小説むすび | 2020年9月発売

2020年9月発売

アンソロジーしずおか 戦国の城アンソロジーしずおか 戦国の城

戦国時代、静岡の地は遠江・駿河・伊豆の三国に分かれ、名だたる武将たちがしのぎを削っていた。要衝には、敵の侵攻に備えて山城、平城、海城などが数多く築かれ、遺構は今もひっそりと各所に名残をとどめている。歴史小説界に新風を吹き込もうと創設された「操觚(そうこ)の会」のメンバー10人が今回、その県内の城にスポットを当てた。いずれも徳川、今川、北条、武田の軍勢が武門の意地と誇りを懸けて激突した舞台。各作家が1つずつ選んで、ユニークな人間模様を紡ぎ出したーー。全編書き下ろしの異色アンソロジー。 ・地図 ・年表 ・「時満つる城ー堀川城語り」(堀川城)芦辺拓 ・「梅花の鏡」(諏訪原城)永井紗耶子 ・「意地は曲がらず」(韮山城)谷津矢車 ・「紅椿」(曳馬城)坂井希久子 ・「残照」(蒲原城)蒲原二郎 ・「風啼きの海」(下田城)彩戸ゆめ ・「最後の城」(掛川城)杉山大二郎 ・「井川の血」(今川館)鈴木英治 ・「返り咲きの城」(山中城)早見俊 ・「老将」(高天神城)秋山香乃  ・あとがき

殺人七不思議殺人七不思議

『2021本格ミステリ・ベスト10』 第3位! ・「オーウェン・バーンズ」シリーズ第3弾は  連続・予告・不可能・見立て殺人! ・「探偵のなかの探偵、オーウェン・バーンズがお力添えに参りました」  殺人を芸術と嘯く美学者探偵が挑むのは、「世界七不思議」見立て殺人! ・【特別寄稿】時を越えた名探偵の共闘!  刊行を記念した芦辺拓氏によるトリビュート短編『解凍された密室』収録  ある灯台守は荒波に閉ざされ、密室と化した灯台で生きたまま焼かれた。   --「アレクサンドリア大灯台」  ある貴族は衆人環視下で、虚空から放たれたとしか思えない「女神の矢」に射抜かれた。   --「エフェソスのアルテミス宮殿」  警察に「世界七不思議」に見立てた犯行予告を送りつけ、次々とそれを成し遂げる謎の連続殺人鬼。捜査に乗り出した美学者探偵・オーウェン・バーンズのもとに、「私は犯人を知っている」との報せが届く。ある令嬢を巡っての恋敵であるふたりの青年が、互いを犯人だと名指ししたのだ。  令嬢はパーティの席上で、彼らに言い放ったという。「わたしを愛しているなら人を殺してみせて。美しき連続殺人を」。  不可能犯罪の巨匠ポール・アルテが贈る、絢爛たる「殺人芸術」!  刊行を記念した芦辺拓氏によるトリビュート短編「解凍された密室」も収録。 ※短編小冊子「粘土の顔の男」付き。 第一部 イカロス 第二部 ネテル 第三部 アトン エピローグ 解凍された密室ーーポール・アルテ氏に捧ぐ(芦辺拓 特別寄稿)

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