小説むすび | 2025年11月発売

2025年11月発売

【POD】夢みたものは 第10号【POD】夢みたものは 第10号

立原道造の詩「夢みたものは」から名付けられた総合誌の第10号。 「秋」の特集号です。 幅広く活躍中の作家26人による詩、短歌、ショートショート、写真、絵画……約70 頁。 作家たちが描くそれぞれの秋への思い…あなたの秋の風景と重ね、お楽しみいただけ たら幸いです。 目次より…「木の葉に混ざる」「秋うらら」「ヒガンバナ」「明日は晴れるかな」「小悪 魔の読書術」「秋いろ」「秋の船に乗って」「夜の秋」「夕焼けおでん」「割と日常」 「紅葉」「緑の葉」「やがてはモンスター」「無限のメビウス」「ラスターカラー」「秋 を買う」「秋」「とんぼ壁」「一千年後」「ゆうぐれの人」「秋の粒子」「花香る秋風」 「小さな妖精」「バス旅」「腕」「葡萄に栗鼠」 「ヒアシンスハウスの窓から」第五回は浅倉良子氏が俳句誌『ににん』と同人誌 『檸檬』を紹介します。 私の「秋」の一冊、本の紹介コーナーもお楽しみに。 本誌の夢のかけらが皆様の心に秋の光のように降り注ぎ、日々の生活が健やかに、 読書や創作の広がりに繋がりますよう願っています。

運び屋にされた郡上藩凌霜隊運び屋にされた郡上藩凌霜隊

発売日

2025年11月4日 発売

江戸時代、山深き郡上八幡。産業も乏しく、情報も届きにくいこの地に、宝暦年間、丹後宮津から「武の青山」と称される名門・青山氏が藩主として赴任する。静寂に包まれていた郡上は、やがて時代の奔流に飲み込まれていく。 岩本院の一人娘・お清は、藩の使いとして何度も江戸へ赴く。その旅路の中で、会津戦争で行方不明となった恋人・山脇金太郎の足跡を、かつて交わした手紙を手がかりに追い始める。やがて彼が幕府の裏の任務に関わっていたことを知る。 江戸無血開城の前夜、郡上藩は密かに「凌霜隊」を結成し、会津若松の松平容保のもとへと向かう。一方、郡上八幡の国許では新政府への転向の動きが進んでいた。会津戦争の敗北により、凌霜隊は脱走隊として扱われ、海路を使い郡上へ護送される。 その航路の裏には、徳川幕府の勘定奉行・小栗忠順と、山脇家の養子となった金太郎の密接な関係が潜んでいた。幕府の御用金を密かに船に積み込み、荷物の中身をすり替えて輸送するという、幕府最後の策謀。お清は金太郎の積み込んだ荷の正体を探るうちに、彼と小栗の行動が深い闇に包まれていることに気づく。 本作は、凌霜隊隊員・矢野原与一が遺した日記『心苦雑記』をもとに、激動の時代に翻弄された人々の姿を描き出す歴史小説。郡上八幡から江戸、そして会津へーー幕末の闇に挑む一人の女性の恋仲を一途に追ってゆく姿を、今、静かに語られる。

雷電雷電

出版社

KADOKAWA

発売日

2025年11月5日 発売

勝率9割6分2厘、江戸相撲最強の力士・雷電為右衛門。その雷電が唯一、二度敗れた相手がいた。相手の名は花頂山。後世に伝わる花頂山との戦績は、3勝2敗、そして二人の最後の取組となった1預り(その場で勝敗を付けず、保留とすること)。その1預りには、藩の思惑と力士の誇りがぶつかり合う、隠された物語があったーー。 江戸時代の相撲は藩の威信を懸けた代理の戦。松江藩の江戸留守居役・石積多平太は、藩主・松平不昧が力を入れる相撲力士の育成に関わることに。過去のある出来事から相撲を憎む多平太だったが、松江のお抱え力士・雷電爲右衞門の圧倒的な強さを前に、徐々に相撲に魅入られていく。あるとき、雷電は、庄内藩の幕下力士、花頂山に敗北を喫し、更に次の場所でも花頂山に敗れてしまう。それは、相撲藩・松江藩にとっては、起きてはならぬ一大事であった。各藩の思惑渦巻く土俵の上で、雷電と花頂山は何を思うのか。藩の威信、そして一人の力士としての意地を懸けた、両者の最後の一番の行方はーー。 序 第一章 土俵の外 第二章 因果の邂逅 第三章 申し合い稽古 第四章 疑惑の勝敗 第五章 横綱の行方

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP