2025年10月発売
「終わりなんかじゃない。あたしの旅は、まだ始まったばっかりだ!」 シャール、ジャダ、さくらが訪れたのは、台湾。 食、物、歴史、そして人との出会いが、新たな気づきとなるーー。 大人気「マカン・マラン」 開店10周年でなんと新作発売!
お嬢さんたちの若い命が、新世界を担うのです。 どうぞ、健やかに過ごしてくださいね……。 喧嘩別れした親友が高校を退学した。 突然、山に施設を作った新興宗教・NI求会に入会したのだ。 親友を取り戻そうとする凜音。 東京から《特別》になるために来た初花。 大人が《楽園》と定めた場所に閉じ込められた子供たちは、 その聖地で、禍々しいものと対峙する。 町田そのこの新境地。 女子高生たちの、青春×スリラー開幕!
取り返しがつかない。何もかも。北朝鮮に来たときからーー。 在日朝鮮人帰還事業。1959年に始まったそれは、人類史上最悪の「大量殺戮」への序章だった。 大阪に暮らす二人の若者、孔仁学と玄勇太が経験する「地獄」を通して、日本人の差別感情と、政府・マスコミらが犯した大罪に迫る。 エンターテインメント小説界を牽引する著者が、戦後最大のタブー「外国人問題」に切り込んだ、今最も読まれるべき社会派巨編。
仕事、言語、人との出会いーー 海を渡ったわたしの日常が、わたしのあり方を変えていく。 舞台は1980年代ドイツ。本の取次会社で働きながら、若い女性が重ねてゆく伸びやかな体験。 読売新聞連載の最新長編小説。
僕たちは黄金をもっている。はずだったーー ここは、夢を追う若者たちの共同住宅〈アパルトマン黒猫〉。 イラストレーター、アイドル、書道家、脚本家…… 自分の黄金(たったひとつの才能)を信じるアーティストたち。 生成AIの進化に芸術が脅かされる時代、彼らが手にした黄金は、いつまで黄金であり続けるだろうかーー。 夢を失ったピアニスト・梨音は、アパルトマンの管理人になる。 芸術と真剣に向き合う住人たちとの交流が、彼女の心を少しずつ変えていく。 『後宮の百花輪』、『パンダより恋が苦手な私たち』など 好評シリーズの著者による、芸術家たちの青春ストーリー。
日本史上最大の出世人、秀吉。その歪な栄華に翻弄された人々の悲哀を描く連作集。大きな活字の新装版。 上巻は第一話〜第五話を収録。 第一話 「殺生関白」豊臣秀次 第二話 「金吾中納言」小早川秀秋 第三話 「宇喜多秀家」宇喜多秀家 第四話 「北ノ政所」北政所 第五話 「大和大納言豊臣秀長
日本史上最大の出世人、秀吉。その歪な栄華に翻弄された人々の悲哀を描く連作集。大きな活字の新装版。下巻は第六話〜第九話を収録。 第六話 「駿河御前」旭姫 第七話 「結城秀康」結城秀康 第八話 「八条宮」八条宮智仁親王 第九話 「淀殿・その子」淀殿
一九四二年一〇月、欧州の戦争はアジア太平洋地域に飛び火し、日本は米英蘭との戦争状態に突入する。連合艦隊は大きな被害を出しながらもイギリス東洋艦隊を撃破、南方資源地帯を抑えることに成功した。 一方、アメリカ海軍は対日侵攻作戦「オレンジ・プラン」を発動。米太平洋艦隊の新鋭艦三隻を含む戦艦九隻がハワイを出撃する。 対して連合艦隊が決戦に投入できる戦艦は、新鋭艦の「大和」を加えても七隻。質量ともに劣勢なのだが、空母勢力では優っていた。 この航空戦力で漸減邀撃作戦を展開すれば、艦隊決戦を有利に運ぶことができるはずだ。 しかし、米艦隊はウェーク島近海に拠って同島の基地航空隊と連携することで、空母の不足を補う作戦に……。 「ヤマモトは、航空主兵思想の提唱者だとの情報があります。水上部隊では劣勢でも、空母や基地航空隊の戦力を充実させることで、太平洋艦隊に勝利し得ると考えているのかもしれません」
