2024年10月発売
この本は、地域活性化を通した真の社会再生を目指すための物語です。展開されるのは、「群馬県が突然独立国になってしまった」ために起こったドタバタ悲劇、いえ喜劇なのです。 202X年X月X日、突然、群馬が独立国に!--魅力がないなどと根拠のない誹謗を受けつづけるいわれはない。社会の格差は広がるばかり、政治は機能せず、衰退する一方の日本に未練はない、いっそ独立するべぇ、となった。大統領は公選で報酬は月15万、国会議員20人は「くじ引き」で選ばれた有償ボランティア、議会は夜間と土日、小さい国だからこそできる年金制度、食料自給率100%以上を標榜……では、その財源は? 日本はそれをだまってみているのか? 展開を乞うご期待 1 ある日、群馬県が独立国になってたんさあ 2 「小さな国でいいがね」と普通のおじさんが 4 世界一貧乏な大統領なんさ 5 選挙制度を棚上げするべ 6 くじ引きで選ばれた国会議員なんさ 10 「食料自給率100%」でなきゃあ国と言えねえ 11 独立維持へ、大都市連合と闘わねば 15 外国首脳を群馬御膳で歓迎するべえ 16 不適切なコンプラを放り出すべえ 19 「群馬の温泉で、がんの患者が……」は極秘情報だかんね 21 条さんは不死身の大統領だいねえ ほか
現代のドイツと江戸時代の日本が時空を超えた一点で結びつく。本書はピルニッツ宮庭園の温室で毎年冬になると見事な花を咲かせる、印象的な椿の大木の物語。スウェーデンの植物学者で医師のカール・ピーター・トゥーンベリーは、かつて長崎の人工島・出島を訪れた。そこは18世紀日本とオランダとの唯一の通商窓口であった。オランダ東インド会社商館長とともに将軍拝謁のため、彼は長崎から江戸に向かった。滞在中、近代西洋医学の知識や最新の知見に興味を持つ多くの日本人が彼を訪ねて来た。しかし彼は、アムステルダムの教授ヨハネス・ブュルマンから、4本の椿をヨーロッパに持ち帰るという秘密の使命を帯びていた。大通詞の吉雄幸作は、彼がこの使命を果たすために助力する。(本書は、2012年万来舎刊『安永の椿』の英訳版) Germany today and Japan in the Edo period are connected by a point that spans time and space. This book traces the tradition of the impressively large camellia tree, which blossoms magnificently every winter in the exclusive glass house of the Pillnitz Palace Gardens. A Swedish botanist and doctor Carl Peter Thunberg once came to Nagasaki, to the artificial island of Dejima, which in the 18th century was the only window of access for trade and culture in the relationship between Japan and the Netherlands. An audience journey with the head of the Dutch East India Company took Carl Peter Thunberg from Nagasaki to Edo, the Japanese capital. During his stay there, he was visited by many Japanese who were interested in modern Western medical knowledge and the latest findings. Thunberg, however, had a secret mission to fulfil