2025年12月17日発売
新たな仲間アクアを迎えたタビトたち。旅をするほど成長するガイドマップには、チェックポイントを巡ると賞品がもらえる『スタンプラリー』の機能が追加! そこに示された賞品は、見つければ偉大な魔法使いになるとされる『大賢者エルミラの魔導書』だった……! 目指すは、水路の青と建物の白が異国情緒溢れる、水の都リヴァーナ! まったり観光をしつつ、魔導書の力があればタビトの記憶も取り戻せちゃったり? さらに、ガイドマップのスキルは街にお宝の眠る隠しダンジョンがあると指し示して……!? 釣りに、写真に、魔導書店巡りに……モフモフな仲間も加わって、謎解きだってガイドマップがあればお手の物! 異世界トラベルファンタジー!
ユーリをパーティーに連れ戻そうとする勇者の襲撃を退け、無事に彼女と結婚したロイロット・ブレイク。 魔物使いの修業をしたいというユーリの希望を叶えるため、魔物使いの幼なじみテオがいるアルニード王国を訪れる。 テオのもとで楽しく修行をしていたある日、傷つき弱っていた小さな魔羊を保護することに。テオによる懸命な看病のおかげで小羊は少しずつ回復していったのだが……。 「大変だっ!! 羊が……女になった!?」 小羊から姿が変わったリミと名乗る少女は何やら秘密があるようで……。ロイとユーリは新たな厄介事に巻き込まれていく。 実力を隠した元「アレ」だったおっさんと、追放された天才少女の穏やかで幸せな同棲ファンタジーライフ、第2幕。
★カクヨムコンテスト10「異世界ライフ部門」特別賞受賞作★ 最近ドハマりしていた恋愛RPG『剣と魔法と花冠』に登場する悪役、クラウト・フォン・ヴェルトハイムに転生した俺。 どのルートでも死亡確定、さらには俺の推しキャラである妹系ヒロイン・プリメリアを虐げるロクデナシに転生してしまったことに絶望する俺だったが……。 「推しをこの手で幸せにできる! これ以上の推し活はない!」 彼女と出会う前にクラウトに転生した俺は、自分を徹底的に磨き、努力することを決意する。すべてはただ推しである妹を幸せにしたい──その願いのためだけに! その行動は、クラウトを嫌っていた周囲の人間にまで影響し始めて……!? 推しのために自分も運命も書き換える! 【推し活】から始まる全力リスタートファンタジー!
無実の罪で地方へ左遷されながらも、仲間たちの尽力もあり名誉を回復したジャスティン。そんな喜びもつかの間に、トライオン領にある鉱山の調査へと向かうことになる。 同行するのは屈強でむさくるしい同僚たちと、年端もいかない魔法使いの少女・アミーラ。彼女の魔法の活躍もあり無事新たな鉱脈を見つけたジャスティンたちだったが、鉱山の利権をアミーラの実家である魔法の名家・グラバーソン家に奪い取られそうな事態に!? しかしアミーラの話によれば、彼女の父である現当主は誠実な人物らしい……。 違和感を覚えたジャスティンが調査を進めていくにつれ、事件の裏には鉱山の利権を超えた陰謀が渦巻いていたことが明らかになりーー!?
数学を愛し、数学から愛されている上杉和典。 ライバルの早逝に触れ、大学受験目前に医学部に進学することに決めたが、まだ数学研究者の夢を諦められないでいた。 そんな矢先、父が膵臓癌であることが判明。さらにフランスの学会に出ていた母がアルプスの麓で自動車ごと崖に転落、遭難してしまった。当局に問い合わせをするも確認が取れず、生存率が下がる72時間以内に救出するため和典はフランスに向かう。 小学生時代、探偵チームKZ(カッズ)を組んでいた小塚、黒木、美門、七鬼が、そして立花彩が母親の捜索に力を貸す! 母は助かるのか、そして和典と彩の関係はどうなるのか……。 藤本ひとみ先生から読者の皆様へのメッセージも掲載!
書物、人形、恋ごころ。人の噂も燃え盛る。炎ゆらめく25編! 著者一覧(収録順) 高田崇史 高田大介 歌野晶午 宮西真冬 風森章羽 丸木文華 米澤穂信 須藤古都離 篠原美季 島田荘司 神林長平 潮谷 験 古泉迦十 多崎 礼 市塔 承 黒澤いづみ 我孫子武丸 秋吉理香子 河村拓哉 矢樹 純 三津田信三 五十嵐律人 似鳥 鶏 恒川光太郎 皆川博子 『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』『新しい法律ができた』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第六弾!
