小説むすび | 出版社 : 集英社

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難問の多い料理店難問の多い料理店

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集英社

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2024年6月26日 発売

『#真相をお話しします』で大ブレイクした結城真一郎が仕掛ける、 笑いあり・驚きあり・そして怖さあり……な、新時代ミステリ、ここに爆誕!! ーーどなたもどうかお読みください。決してご遠慮はありません。 こんなミステリを、私たちはずっと待っていた!! ビーバーイーツ配達員として日銭を稼ぐ大学生の僕は、注文を受けて向かった怪しげなレストランで、オーナーシェフと出会う。 彼は虚空のような暗い瞳で、「お願いがあるんだけど。報酬は1万円」と、噓みたいな儲け話を提案し、あろうことか僕はそれに乗ってしまった。 そうして多額の報酬を貰っているうちに、僕はあることに気づく。 どうやらこの店は「ある手法」で探偵業も担っているらしいと。 不自然な焼死体が出たアパート火災、空室に届き続ける置き配、 謎の言葉を残して捕まった空き巣犯、なぜか指が二本欠損した状態の轢死体……。 オーナーは、配達員に情報を運ばせることで、どんな難問も華麗に解いてしまう。 そして、配達員にこう伝えるのだ。 ーー「もし口外したら、命はない」 【著者略歴】 結城真一郎 (ゆうき・しんいちろう) 1991年、神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業。2018年『名もなき星の哀歌』で第5回新潮ミステリー大賞を受賞してデビュー。2021年「#拡散希望」で第74回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。「#拡散希望」を収録した『#真相をお話しします』で、2023年本屋大賞ノミネート。その他の著書に『プロジェクト・インソムニア』『救国ゲーム』がある。

ウェイワードの魔女たちウェイワードの魔女たち

1619年、アルサは魔女裁判にかけられていた。 1942年、ヴァイオレットは、望まぬ妊娠と婚約に人生を奪われていた。 2019年、ケイトは恋人のDVから逃れ、大伯母の遺した屋敷に隠れていた。 身体を、運命を、自由を、取り戻せ。 「魔女」と呼ばれた一族の女たち。暴力と不条理からの解放を求めた彼女たちの戦い。時代の異なる三人の女性の視点で描かれた絆の物語。 英国で25万部超の鮮烈なデビュー長篇。 (原題 Weyward) 【著者略歴】 エミリア・ハート (Emilia Hart) オーストラリア、シドニー生まれ。ニュー・サウス・ウェールズ大学で英文学と法学を学んだのち、シドニーとロンドンで弁護士として働く。2023年に本作『ウェイワードの魔女たち』でデビュー。ニューヨーク・タイムズのベストセラーに入り、同年Goodreads Choice Awardsの最優秀デビュー小説賞と最優秀歴史小説賞をダブル受賞。 【訳者略歴】 府川由美恵 神奈川県出身。主な訳書にR.A.サルバトーレ「アイスウィンド・サーガ」シリーズ、C・ボグラー『作家の旅 ライターズ・ジャーニー 神話の法則で読み解く物語の構造』、C・マッキャリー『上海ファクター』、B・ハーパー『探偵コナン・ドイル』など。

愚道一休愚道一休

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2024年6月5日 発売

「立派なお坊さんになるのですよ」。 母の願いを受けて、安国寺で修行する幼い千菊丸だが、禅寺は腐敗しきっていた。怠惰、折檻、嫉妬、暴力。ひたすら四書五経を学び、よい漢詩を作らんとすることをよすがとする彼の前に将軍寵臣の赤松越後守が現れ、その威光により、一気に周囲の扱いが変わっていく。しかし、赤松が帝の血をひく千菊丸を利用せんとしていることは明らかだった。 周建と名を改め、建仁寺で詩僧として五山の頂点が見えたのにも拘わらず、檄文を残して五山から飛び出し民衆の中に身を投げる。本当の救いとは、人間とは、無とは何なのか。腐敗しきった禅を憎み、己と同じく禅を究めんとする養叟と出会い、その姿に憧れと反発を同時に抱えながら、修行の道なき道をゆくのだった。己の中に流れる南朝と北朝の血、母の野望、数多の死、飢餓……風狂一休の生そのものが、愚かでひたすら美しい歴史小説の傑作。 【著者略歴】 1974年奈良県生まれ。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞。2014年、単行本『宇喜多の捨て嫁』を刊行。2015年に同作で第152回直木賞候補となり、第4回歴史時代作家クラブ賞新人賞、第9回舟橋聖一文学賞、第2回高校生直木賞を受賞した。2019年『天下一の軽口男』で第7回大阪ほんま本大賞、『絵金、闇を塗る』で第7回野村胡堂文学賞、2020年『まむし三代記』で第9回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。他の著書に『人魚ノ肉』『敵の名は、宮本武蔵』『宇喜多の楽土』『炯眼に候』『戦国十二刻 終わりのとき』『戦国十二刻 始まりのとき』『信長 空白の百三十日』『戀童夢幻』『応仁悪童伝』『孤剣の涯て』『戦国十二刻 女人阿修羅』『剣、花に殉ず』などがある。