奇跡は、ただ想い続けた人に訪れる かつて拳ひとつで未来を夢見た若きプロボクサーと、無垢に彼を想い続けた女子高生。交わるはずだった二人の人生は、悲しい別れによって引き裂かれる。そして、四十年以上の歳月を越えたある日──。一通の便りが、止まっていた時間をふたたび動かし始める。 第一章 始まり 新山好次選手 一人のファンの少女 彼女という存在 片恋 スパーリング、そして加藤公也戦 第二章 俺と彼女 チャンピオンカーニバル 新宿の夜 堀内章二さん 調整 減量 六ラウンド、二分十八秒 六ラウンド二分十八秒の後で 第三章 これからの幸せ 現実 狂い始めた歯車 巻き込まれた事件 一時間のデート 第四章 電話 彼女の人生と彼の人生 終章 奇跡の手紙 そして、四十三年 青い空は何処までも続いている
パワハラや品質偽装… 「闇に落ちていかない」組織づくりのヒントは海外にあった? 自身の働き方に疑問を持ってしまった方の視点を激変させる一冊! 主人公は自動車関連半導体メーカーのエンジニア! どこかで聞いたこのとあるような職場の悩みを物語調で展開した新感覚のビジネス書籍です。 【毎章の最後のサマリーでより詳しく解説!】 第1章 不安と葛藤の中で 第2章 異文化に呑まれるシンガポールの日々 第3章 変れない組織変りたい自分 第4章 対話から始まる信頼の再構築 第5章 崩れゆくチーム 信頼無き組織が生むも 第6章 部下の声を初めて聞いた日
鈍器本なのに一気読み!読み終えたら世界が変わる、徹夜本。人生ベストの読書体験がここに。 数千年前、遥か海の向こう。密林の奥では数多の文明が花開き、そして滅んでいった。 小さな島で生まれ育った少年・スレイの平和な日々は、エルテカ王国の「生贄攫い」によって一変する。生きたまま胸を開かれ、心臓を太神に捧げる生贄の儀式。ある晩、不思議な女性の助けによってかろうじて逃げ出したスレイ。彼女は、叡智を司る“ウェラス族”だった。 生贄屋敷から逃れた少年、最強無敵の怪力戦士、謎に包まれた最高神官、反生贄思想を語る赤いマントの少年。それぞれの人生が交叉するとき、世界の運命が大きく変わる。 「ジャガーは戦いの神であった。 人々はジャガーを畏怖し、崇め、戦士は己のうちにジャガーの魂を宿そうとした」
「警察でも探偵でもない。検事だからこそ掴める真実を、私が暴いてみせる」 宗教団体〈サンクチュアリ〉の周囲で続く不可解な死。 事件の裏に隠された「もう一つの真相」を暴くため、若手検事の瑞穂は現場に向かう! ★★★★★ 連続殺人の生き残り、遺体を盗まれたアイドル、DV夫の妻子殺しーー。 犯人は確保した、はずだった。 地方研修を終えたばかりの検事・一色瑞穂は、東京地検で事件捜査に携わる刑事部本部係に着任する。司法修習生時代の教官で憧れの上司・高宮誠一郎の勅命で「複数の若い女性を殺害し、公判直前に証言を翻した」という被疑者を任される。唯一生き残った女性の聴取で目にしたのは新興宗教〈サンクチュアリ〉のシンボル・五芒星の跡。そして次々起こる殺人事件。危険を顧みず現場の最前線へ立ち向かう瑞穂は、やがて全国民を巻き込む「黒い計画」にたどり着く。 『人間狩り』でネット私刑を、『眠りの神』で安楽死を描いた社会派ミステリの実力派。 今度のテーマは「教義VS正義」!