僕は眠る 君を“悪夢”から解き放つため 異才・暁社夕帆が夢の世界であなたを翻弄する! 永遠に覚めない夢って? “明晰夢”に悩まされる高校生・片桐ヒカルは夢の中で少女と出会う。 彼女は永遠の眠りをもたらす怪物・ゾアに追われていた。 翌朝、ヒカルの前に夢の少女とそっくりな転校生・紫藤みのりが現れ、ふたりは打倒ゾアのため協力するがーー。 夢と現実、ほんとうの君はどこ?
豪州発シスターフッド&エンパワメント小説 過去の苦しみは現在の苦しみに絡まり繋がり、 時代が変わっても少女たちの味わう苦悩は同じ。 しかし未来だけは誰にも分からない。 そこに希望がある。 ーー王谷 晶氏 推薦!! 装画 オカダミカ 装幀 albireo Inc. 〈一万本の面倒、とあなたの父は言った。 そう言ったとき、父は笑っていた。友達と話しながら。それはあなたの髪のことだったが、あなたの人生のことでもあった。女の子に生まれたからには不幸ばかりだとわかっている、すべてのまだ生きていない人生のこと。父がそう言ったのは、あなたが十四歳になったばかりのときだった。〉(本文より) 現代の豪州の町ダーウィン、14歳のバードは育児放棄され、家でふたりきりになった母の恋人からの耐えがたい視線にさらされていた。今は病院のベッドにいるが過去の記憶が無い。 昔のヒマラヤでは、14歳のバードが父親の借金のかたに望まない結婚を強いられている。それぞれの時代でバードは「そこ」から逃げ、やがて5人の少女たちとその絵にまつわる謎に行きつくーー。 オーストラリアでもっともエキサイティングな女性作家が、少女の選択と時空を超えたシスターフッドを幻想的に描く、傑作エンパワメント小説。 【編集担当からのおすすめ情報】 〈マーガレット・アトウッドやホリー・リングランドのファンに贈る、オーストラリアでもっともエキサイティングな新進作家のひとりによる、希望と回復力についての忘れがたい小説〉 〈どんな犠牲を払おうとも自分の意志で生きようと決意した少女を描いた、傑作にして深く感動的な小説。『BIRD』は、希望、回復力、繋がる力、そして最も根源的な絆を描いた忘れられない物語です〉 (原著出版社アシェット・オーストラリアの書誌紹介文より) ふたつの時代、それぞれの苦難に抗おうと必死に生きる少女バード。彼女の尊厳を踏みにじる大人たちと、一方で彼女に寄り添い連帯しようとする女たち。オーストラリアの新進女性作家による、時空を超えたシスターフッドに胸が熱くなる、幻想的なエンパワメント小説です。バードと同年代の10代から、かつてバードのような少女だったバードの親世代まで、年齢や性別を超えて読んでほしい作品です。 帯の王谷晶さんの推薦文、オカダミカさんによる美しく力強い装画にもご注目ください。
笑い。サスペンス。謎。そして戦争ーー。知られざる名短篇を集成した生誕百年記念出版。〈失踪した恋人の鎮魂のために女性作家が書いた小説〉が読者を魅了するモダニズム文学の傑作「今は何時ですか?」、終戦の日の朝の列車で、午後の「重大発表」が載った新聞を売る若い女を描いた遺作「茶色い戦争ありました」ほか、作家、エッセイスト、批評家、翻訳家として読者を愉しませつづけた希代の文学者による全四篇。
どしゃぶりの日もある。でも、雨はいつかきっとあがる。病に倒れた最愛の父を支えるため、倉敷紡績で働く少女すてら。社長の大原孫三郎の知遇を得、贈られた雑誌〈白樺〉でゴッホの絵を見て心打たれ、「ゴッホが絵を描いたように小説を書く」と、自身の道を定める。あることをきっかけに岡山を去ることになったすてらは、東京へと向かうが……。著者がかつてない熱量で「小説」と「アート」への愛を込めた最新長篇!
傾国の時代、迷える杜甫を傑物にのし上げたのは、美酒と酔狂者たちだった! 悪政による貧困がはびこる唐の世、仕官を願う杜甫は、花形詩人の李白ら、憧れの酒豪と出会う。型破りな酒仙たちとの交流を通じ、杜甫は「国破れて山河在り」の境地に辿り着き、民のために皇帝に諫言することを決意する。不遇をかこちながらも志を貫いた大詩人の夜明けを活写する、中華烈伝エンターテインメント!
