2025年6月発売
米国は恐るべき底力を発揮し、ついに連合艦隊を圧倒する大艦隊を繰り出してマリアナを陥落させた。占領されたサイパン島にB29爆撃機が進出すれば、首都東京を含む日本本土が攻撃可能になってしまう。 硫黄島基地から間断なく空爆を仕掛け飛行場建設を妨害するも、わずかな時間稼ぎにしかならないことはわかりきっていた。 多数の主力艦を失った連合艦隊に対し米艦隊はさらなる増強を続け、もはや彼我の戦力差は絶望的に開いてしまっている。 さらに、米軍が硫黄島攻略を狙っているという情報が。 追い詰められた連合艦隊は、旧式戦艦をも含む残存艦艇をかき集め悲壮な覚悟の元に出撃する。 果たして米軍の進撃を止めることができるのか。 「硫黄島は断固死守しなければならない。万一硫黄島が陥落したら、本土空襲は確実なものとなる」
此の世に不可思議なことなどないと洲齋は言った。 「ないかの」 「ありません。起きた以上は必ずそうなるだけの理由があるのです。乾坤の間に理が通じぬものなど、ただの一つもありませんよ。 理が通じないのは、このーー 人の心だけ。 狐猟師の稲荷藤兵衛の裏の仕事は人の嘘を見抜く洞観屋。ある日、老中首座水野越前守の改革を邪魔する者をあぶり出せとの命を受ける。その者たちは奇手奇策を用いて衆生を惑わし、人心を恣にする化け物遣いというが……。 江戸の巷に暗躍する御行の又市一味の物語、堂々完結!
『イッツ・ダ・ボム』で犯罪小説界に新風を吹き込んだ超新星・井上先斗が松本清張賞受賞第一作として世に放つのは、前代未聞の犯罪劇! 「--君は自信が欲しいんだ。 よかろう、与えてやる。 ただし、困難な道のりにはなる」 姫に飛ばれて300万円の借金を抱える元ホストの森有馬。 自信も金もない、しょうもない自分に嫌気が差している。 そんなときに飛び込んできた“うまい話”。 怪しいのはわかっている、それでも。 待ち合わせ場所にいたのは、真っ青なスーツに身を包んだ胡散臭い男だった。 ジンと名乗るその男が有馬に課した「七つの試練」。 こなすたびに数万円の報酬が支払われる。 そして最後の試練を成し遂げたその時、 〈500万円〉と自信が手に入る、らしい。 「必ず、意識をしてほしい。 自分が、いま行っているのは非合法な何かへの助走だと」 果たして有馬は、ジンに課された試練を乗り越え、自信を手に入れることができるのか。 ノワールの新世代が贈る“現代版アラジン”がいま、幕を開ける!
著者6年ぶり、世界が待ち望んだ長篇小説400枚。 内気な人々が集まって暮らすその土地は、“アカシアの野辺”と名付けられていた。野辺の人々は沈黙を愛し、十本の指を駆使した指言葉でつつましく会話した。リリカもまた、言葉を話す前に指言葉を覚えた。たった一つの舌よりも、二つの目と十本の指の方がずっと多くのことを語れるのだ。 やがてリリカは歌うことを覚える。彼女の歌は、どこまでも素直で、これみよがしでなく、いつ始まったかもわからないくらいにもかかわらず、なぜか、鼓膜に深く染み込む生気をたたえていた。この不思議な歌声が、リリカの人生を動かし始める。歌声の力が、さまざまな人と引き合わせ、野辺の外へ連れ出し、そして恋にも巡り合わせる。果たして、リリカの歌はどこへと向かっていくのか? 名手の卓越した筆は、沈黙と歌声を互いに抱き留め合わせる。叙情あふるる静かな傑作。 n-bunaさん(ヨルシカ)絶賛! <おもちゃから流れる歌声、アシカショーのアシカの歌声、シンガーの為の仮歌、そして夕方に流れる家路。何者でもない、何処にもクレジットされることのない彼女の歌声は、決して聞く人を選ばない。それは誰もが何者かに成ろうとする今の社会において、本当は必要だった優しさなのかもしれない。>