from Johannes Burman, his professor in Amsterdam, namely to bring four camellias to Europe. The Japanese Grand Master … Prologue 1. Carl Linnaeus 2. Johannes Burman 3. Engelbert Kaempfer 4. Africa 5. Japan 6. Journey to the capital Edo 7. Whereabouts of the Camellias Epilogue
古今東西の文学、映画、演劇、落語、昔話、歌舞伎、神話、マンガ、都市伝説ーー あらゆる物語の核心を縦横無尽に照らし出す無類の大事典。 時代もジャンルもメディアも異なる物語に、共通する発想が潜んでいる。あまのじゃく、宇宙人、ウロボロス、時間旅行、手毬唄、人形、密室、未来記、無限…… 1,135に及ぶ物語要素別に、延べ 11,000 超の作品の筋書きを紹介する。人類の創り出してきた世界のアイデアをあまねく拾い上げる、小宇宙のごとき至上の目録。 文学作品にとどまらず、ストーリーを持つものすべてを幅広く網羅。 巻末には詳細な作品別索引ならびに作品典拠を収録。
五木寛之の二大恋愛小説がここに甦る。 『燃える秋』 五木文学最高の恋愛小説と呼ばれる『燃える秋』。祇園祭の京都から灼熱のペルシャへ。男たちの愛のささやきに揺れるヒロイン亜希は、自らの生き方をもとめて灼熱のペルシャを彷徨う。市場の片隅で出会う老女と幼女が、亜希の人生を紡いでいく。ペルシャ絨毯が織り成す、愛の幻と旅立ちの物語。 映画化もされた空前の大ヒット作。 映画音楽は、作詞:五木寛之、作曲:武満徹。本書では貴重な楽譜も掲載。 対談解説は、幻冬舎社長の見城徹。なぜ、見城徹なのか。幻冬舎の名付け親はたしかに五木寛之だが、それは理由ではない。いやむしろ、『燃える秋』の解説は見城徹以外には考えられなかった。なぜなら、見城徹こそが、角川書店時代に「野性時代」誌において『燃える秋』を生み出したからであった。 見城徹の熱狂と、五木寛之の優しさが出会うことによって『燃える秋』は誕生した。 そのいきさつは、是非、本書の対談解説で味わっていただきたい。 『冬のひまわり』 同時収録の『冬のひまわり』。これも五木文学における代表的な恋愛小説だ。夏の鈴鹿サーキット「8時間耐久レース」。レーサーたちは、ただひたすらにゴールを目指し続け、その先に海が見えることを知らない。観客席のスタンドの外れには、海が見える唯一の場所がある。ヒロイン麻子は、16歳の時にふとしたことで、この海の見える場所で青年と出会う。忘れられない初恋、胸の感触。以来、二人は何年も何年も、鈴鹿サーキットの度に、レーサーではなく、海を見に逢瀬を重ねていく。サーキットの轟音の中の静かな波の音。恋愛小説屈指の名場面であり、この場所には記念碑が立てられたという。 やがて20年の歳月をえて、麻子は決断を迫られる。 鈴鹿サーキットが織り成す、愛の幻と旅立ちの物語。 『冬のひまわり』という象徴的なタイトルは何を意味するのか。それは最後の1行を読むことではじめてわかる。
フードデリバリーの冷めたシチュー、北欧家具店のミートボール、激安居酒屋の肉寿司…… タワマンを遥か頭上に見上げ、気鋭の文筆家が都市生活の不満を嘆く憂鬱グルメ小説。 食事はいつもおいしくて満たされて幸せ、なんてやっぱり嘘だった。 ーー高瀬隼子(『おいしいごはんが食べられますように』)推薦! 体調を崩した私は初めてデリバリーを注文するが、届いたシチューからは独特の冷えて固まった油のような匂いがして……(ゴースト・レストラン)。10年ぶりの同窓会、クラスのLINEグループに「完全個室創作和食バル★肉寿司食べ放題! 3時間飲み放題付き2980円」の食べログURLが送られてくる(Girl meats Boy)。おいしくない食事の記憶から都市生活のままならなさと孤独を描く、憂鬱なグルメ小説13篇を収録。
