小説むすび | 2024年10月発売

2024年10月発売

醜いオークの逆襲 同人エロゲの鬼畜皇太子に転生した喪男の受難(2)醜いオークの逆襲 同人エロゲの鬼畜皇太子に転生した喪男の受難(2)

出版社

双葉社

発売日

2024年10月30日 発売

第2回「新人発掘コンテスト」金賞受賞作、第2弾!  鬼畜系同人エロゲの主人公・ルートヴィヒは、死亡エンドを回避するために醜い脂肪を圧縮し、紳士的な皇太子としての道を歩んでいく! 本来であれば陵辱の限りを尽くすヒロイン達と仲良くなり、無事に学院生活を送っていた。  学院では期末試験の時期になり、ルートヴィヒも筆記や実技に望む。しかしそのペアを組むことになったのは『魔導兵器』として道具扱いされている王女・カレンだった。双子の兄からも虐げられている孤独なカレンと、ルートヴィヒはどう向き合う?  試験を終えた後は、夏休みに突入! いじめられているところを助けたことをきっかけに懐かれたジル先輩の国へと遊びに行くことに。しかしその海洋国家は“死の商人”と呼ばれていて……。王族達の間にも、何やらきな臭い企みが見えてくる。  波瀾万丈の夏休みで新たな受難! ルートヴィヒは国家間の危機にどう立ち向かう!?

「伊豆の踊子」論 現実と創造の境域「伊豆の踊子」論 現実と創造の境域

出版社

森話社

発売日

2024年10月30日 発売

新しく、鮮明に浮かび上がる〈読み〉 何度も教科書に掲載され、映画化も繰り返されてきた川端康成の「伊豆の踊子」。日本人にとってもっとも馴染みある文学作品のひとつであるが、その成立過程などはいまだ未知の領域を残す──。 本書では、小説「伊豆の踊子」を形成する要素を複合的に検討し、新たな「伊豆の踊子」論を浮かび上がらせる。 はじめに 第一章 「伊豆の踊子」の事実と虚構 一 「伊豆の踊子」執筆とその周辺 二 「伊豆の踊子」成立史考 三 「伊豆の踊子」発表時期への疑問──偶然か必然か 四 被恩恵者根性──精神面と物的面 五 孤児が抱く家族への憧憬 六 川端康成、清野少年、そして大本教 七 川端、踊子、清野少年、初代〈ハツヨ〉──慰安と苦悩 八 「伊豆の踊子」の新たなモデル問題 第二章 「伊豆の踊子」の豊かな、そして確かな〈読み〉をめざして 九 「空想」の解釈に関する見解 十 「私」の金銭感覚の疲弊 十一 四十女の生き方、近代的思考の「私」 十二 湯ヶ野の夜──感覚の麻痺と「私」の混迷 十三 「三」踊子の「真裸」の解釈と踊子・薫の二面性 十四 「物乞ひ旅芸人村に入るべからず」と感情のもつれ 十五 「流行性感冒」の効果 十六 自然描写省筆に関する川端発言 十七 現実的世界と虚構世界との境界領域 十八 テクスト分析による読みの展開 十九 「私」によって語られる〈一人称小説〉 第三章 「伊豆の踊子」研究の展開 二十 「伊豆の踊子」が名作になった理由 二十一 アダプテーションとしての映画「伊豆の踊子」 第四章 川端康成と「地方」──「伊豆の踊子」「牧歌」「雪国」の場合 二十二 「牧歌」「雪国」の場合 二十三 「伊豆の踊子」の場合──旅の目的と、なぜ「伊豆」なのか あとがき