『ここはすべての夜明けまえ』で鮮烈なデビューを飾った作家の「蘇生」作。ゲームシナリオの仕事が行き詰まり、逃げ場を求めるように応募した小説でデビューしたわたし。その反動で鬱になり苦しむ中で思い出したのは、子供の頃のこと。両親は折り合いが悪く、父は病と闘っていた。その中で生き延びるためにわたしは書き始めたのだった。自身の「夜明け」のため半生を正面から描き切った渾身の跳躍作。
ここではない、どこかから電話が鳴る。ポール・オースター最後の長篇小説。S・T・バウムガートナーは九年前に先立った妻アンナの不在を今も受け容れられずにいる。書斎で彼女のタイプ原稿を読み耽り、物忘れがひどいなか、ルーツの地ウクライナを旅したときの摩訶不思議な出来事を書き残す。そんな彼に恩寵が……来るべき日を意識していたとしか思えない、オースター作品のエッセンスが宿る名作。
誰にだってある。このままではいけないと、ふと運命を変えたくなるときが。あまりにも不運な男は、ある日、「人生のギヤ」を切り替えようとする。「ボブ」と名乗る娘の思春期に悩み、仕事にも疲れ切ったシングルマザーは、酒に逃げるのをやめることにする。少女時代、親友との友情のために映画出演をやめた女性は、ふとあることに気づく。完璧には程遠い人生を受け止めて生きる愛すべき人々を描く連作短編集。
陥落を前にしたコンスタンティノープル、現代アメリカの図書館、未来の宇宙船。異なる時空を生きる人々が古代ギリシャの物語により繋がっていく。どの時代も避けられぬ絶望の中で物語は希望を灯しーー『すべての見えない光』作者が、語り継ぐ力を讃えるサーガ
「パパラギ」とは「白人」「よそ者」のこと。南海の島の村長ツイアヴィは、ヨーロッパを訪れた際、そこで目にした「パパラギ」の社会について、帰国後、島の人々に語り聞かせる。お金、物質、時間、仕事、メディア……。鋭い視点から展開される予言的・啓示的な文明批評が、私たちに“本当の豊かさ”を問う。世界的ミリオンセラーとなった不朽の名作が、松永美穂氏の新訳と柴田ケイコ氏のイラストで21世紀の今よみがえる!
第46回小説推理新人賞受賞作。俺が稲荷神となって、はや三百年。「誉人」として選ばれた人間の願いを叶えるため、日々神社で人々の願いに耳を傾けている。俺は人智を超えた神の力を使えるが、人間の心の機微がさっぱりわからない。今回やってきた誉人の女は、病におかされ余命わずかにもかかわらず、「どうか私が殺されますように」と願った。遠からず命が失われるのに、一体何のために、誰に殺されたいのかーー? 落ちこぼれの神様の少年が解き明かす、人間の不思議と宿命。読後、温かな幸福感に包まれる神様ミステリー!
小学六年生の春。母が突然失踪し、ひとり残された櫻井蒼は、東京から青森に住む祖母のもとへ引っ越すことに。祖母は、ド派手な衣装に身を包み、地元では「拝み屋」と呼ばれ、一目置かれる存在だ。だが、その正体は鋭い観察眼と冴えわたる推理で人々の悩みを解き明かす、町の名探偵だった。 見知らぬ土地での暮らしに戸惑いながらも、蒼は祖母とともに数々の事件に挑むことに。消えた三味線の謎、ねぶた祭の夜に起きた誘拐事件ーー。不可解な謎と向き合うなかで蒼はやがて、家族の意味を問い直していく。心あたたまる連作ミステリ。
すべては過去になる。好きだった想いも、伝えられなかった現実も、すべては褪せて色さえも思い出せなくなる。 でも、このピアスだけは、ずっとそこにある。彼が開けてくれた穴は、一生残り続ける。刹那、耳元でパチンと世界が弾けた。(本文抜粋) SNSフォロワー35万人超。若者から絶大な支持を集める著者、待望の最新作。失恋が映す本当の自分。全5編には恋の記憶を象徴するアイテムが登場。ピアス、パーカー…すべてに切なさが宿る。トラウマさえ、君を想ったから輝いた。全力で恋をした過去に、今日も生かされているあなたへ。