玉髄(ぎょくずい)を求め、陳恭(チェンゴン)一行と砂漠を進む沈嶠(シェンチアオ)。 しかし、吹き荒れる砂嵐の中、道案内の男が姿を消した。舞い上がる黄砂に視界を奪われ、足を踏み外した沈嶠は晏無師(イエンウースー)とともに、地底に沈んだ古城に辿り着いた。 陳恭一行と再び合流した二人は、何者かに襲われながらも、玉髄を目指して地下宮を進む。だがその途中、陳恭が毒に侵され、解毒するには玉蓯蓉(ぎょくじゅよう)の実が必要だと判明する。光の届かぬ闇の中、負傷して人格が変わった晏無師と、沈嶠は…… その頃、長安の都では異変が起きていた。
谷戸、切通し、やぐら、古刹と地蔵。 喧噪の都市の奥深く透視される悠久の中世の時間。 魔術たる作家の筆が、もののふの声を呼びおこす。 観光地カマクラの白日の下に、屍の蔵たる鎌倉の、幽玄なる景色がここに現われる。 (富岡幸一郎) 扇ガ谷、十王岩、袖塚、唐糸、飢渇畠、太刀洗、腹切やぐら、化粧坂……鎌倉の地に現存する「八景」は古の戦いと悲哀の歴史を今日まで伝えている。 付録 文学における土地の力 対談 藤沢 周×佐藤洋二郎 「季刊文科」連載作が待望の単行本化! 扇ガ谷 十王岩 袖 塚 唐 糸 飢渇畠 太刀洗 腹切やぐら 化粧坂 付録 文学における土地の力 対談 藤沢 周×佐藤洋二郎
あの名馬“ジャスタウェイ”がしゃべった!? 『名探偵コナン』『忍たま乱太郎』『東映不思議コメディーシリーズ』など数々の脚本を手掛けてきた浦沢義雄と、『名探偵コナン』『おジャ魔女どれみ』『スーパー戦隊シリーズ』などの脚本を手掛け、競馬界では名馬・ジャスタウェイほか複数の馬を所有する馬主としても知られる大和屋暁。 アニメ・特撮脚本界の重鎮にして奇才師弟が贈る、キテレツ・フェイクドキュメンタリー風小説、ここに誕生! ◆◇ 物語のはじまりは、北海道 日高町。 有限会社HORSE MIND DETECTIVEと名乗る事務所では、所長・犬山犬尾と助手の猫皮猫子が怪しげな研究に打ち込んでいた…。 ついに開発に成功した「ヤカン型馬語翻訳AI」が突如逃げ出した先には、功労馬用放牧場で穏やかな生活をおくる名馬・ジャスタウェイ。 その頭部にヤカンが着地した瞬間、ジャスタウェイは驚くべき物語を話しはじめる……。 2014年に出走し、華々しく優勝を飾ったドバイデューティーフリー。 その後、ジャスタウェイと大和屋はとんでもない陰謀に巻き込まれていた!? ジャスタウェイ、ドバイの“美少女仮面”ドバイアン、女王、キング、馬肉職人、横綱、そして、大和屋暁と浦沢義雄。 それぞれの欲望渦巻く大騒動は、いったいどこに着地するのかーー。 ◆◇ 蹄の音で、事件解決!? 「#浦沢脚本」「#大和屋脚本」でSNSを沸かせる2人のワールド全開! 物語を彩るイラストは、劇場版・TV版『名探偵コナン』シリーズの監督やアニメーターとして知られる山本泰一郎。 「浦沢と大和屋が両方詰まっているうえに山本監督が絵を描いてくれているのですからもうほぼほぼTV版の『名探偵コナン』みたいなものですので、ぜひ間違って読んでいただけると幸いです。」(大和屋暁・あとがき その2より) 「映像化!希望」(浦沢義雄・談) ★ジャスタウェイ……大和屋暁が所有する実在の競走馬(現在は引退)。 2014年度ワールド・ベスト・レースホース・ランキングにおいて日本調教馬として史上初めて同ランキング単独1位。「世界一」の競走馬となった。
骨董店を営む青年、呉邪のもとに奇妙な帛書が持ち込まれる。盗掘を生業とする叔父の三叔は、その帛書には古の国・魯国の貴族の墓の位置が記され、そこには貴重な神器が埋葬されていると断言する。呉邪は三叔たちとまだ見ぬ悠久の墓を目指し盗掘の旅に出るが、辿り着いた陵墓には、北斗七星を模した奇妙な棺、青眼の狐、食人木をはじめ、奇妙なものが散在し、世にも恐ろしい魑魅魍魎が跋扈していた。果たしてその墓「七星魯王宮」の主の正体、呉邪たちを次々と襲う怪異の目的とは!? 今、刻を越えた謎を解き明かす冒険が始まる!盗掘をめぐる若者たちの「絆」が話題沸騰の大人気シリーズ、最初のミッション! シリーズ冒頭2エピソード収録! エピソード1 地下迷宮と七つの棺 (原題 「七星魯王宮」) エピソード2 怒れる海に眠る墓 (原題 「怒海潜沙」)