老いを意識し、創作への不安を抱える作家ソフィのもとに、モップのような毛並みの若い犬が現れる。信頼と愛情を向けてくる犬と森を歩き、自然と向き合う時間が、彼女に作家として、女性としての自分を見つめ直すきっかけをもたらした。フェミナ賞受賞の感動作
地球外知的生命の探求のために人生をかけて火星にやってきた生物学者のリキ・カワナベは、とある重大な発見をする。いっぽう火星生まれの少女、リリーE1102は、地球へに観光を夢みて遠心型人工重力施設に通っていた。様々な人の想いが交錯する人間ドラマ。
小型核爆弾による世界同時多発テロ《ヴァージン・スーサイズ》から27年。 平凡なサラリーマン・堤下与太郎は、突如世界の命運を託される。 与太郎だけがプレイできる格闘ゲーム《アトミック・ブレイバー5》の海賊版に、 世界を揺るがすシステムに関わる鍵があるというーー
欠陥(バグ)があるから 侵入(ハック)する、だけ。 今度の「マネーロンダリング」は、暗号資産(=仮想通貨=クリプト)! これが令和の冒険ミステリーだ!! 橘玲11年ぶりの書き下ろし長編。 2024年、秋。 暗号資産で得た利益への課税を逃れ、バンコクで暮らすハッカーの樹生(たつき、30歳)は、大麻ショップの屋上で日本人の情報屋・沈没男(ちんぼつおとこ)から相談を受ける。彼は、特殊詐欺で稼いだ違法資金を、ビットコインを使ってマネーロンダリングしたい、というのだ。 頭脳明晰だが退屈な日々を送る樹生は、その話に乗ることにした。彼にとってはハッキングもマネロンもクリプト(暗号資産)もすべて「ゲーム」だった。 そんな樹生は、五年前のスキャンダルで失踪した元アイドル咲桜(さら)がバンコクにいることを知り、そして彼女から連絡を受けたことがきっかけで、国際的な「陰謀世界」へと迷い込んでいくーー。 樹生にとって、最初は取るに足らないゲームのはずだった。彼に近づく検察と公安の諜報機関。北朝鮮のハッカー集団ラザルス。関知せず動かないタイ警察。なぜか樹生にコンタクトを取り続ける伝説のハッカーHAL(ハル)---。 ハッキング技術を駆使した、目眩くマネーロンダリング手法と、二重三重に仕組まれた罠と裏切りで、狙い狙われるのは、10億円が500億、そして2500億円へと瞬く間に膨れ上がる北朝鮮の暗号資産マネーーー。
高校国語の定番教材「こころ」。この夏目漱石の不朽の名作を高校生たちが通読し、疑問点を挙げ、話し合いによって徹底的に考察。ベテラン教師とともに、豊穣かつ多彩な「読み」を引き出した。その成果を55の論点に厳選して紹介。国語教師必携、漱石ファン必読。
ラグビーにおける「フルハウス」とは? これは、日本人として初めてニュージーランド代表チーム、 オールブラックス入りしたラガーマンの物語である。 堂場瞬一スポーツ小説の頂点! ラグビーにおける「フルハウス」とは、一試合で同じ選手が、トライ、コンバージョンゴール、ペナルティゴール、ドロップゴールをすべて決めることを言う。 本書は、日本人として初めてニュージーランド代表チームのオールブラックス入りしたラガーマン、早見剛大の物語である。2027年ラグビー・ワールドカップ、プール戦でオールブラックスは日本代表とぶつかる。かつて日本で一緒にプレーしていた仲間との激突! ラガーマンの孤独、友情、絆、葛藤……。 自らもラガーマンであった著者が、そのラグビー愛のすべてを込めて書き上げた究極のラグビー小説。堂場瞬一スポーツ小説の頂点とも言うべき傑作!