百年かぞえ歌百年かぞえ歌

著者

大崎梢

出版社

KADOKAWA

発売日

2024年10月31日 発売

百年という時の流れの背後に埋もれた人々の思い、 そして、愛する作家と文学館に自分が出来ることーー 里海町の町役場で働く由佳利は、二週間前に婚約破棄をされてしまい人生行き詰まり中。 そんな中、担当している地元出身作家の文学館「貴地崇彦生家館」に関して、刑事二人が聞き込みに来た。貴地は明治末期の生まれで戦後に活躍した作家だ。没後二十年以上になるが知名度はまだまだ高い。 刑事は収蔵物について聞きたいということだったが、なにやら裏に不穏な事件があるらしい。 調べると、数日前に発見された身元不明の青年遺体のポケットから、貴地にまつわる葉書が発見されたようだ。 驚き戸惑う由佳利のもとに、以前いちどだけ会った老齢女性の艶子が訪れる。艶子は若いころ貴地の愛人だったと噂される存在だ。 生前の貴地先生から、やり残したことがあると聞いていたという艶子。その勢いに呑まれて調べを続けた先で由佳利は、中学高校で同級生だった夏央にも再会する。彼も調査に加わり、3人の凸凹チームが誕生した。 やがて、貴地が謎の「かぞえ歌」を残していたことが分かり、そこに隠された秘密を辿るのだが……。 思いがつながる、著者初の文学館ミステリ。 ある作家をめぐる「百年」に、あなたは何を見つけますか。 目次 1 予期せぬ来訪者 2 先生の友だち 3 過去への扉 4 昭和三十四年と三十五年 5 言わずに死なないで 6 お屋敷の中 7 見通しの悪い迷路 8 特別な何か 9 空白ばかりのパズル 10 懐中電灯を握りしめ 11 かぞえ歌は語る

殺す時間を殺すための時間殺す時間を殺すための時間

R-1グランプリ2024にて大会史上初のアマチュアファイナリストとなり、お笑い界にどよめきを与えた芸人・どくさいスイッチ企画。 社会人生活を送る傍ら、アマチュアお笑いの舞台に立ち続けた、孤高のピン芸人による初書籍が発売決定! どくさいスイッチ企画がWeb小説サイト「カクヨム」にて、「たいむとぅーきる」というタイトルのもと、ひたむきに綴りつづけた大量のショートショートが、今回大幅なブラッシュアップを経て書籍化。 「カクヨム」掲載の傑作から、新規書き下ろしまでたっぷり収録。 とびきりのお笑い狂いがジャンルレスに生み出す「読むピン芸」、今いちばん、夢がある超短編集です。 ーーーーーーー 17才のとある日を境に、少年は「殺し」を胸に誓い、着々と準備を進めていた。(「こじらせた殺意」) ツアーファイナルを迎えたバンドは、ファンに秘めた思いを告白する。(「違法薬物」) 東京を拠点に活動する男女コンビのインディーズ芸人「だいさくせんズ」。彼らの鉄板ネタには秘密があった。(「だいさくせんズについて」) ある日、男の家に訪ねてきた死神。どうやら男の余命を決める「いのちのロウソク」をなくしてしまったと言うが……?(「いのちの灯」) ほか、あなたの退屈な時間を「殺す」豊かな世界観の物語を多数収録! ★春とヒコーキ 土岡哲朗超推薦&超解説! 「この人、たまたまお笑いをやっているだけの恐ろしい人なんじゃないか」 「笑い、恐怖、優しさ。この人はどんな感情も煮えたぎらせて、執念深い緻密さでぶつけてくる」 今をときめく若手お笑いコンビ・春とヒコーキのブレインであり、どくさいスイッチ企画と大学落語研究会にて交流のあった土岡哲朗による、本書に寄せた解説文「殺す時間を殺して」を巻末に収録! 1限目 面接二景/シークレットカスタマー/受付/明日から使える! にほんご講座/研究不正/コピー&ペースト/社員研修/めったにないこと/予知現/セーフティーコミュート/アンファンテリブル/こじらせた殺意/マナーを守った車両利用を!/しまらない男/フォーカード・マジック/ギャルの遺言/美妖整形/転科サイト「ねこナビ」/ホワイトアウト/着火剤 2限目 ゲームキッズ/バイトラッシュ/とうめい熊のいたオフィス/しょうじから/就職強盗/グランドフィナーレ/トレーサビリティ/彼女の墓苑/HACCP/エコロケーション/笛吹きの告白/昔昔物語/リフレ/惚れ薬/生まれてくれてありがとう!/デリペト/解散伝説 3限目 違法薬物/ヤなことそっと25/マスクのヒーロー/地球のお医者さん/分譲/いのちの灯/グレイテストギフト/ザッピング/服屋にて/深夜の乗客/すけべ神社/スカウト/迎合主義/はなびし/剣と魔法のラヴォラトリ/天職エージェンシー/手紙と葉書/どうだ、明るくなっただろう/総憎力/古本探偵の推論/だいさくせんズについて 補講 解説文「殺す時間を殺して」・土岡哲朗/あとがき・どくさいスイッチ企画