人間臭く体力気力をすり減らしながら 文学の高みを求めた文豪たちの名作を読む! 中学生、高校生のうちに一度は読んでおきたい6人の文豪の代表的名作。 芥川龍之介「地獄変」 谷崎潤一郎「秘密」 太宰治「女生徒」 坂口安吾「風博士」 織田作之助「秋深き」 中原中也「山羊の歌」 文豪たちの人間関係がわかる人物相関図 / 生涯を読み解く年表 / 代表作紹介 / ゆかりの地など、文豪の仕事と人間像がわかるガイド付き。
いつも顔面差別を受けっぱなしの俺、五部燐が転移した異世界は、美醜の基準が逆さまの価値観逆転世界! そこではメスゴブリンみたいな女たちが数少ない男に大事にされ、美しいむちむちエロフたちが『廃棄女』の呪いを受けて迫害される世界だった…! 爆乳すぎる白エルフ魔法使いのアリアーナ、美尻の褐色エルフで斥候のメリッサ、真面目弓使いのディタ、もふもふキュートな狐獣人のココ。『廃棄女』として苦しむ美しい冒険者たちをエッチで次々に解放し、俺は自分だけのハーレムパーティ作りに乗り出す。美醜逆転異世界のえちちコメディが開幕!
「児童文学書全情報」シリーズ全8冊分の人名総索引。「作品」および「挿絵画家索引」の人名を横断検索できる。「著訳者」部は15,526人、「挿絵画家」部は7,117人が引ける。
シリーズ第7巻「ブレーメンの音楽師」は、表題作のほか、「ヘンゼルとグレーテル」「六羽の白鳥」「杜松の樹」「うまい商売」など17篇を収載している。「ブレーメンの音楽師」は、長年、人間に飼われていたロバが老いて働けなくなり処分されそうになった。ロバは逃げ出し、道中で同じ境遇の犬、猫、オンドリと出会い、ブレーメンを目指す旅に出るが…。今でも世界中で愛され続けているグリム童話の代表作の一つである。ほかにも短い物語が多く読みやすく、世界で最も多くの言語に翻訳され、最も多くの人々に読まれた「グリム童話」の作品の数々が楽しめる。 ブレーメンの音楽師 ヘンゼルとグレーテル 手なしむすめ うまい商売 としよりのお祖父さんと孫 ならずもの 土をまるくもった おはか ひとつ目、ふたつ目、三つ目 三つのことば 森のなかの三人の小人 三まいの 鳥のはね 六羽の白鳥 わらと炭と豆 麦の ほ きつねと 馬 杜松の樹 なぞ
The Beginning of The Bee 「私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ」と「私の耳は貝殻 海の音が好きだ」 この違いと評価 前者にある全体にまぶされた古風な叙情 後者にある耳の形と貝殻とのぴったりとした一致 ある朝美しい耳の形を見せるために彼女はスキンヘッドになった(「海の評価」より) 序 詩 美しい川の畔に上がって 森君の夢 萌乃(昔と音の近似性について) 揺れる相模湾にあるバベル それは来て「カナ カナ カナ カナ」と鳴く ひび割れ文、地響きの音色 耳を切られたウサギの耳 とうとう見つけたよ 萌乃の足の付け根に沈む海の太陽をさ 跋 詩
1巻発売後即重版! 小説家になろう年間第1位(2024年4月〜10月) 2024年もっとも読まれた超人気作! 「お客様を幸せにしないわけにはいかないでしょ?」 彼女の光は病んだ世界に苦しむ少年をも照らす! したたか夫人の領地改革ヒューマン・ファンタジー、第二弾! コミカライズ連載中! 書き下ろし番外編巻末収録!
「ラスボスについてくる覚悟はできてる?」 闇の魔法で荒野を国中で噂の都市へ開拓していく!? 不遇幼女の大逆転領地発展ファンタジー! 書き下ろし番外編巻末収録!
TVアニメ、TBSほかにて2025年7月から放送開始予定!! シリーズ累計60万部突破!(電子書籍含む) 最強水魔法使いの気ままな冒険譚、第三部第2巻!