シングルマザーの美苗は、兄夫婦と両親、祖母が引っ越したばかりの家に幼い娘とともに身を寄せる。そこは有名な事故物件で「ある部屋に絶対に足を踏み入れてはいけない」と言われている。誰もいないはずの部屋から足音が聞こえ、眠ったままの娘がなにかに手を引かれるように寝室を出て行く。この家はどこかがおかしい……。美苗は霊能者を名乗る女性に助けを求めたが、ついにある日、その部屋から娘が意識のない状態で発見される。娘を助けようとする美苗は、この家に隠された、驚愕の過去を知るーー。 第8回カクヨムWeb小説コンテスト〈ホラー部門〉大賞を受賞した著者による、戦慄の「家」ホラー! プロローグ みんな一緒に暮らしましょう 幕間 サンパレス境町 1004号室 この家にいればきっと大丈夫 幕間 サンパレス境町904号室 我が家はにぎやかな方がいい 幕間 サンパレス境町904号室 みんなうちにいればいいのに 幕間 サンパレス境町904号室 ずっとうちにいればいいのに いつまでも幸せにくらしています エピローグ
よっす。オレは賊だぜ。盗賊でも山賊でもない、それ未満のザコだ。だが、幸か不幸かオレには特別な能力が宿っている。なんとオレは何度死んでも別の賊の身体になってリスポーンできるのさ! そんな死んでは復活するだけのチンケなオレだが、実は憧れの冒険者になって人様のお役に立ちたいって夢がある。だからオレは時々冒険者の真似をして命がけの人助けをしてみるのさ。誰かの未来が守れるなら俺の命の五つや六つ安いもんだろう。これは百万回死んでも夢を追い続ける名も無きザコの英雄譚だ。 WEB版より全面改稿を施した"死に急ぎ"大河ファンタジー、待望の第1巻!
インクブスの大攻勢を退けたシルバーロータス。彼女はさらなる追い打ちをかけるべく、異界に送り込んだファミリアを使った拠点攻撃作戦に出る。一方のインクブスもまた彼女が最大の脅威であると認識。ファミリアが対インクブスに特化していることを逆手に取り、隷属させたウィッチたちを尖兵としてファミリアの駆除を開始した! そこへシルバーロータスの力を求め、中国軍やアメリカ軍といった第三勢力までもがウィッチを伴って参戦、事態は混沌と化していく。そんな中アズールノヴァはシルバーロータスに害為すものを排除するため、秘密裏に"ウィッチ狩り"を始めるのだがーー。
芳村の真夏のホラーバカンスを書いた「ashes to ashes」をはじめ、 アーシャのカレー道中「女王の戴冠」、ダンつくちゃんと共存する世界のIFストーリーに スライムが主人公!?の「It's gone」、6巻アフターストーリー「AB Night」や、 心優しい少女と猫を救う「Birds of a Feather」と、救われた猫を主人公した「黒猫」など。 特典だった短編作品をリライトし、各巻の執筆秘話やSSの解説を収録! 「Dジェネシス」がさらに楽しめるファン必須の1冊!
私、神宮司善は55歳で退職した独り身の男だ。ソロキャンプで天の川が輝いている星空を眺めていたら突如眩しい光が……。 ーーここは見果てぬ宇宙。ゴブリンやオークなど異星の種族がひしめき合う銀河文明の世界だった。私は宇宙人に誘拐されて、ゴブリンに奴隷兵士として買われたそうだ。そしてモンスター《星害龍(せいがいりゅう)》との戦闘、廃宇宙港探索と私は生き残るために最大限努力をすることになる。そんなとき、最も強大な勢力と超高度な文明を誇る三種族の中の一つ、精神を極限まで発達させたリカゲル天神族のゾロフィエーヌを助けてしまい!? 【感謝します。三つの贈り物をしようと思います。何が良いか決めなさい】 それが宇宙の魔導師であり屠龍猟兵の誕生だった。ゴブリン、オークもなんのその。龍も狩って、航宙船も駆っての獅子奮迅。私の宇宙一代記の始まりだ! WEBで人気のファンタジー風スペースオペラの傑作、遂に書籍化! 書き下ろし番外編『スクルドの消えた過去』も収録!
