麦屋を写真入りで紹介した小冊子も粋だ。★