<シリーズ累計190万部突破!(電子書籍含む)> 「迷ってでも私が決めるんだ!」 己の目利きを信じて、突きススメ! 臆病な魔獣使いとゆるかわスライムの愛され癒し系サバイバルファンタジー第14 弾!
シリーズ累計10万部突破!(紙+電子) 花より団子なお転婆令嬢が世界を動かす(?)無自覚愛されファンタジー、第八弾! シリーズ大重版!
「私たちにもおかわりください!」 のんきな戦うコックがフライパン一つで大陸を制す、絶品無双ファンタジー! 書き下ろし番外編巻末収録!
シリーズ累計25万部突破!(電子書籍含む) 「おかえり! ご先祖さま!」 魔境のお盆は千客万来!? 臆病少年の命がけ(?)ほのぼのファンタジー第七弾!
開けたら最後。劇薬短編5話 彼女は私の親友で、私の男の母親……「私たちが轢かなかった鹿」 身ごもりたい女と、身ごもることを許されなかった女……「不幸の****」 不治の病を宣告された夫の心配と妻の気遣いの掛け違い……「犬の名前」 頭かペニスかーー家出した娘と愛人との間で揺れる男の天秤……「つまらない掛け時計」 大雪の日、老作家と元担当兼愛人が住む古民家へ迷い人が……「小説みたいなことは起こらない」 私たちが轢かなかった鹿 不幸の**** 犬の名前 つまらない掛け時計 小説みたいなことは起こらない
アメリカの作家、レベッカ・ブラウンの代表作を復刊。 逃れようのない死の前で、料理を作り、家を掃除し、洗濯をし、入浴を手伝う。 喜びと悲しみ、生きるということを丸ごと受け止めた時、私は11の贈り物を受け取った。 エイズ患者とホームケア・ワーカーの交流が描き出す、悼みと希望の連作短篇。 著者書き下ろし「『体の贈り物』三十年後」を収録。 金井冬樹の装画による新装版。 “横溢するケアに包まれました。ホームケアワーカーの「私」が派遣されるのは死の恐 怖に向き合う患者たちのところ。ケアする側が彼ら、彼女らの生を“尊重されるべき もの”として丸ごと抱擁するとき、曇っていた生がみるみる輝きを取り戻していく。 まさに奇跡のような贈り物。” 小川公代 “透きとおるような日本語で訳されたこの小説集における、死にゆく人々の生を支える主人公の冷静さ、 心身の痛みにたいする想像力の深さ、そこから生まれる交流のぬくもりは、 いま、世界でなにより大事なものに思える。” 木村紅美 汗の贈り物 充足の贈り物 涙の贈り物 肌の贈り物 飢えの贈り物 動きの贈り物 死の贈り物 言葉の贈り物 姿の贈り物 希望の贈り物 悼みの贈り物 謝辞 『体の贈り物』三十年後 二〇二五年版訳者あとがき
「介護する信条にぜひ「時には休もう」の1項を入れてやってみてはいかがでしょうか、体調不良だと言って休養するんですよ。大丈夫です。周りはみんなあなたの理解者です。あ、ずる休みかと笑いながらあなたの働き分を補填してくれるはずです。」(本文中「ご相談」より) 架空の相談室で交わされる介護員と相談員の思いの数々。介護員の生きざまを見つめてきた元介護施設長から届いた21編のフィクション詩誌物語。 ※この物語はフィクションです。 出版に際して 閑話 我が推しの栄光物語について 第1話 運命の人 第2話 退職請負会社 第3話 高層マンション住民 第4話 利口な女2 第5話 父親物語の現在 第6話 チャンス到来 第7話 投資ゲームのあと 第8話 院内夜勤怪談事件簿 第9話 失われたものの手触り 第10話 誕生祝 第11話 認定看護師正木さん 第12話 地域 新規開業 第13話 地域 新規開業その2 第14話 真昼の裏バイト 第15話 SNS炎上物語 第16話 性的事情 第17話 アジアからの風 第18話 忘年会 第19話 自伝流れ歌 前半 第20話 自伝流れ歌 後半 第21話 お友達百景 おわりに