勇者の母親どころか幼馴染全員の母親とのハーレムパーティを結成したセレス。静子さん達と暮らす拠点を王都に移し、王都近郊の竜を倒していたところ王宮に呼び出された。久々に王宮を訪ねると、王様はセレスに超レアな“英雄”の称号と第一王女であるマリアーヌとの婚姻話を持ち出してきた。出戻りという王女としては曰くつきのマリアーヌ。素敵な女性だということはわかるも、セレスにはすでに4人も妻がいる。ひとまずその場は保留にして、静子さん達と相談することに。嫁達が嫌がったら辞退しようと思っていたものの、静子さんらは条件次第ではOKと、ドライな反応に困惑することになってしまう。さらにその矢先、竜退治で目立つセレスに向け、竜の国より黒竜が、魔王軍より最強の刺客マモンが放たれてーー。追放された少年の異世界ママハーレム、波乱の第2弾!
剣と魔法の世界で冒険者になった“よくある系”転生者レオ。強すぎる仲間のおかげで王国最強パーティー『白獅子』のリーダーに収まったが、自分に自信のない仲間たちがパーティーを辞めると言い出して!? 「いつも言ってるけど『白獅子』みんなが凄いだけで俺じゃないんだって!」 レオをやたらと持ち上げて、自己評価の低い仲間たち。彼らのフォローだけでも大変なのに、なぜか名高き聖女や天才騎士団長、無双の喧嘩屋といった強者ばかりに目を付けられてーー!? 実は最強な自称凡人の勘違い異世界ファンタジー!
笑えて泣けてかっこいい青春学園ストーリー 「借金、100万円!?」 ある日突然、馴染みの焼き肉店「サンナムジャ」から“出世払い”で飲み食いしてきたツケを支払うように迫られたヤンキー高校生の春井戸貫太。 そんな貫太にいいアイデアを思いついたと伝えたのは同じく「サンナムジャ」の常連・殿上七海だった。貫太の高校で韓国語部の顧問を務める七海は、実は元K-POPアイドル。 七海はそんな自身の経験をいかし、貫太と韓国語部のメンバーでアイドルグループを組み、テレビ番組のコンテストで優勝し賞金を獲得しようと持ちかける。 しかし、貫太を含め韓国語部のメンバーは皆ひと癖もふた癖もある生徒ばかり。七海に巻き込まれ渋々歌とダンスの特訓を開始するが、もめないはずもなく……。 夢破れた大人と個性的な生徒たちの逆転劇、笑えて泣けてかっこいい青春学園ストーリー!
読んでるあなたも共犯者? 32歳無職、天草美晴は高額報酬につられ、ゴミ屋敷の掃除を引き受けた。チームを組んだ女性2人の挙動が明らかにおかしい。もしや強盗犯? と思うや、突如現れた謎の老人に投げ飛ばされる。目覚めた美晴は老人が、かつてキングメイカーとして恐れられた大物政治家であることに気づく。 「この国の未来のために、是非力を貸してほしい」 持ちかけられたのが、総理の孫・桐谷英俊を誘拐することだったーー。 世紀の大犯罪か、世直し一揆か。 映像化オファー殺到の最旬作家が放つ シン・誘拐ミステリ。 【編集担当からのおすすめ情報】 愉快!痛快!全開! いま最もキレッキレな作家の新作は、国家を盗むミステリです。世紀の大犯罪か、世直し一揆かーー。エンタメかと思いきや、痛烈な社会風刺もあり…この国の迷える宰相にもぜひ読んでもらいたい一冊です。 === 本書は、アクセシビリティに配慮した本です。視覚障害・肢体不自由などの理由で必要とされる方に、本書のテキストデータを提供いたします。本書巻末よりお申し込みください。 ===
プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。 カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が”出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。 信じるとは、許すとは、愛するとは。 男と女の欲望のブラックボックスに迫る、 著者新境地となる恋愛小説。 わたしの心と体を通ってきた、無数の、犯罪の名前が付かないたくさんの傷のことを考えた。苦しかった。読めてよかった。 ーー高瀬隼子(作家) 僕はこの物語を、生涯忘れることはありません。 ーーけんご(小説紹介クリエイター) 女性が置かれている地獄のある側面が突きつけられる。 ーースケザネ(書評家) 【編集担当からのおすすめ情報】 第171回直木賞受賞(『ツミデミック』光文社刊)後、第一作。 全国の書店から過去最大級の反響が殺到し、発売即大重版! 自分だったらどうするだろう? 答えの出ない問いかけを、 何度も何度も繰り返して書きました。 ーー一穂ミチ