東京ハイダウェイ東京ハイダウェイ

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2024年5月24日 発売

ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。 東京・虎ノ門の企業に勤める桐人は、念願のマーケティング部に配属されるも、同期の直也と仕事への向き合い方で対立し、息苦しい日々を送っていた。 直也に「真面目な働き方」を馬鹿にされた日の昼休み、普段は無口な同僚の璃子が軽快に歩いているのを見かけた桐人は、彼女の後ろ姿を追いかける。 たどり着いた先には、美しい星空が描かれたポスターがありーー「星空のキャッチボール」 桐人と直也の上司にあたるマネージャー職として、中途で採用された恵理子。 しかし、人事のトラブルに翻弄され続けた彼女は、ある日会社へ向かう途中の乗換駅で列車を降りることをやめ、出社せずにそのまま終着駅へと向かう。 駅を降りて当てもなく歩くこと数分、見知らぬとんがり屋根の建物を見つけ、ガラスの扉をくぐるとーー「森の箱舟」 ……ほか、ホッと一息つきたいあなたに届ける、都会に生きる人々が抱える心の傷と再生を描いた、6つの癒しの物語。 【著者略歴】 古内一絵 (ふるうち・かずえ) 東京都生まれ。映画会社勤務を経て、「銀色のマーメイド」で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞、2011年にデビュー。2017年に『フラダン』が第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出、同作で第6回JBBY賞(文学作品部門)を受賞。 他の著書に「マカン・マラン」シリーズ、「キネマトグラフィカ」シリーズ、「風の向こうへ駆け抜けろ」シリーズ、『お誕生会クロニクル』『最高のアフタヌーンティーの作り方』『星影さやかに』『山亭ミアキス』『百年の子』などがある。

モンティチェロ 終末の町でモンティチェロ 終末の町で

【内容説明】 鳴り響くアメリカ国歌、銃声。逃げ惑う住民が辿りついたのは元大統領邸宅(モンティチェロ)だった……。近未来アメリカを舞台に、トマス・ジェファーソンと奴隷の間に生まれた女性を先祖に持つ女子学生が、暴徒化した白人至上主義者から逃れ、因縁の場所で運命と対峙する表題作をはじめ、全6編を収録したデビュー作品集。バージニア州シャーロッツビル周辺を主な舞台に、人種差別や経済格差の問題等、さまざまなテーマを内包する中編(表題作)1本と短編5本を収録。本書は、全米批評家協会賞ジョン・レナード賞最終候補、ニューヨーク・タイムズ紙2021年ベストフィクション10冊に挙げられた。2022年リリアン・スミス図書賞受賞。 (原題 My Monticello) 【著者略歴】 ジョスリン・ニコール・ジョンソン(Jocelyn Nicole Johnson) バージニア州レストンに育つ。ジェームズ・マディソン大学で美術と教育の学位を取得し卒業。公立小学校の教師として視覚芸術を指導。デビュー作となる本書で、リリアン・スミス図書賞、バージニア図書館フィクション賞を受賞。PEN/フォークナー小説賞のロングリスト、全米批評家協会賞ジョン・レナード賞最終候補等にも選ばれた。

グリフィスの傷グリフィスの傷

著者

千早茜

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集英社

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2024年4月26日 発売

からだは傷みを忘れないーーたとえ肌がなめらかさを取り戻そうとも。 「傷」をめぐる10の物語を通して「癒える」とは何かを問いかける、切々とした疼きとふくよかな余韻に満ちた短編小説集。 「みんな、皮膚の下に流れている赤を忘れて暮らしている」。ある日を境に、「私」は高校のクラスメイト全員から「存在しない者」とされてしまいーー「竜舌蘭」 「傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたしはずっと祈り続けます」。公園で「わたし」が「あなた」を見守る理由はーー「グリフィスの傷」 「瞬きを、する。このまぶたに傷をつけてくれたひとのことをおもう」。「あたし」は「さやちゃん先生」をめがけて、渋谷の街を駆け抜けるーー「まぶたの光」 ……ほか、からだに刻まれた傷を精緻にとらえた短編10作を収録。 【著者略歴】 千早茜 (ちはや・あかね) 1979年北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて第37回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞。『ひきなみ』『赤い月の香り』『マリエ』、食エッセイ『わるい食べもの』シリーズなど著書多数。