夜刑事夜刑事

出版社

水鈴社

発売日

2024年10月31日 発売

「俺は、苦しくても警察にいつづける」 警察から憎まれ、犯罪者から狙われた、かつてなく孤独な刑事。 暗闇でしか活動できない“夜刑事(ヨルデカ)”の岬田は、絶望と背中合わせの捜査に当たるーー。 「新宿鮫」シリーズ、「狩人」シリーズから連なる、新たなる傑作刑事小説の誕生。 著者史上、最も孤独で美しいヒーローをフルスロットルで描く、待望の新シリーズ! 主人公は、全く新しいキャラクターの刑事。 犯罪者だけでなく同じ警察官からも憎まれ、これまでに書いてきたどの刑事よりも孤独で、絶望と背中あわせの日々を生きている。 また書きたいと思った主人公は久しぶりです。 ーー大沢在昌 【あらすじ】 ヴァンパイアウイルスと呼ばれる未知のウイルスに感染し、夜しか活動できなくなった刑事の岬田は、その代償として、極端に研ぎ澄まされた五感を手に入れた。岬田は、ウイルスに感染した犯罪者たち、そして感染者を排除しようとする活動家たちの思惑に巻き込まれながらも特命任務にあたり、ウイルスを感染させた元恋人の明林を捜そうとするーー。 【著者プロフィール】大沢在昌(おおさわ・ありまさ) 1956年愛知県生まれ。1979年、『感傷の街角』で小説推理新人賞を受賞し、作家デビュー。1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門を受賞。1994年『無間人形 新宿鮫4』で直木賞を受賞する。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年、これまでの業績に対し、日本ミステリー文学大賞が授与される。2012年『絆回廊 新宿鮫10』にて、4度目の日本冒険小説協会大賞を受賞する。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞受賞。2022年紫綬褒章受章。著書多数。

高雄港の娘高雄港の娘

出版社

春秋社

発売日

2024年10月31日 発売

ジャンル

日本統治時代に台湾南部の港町・高雄で生まれた孫愛雪。戦後の政治的弾圧で父と夫は国を去り、やがて愛雪も夫を追って日本へ渡る。「良妻賢母」の価値観を教え込まれた愛雪は、その通りに家の仕事をこなし、台湾独立運動に奔走する夫を支えながら、自らも実業家として道を切り拓き強く生きた。そして晩年、家族を陥れた意外な真実を知る……。 数々の歴史ノンフィクションを手掛けた陳柔縉ならではの、歴史の細部まで描き込んだ生き生きとした筆致。実在の人物・郭孫雪娥をモデルとしつつ、虚構を交えながら女性の視点で台湾の現代史を問い直す歴史小説。 装幀:佐野裕哉 装画:原倫子 蔡英文・前総統推薦! 「この小説は、高雄港を舞台とし、女性の視点を通して現代台湾の100年にわたる流転が丁寧に描かれている。 ぜひご一読を!」--蔡英文氏Facebookより 「どのようにして革命家の妻が、世で言う「良妻賢母」を全うし、さらにその枠を飛び出して自分の名前で生きるようになったのかを書きたいと思った。それだけではない。日本統治時代の高雄港、高女世代、そして台湾の百年の移り変わりを書きたいと思うようになっていた。」--「著者あとがき」より

その時鐘は鳴り響くその時鐘は鳴り響く

愛媛で起きた学生の事故死と、 三十年後に東京で起きた資産家殺人。 過去と現在が交錯する時に明かされる真相とは? 強い絆で結ばれていたふたりの音楽仲間。 ひとりは転落死し、ひとりは失踪した。 日本推理作家協会賞受賞作家の新境地、慟哭と郷愁のミステリ 東京・赤羽の路上で資産家が殺害された。赤羽署初の女性刑事・黒光亜樹は、本庁から来た癖の強い先輩刑事とコンビを組まされ、彼と対立しながらも懸命に捜査を続けるが、なかなか容疑者は浮かんでこない。同じ頃、松山大学マンドリンクラブのOG・国見冴子は、仲間二人と母校の取り壊し予定の部室棟を訪れていた。すると部室の黒板に、三十年前に失踪したクラブのメンバー・高木圭一郎が最近書き残したと思しき「その時鐘は鳴り響く」を見つけて驚く。それは四年生の夏合宿で事故死した篠塚瞳を含め、五人の間で頻繁に言い交わしていた言葉だった。瞳の死後に失踪した高木は、なぜ今になって部室を訪れ、この言葉を残したのか? 冴子たちは当時の事故について調べ始めるが……。

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