ジョジョの奇妙な冒険 無限の王ジョジョの奇妙な冒険 無限の王

ジョセフ・ジョースターの〈波紋〉の師・リサリサが、スピードワゴン財団を従えて、中南米のジャングルを舞台に〈スタンド〉の起源をめぐる冒険へと旅立つ! 第二部と第三部の狭間に秘められた〈波紋〉から〈スタンド〉へと至るその神話を、直木賞を受賞した傑作小説『宝島』の著者・真藤順丈が中南米の香りを纏わせた魔術的文体で描くジョジョ外伝! リサリサを軸に展開される波紋バトル、そして新たなる力を持つ敵との遭遇。彼女の旅にはスピードワゴン財団をはじめ縁深い人物も結集し、物語はすべてを圧倒するような驚愕のラストへ! 「JOJO magazine」にて好評連載された内容に著者自ら言葉を繊細に磨いて新たな息吹を注ぎ、リサリサのその勇姿を「エイジャの赤石」のように赤々と輝く豪華装丁で魅せる、ファン必読のノベライズ!! 一九七三年、グアテマラ。街が聖週間の祝祭で大いに沸き立つ中、その陰で〈見えざる銃弾〉による謎めいた連続殺人が恐怖の影を落としていた。この不可解な事態にスピードワゴン財団が調査に乗り出す。老いを重ねながらもその精神は不屈、財団顧問にして無双の〈波紋使い〉エリザベス・ジョースター、通称リサリサは、血気に満ちた若者オクタビオと慈悲深い心を持つ青年ホアキンを伴って未知なる力を追う。そこで彼らが目にしたのは〈波紋〉とは一線を画す〈驚異の力〉だった。中南米のどこかに潜む首謀者が特殊な〈矢〉を使って、この恐ろしい能力を引き出しているというのだ。彼らの旅はペルーからブラジルを経て、ついには神秘に包まれたジャングルの最も深くへと至り、そこでリサリサはある〈奇跡〉と邂逅する…。 【著者略歴】 真藤順丈 (しんどう・じゅんじょう) 1977年東京都生まれ。2008年『地図男』で第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しデビュー。同年『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞、『東京ヴァンパイア・ファイナンス』で第15回電撃小説大賞銀賞、『RANK』で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2018年に刊行した『宝島』で第9回山田風太郎賞、第160回直木三十五賞、第5回沖縄書店大賞を受賞。その他の著書に『畦と銃』『墓頭』『われらの世紀』などがある。 荒木飛呂彦 (あらき・ひろひこ) 1960年宮城県生まれ。1980年『武装ポーカー』で第20回手塚賞に準入選し、同作で週刊少年ジャンプにてデビュー。1986年から連載を開始した『ジョジョの奇妙な冒険』は世界的な人気を誇る。その他の作品に『岸辺露伴は動かない』シリーズ、『魔少年ビーティー』『バオー来訪者』などがある。

22歳の扉22歳の扉

著者

青羽悠

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集英社

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2024年4月5日 発売

【小説すばる新人賞、史上最年少受賞から8年】 京都の大学に入学した数学好きの田辺朔。 大学生活に馴染めず、漫然と授業を受け、バイトをしているうちに一回生前期は終わってしまった。 後期に入り、旧文学部棟の地下、通称「キューチカ」でひっそりと営業されているバーのマスター夷川と出会い、朔の大学生活は一変した。 夷川につれられ、初めてのウイスキー、タバコ、そしてバーやクラブなど、これまで見たこともない世界を知っていく。 しかし、ある日をさかいに、何の前触れもなく夷川はナイジェリアへ留学に行ってしまった。「バー・ディアハンツはお前に任せる!」の一言を残して。 そこからマスターとしてバーに立つことになった朔は、その大学内の不思議なバーで数々の出会いと別れを経験するーー。自由奔放な女の子に振り回されたり、学生運動紛いに巻き込まれたり、自分の行く末に悩んだり…… 20代前半の「不変」と「今」が詰まった圧倒的青春小説! 【著者略歴】 2000年愛知県生まれ。京都大学大学院にて修士号を取得。高校2年時の16年『星に願いを、そして手を。』で第29回小説すばる新人賞を史上最年少で受賞し、デビュー。他の著書に『凪に溺れる』『青く滲んだ月の行方』『幾千年の声を聞く』がある。

こまどりたちが歌うならこまどりたちが歌うなら

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2024年3月26日 発売

前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。 父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。 それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービス残業や女性スタッフによるお茶くみなど、会社の中の「見えないルール」が見過ごせず、声をあげていくがーー。 一人一人違う”私たち”が関わり合い、働いて、生きていくことのかけがえのなさが胸に響く感動長編! ■プロフィール 寺地はるな (てらち・はるな) 1977年佐賀県生まれ、大阪府在住。2014年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。2021年『水を縫う』で河合隼雄物語賞受賞。2023年『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞9位入賞。『大人は泣かないと思っていた』『カレーの時間』『白ゆき紅ばら』『わたしたちに翼はいらない』など著書多数。

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