出版社 : 集英社
【浮雲一行の京への長き旅。シリーズ最終章突入!】 霊を見ることができる赤眼を持つ憑きもの落としの浮雲。 おのれの運命と対峙するために、土方歳三らとともに京の都へと向かう旅をしていた。 辿り着いた岡崎宿で、歳三たちは子どもの生首と抉り出された腸を目にする。ここ半年、いくつも骸が発見されているらしく、村人たちは鬼の仕業だと噂していた……。 一方、別行動を取っていた浮雲も寺の住職から”人を喰らう鬼”の伝承を聞いた直後、その寺の小僧の惨たらしい死体を発見し……。 恐ろしい伝承の裏に隠された哀しき真実とはーー。 人は誰しも鬼の一面を持っている。 怪異の謎とともに明かされる土方歳三の秘められた過去。 累計750万部突破の「心霊探偵八雲」と双璧をなす 幕末ホラーミステリシリーズ、最終章突入! 【著者略歴】 神永学(かみなが・まなぶ) 1974年山梨県生まれ。日本映画学校(現日本映画大学)卒。 2003年『赤い隻眼』を自費出版。 同作を大幅改稿した『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』で2004年プロ作家デビュー。 「心霊探偵八雲」「心霊探偵八雲 INITIAL FILE」の他に「天命探偵」「怪盗探偵山猫」「確率捜査官 御子柴岳人」「悪魔と呼ばれた男」「殺生伝」「革命のリベリオン」などのシリーズ作品、その他『イノセントブルー 記憶の旅人』『ラザロの迷宮』『悪魔の審判』『マガツキ』などの著書がある。
奇想の天才が放つ、7つの童話を基にした万華鏡のような新作短篇集、 2024年のローカス賞短篇集部門受賞作品。 親切な白猫の大麻農園(『白猫の離婚』)、 妖精の婚約者が眠る地獄の底(『地下のプリンス・ハット』)、 主人だけは絶対に入れてはいけない家(『スキンダーのヴェール』)……。 夢と幻想、誘惑と謎に満ちた摩訶不思議な物語。 変幻自在の物語の魔術師、ケリー・リンクの世界へようこそーー。 原題:White Cat, Black Dog 装画:ヒグチユウコ 【著者略歴】 ケリー・リンク(Kelly Link) フロリダ州マイアミ生まれ。コロンビア大学を卒業後、ノースカロライナ大学で修士号を取得。「黒犬の背に水」で作家デビュー。1998年刊『スペシャリストの帽子』で世界幻想文学大賞を、本書で2024年のローカス賞短篇集部門を受賞した。その他の作品に『マジック・フォー・ビギナーズ』、『プリティ・モンスターズ』(以上早川書房)など。作家活動のほかマサチューセッツ州ノースハンプトンを拠点に出版社Small Beer Pressを夫と共同経営している。 【訳者略歴】 金子ゆき子(Yukiko Kaneko) 横浜国立大学経済学部卒、英仏文学翻訳家。主な訳書にオリヴィエ・ブルドー『ボージャングルを待ちながら』、ニー・ヴォ『塩と運命の皇后』(以上集英社)ほか、共訳書にケリー・リンク『スペシャリストの帽子』(早川書房)など。
TVアニメも大反響!『ラーメン赤猫』が小説になって登場! お店で幽霊騒動が起こったり、サービスデーで皆大忙しだったり、文蔵に弟子入り志願者が現れたり…… ここでしか読めないエピソードが大盛り! さらに描きおろしピンナップ&挿絵も収録! あなたの心をホカホカにする、待望の初小説です! 【目次】 プロローグ 一杯目 猫になりたい 二杯目 赤猫幽霊事件 三杯目 アイドルキャットのつくり方 四杯目 文蔵さん、弟子入りさせてください 五杯目 ラーメン赤猫サービスデー エピローグ
切なくてまぶしい、残酷でもどかしい、思春期(あのころ)のすべてが詰まった胸疼く青春×SF短編集。 アニメ化もされた大人気スポーツ小説『2.43 清陰高校男子バレー部』著者、デビュー20周年記念作! 病院から飛んできた青い風船に結ばれていた手紙によって、思いがけず始まった文通。そこから芽生える、淡い恋と切ない嘘の行方。「零れたブルースプリング」 全ての感覚を周囲に拡散してしまう特殊能力を持ったヒツギ。彼がボランティアとして連れてこられたのは、生まれつき、痛みや温度を感じられないイオリの屋敷だった。「ヒツギとイオリ」 誰かに「ウザい」と思われると、その場から強制的にテレポートしてしまう。中学2年生のナオは、望まない超能力に苦しんでいた。「flick out」 妻を失い、心を閉ざして生きる宮内の前に突然現れたソバージュヘアの不良少女。彼女は亡き妻の名を名乗る。「ハスキーボイスでまた呼んで」 上記4編収録。 【著者略歴】 壁井ユカコ (かべい・ゆかこ) 第9回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー。青春スポーツ小説「2.43 清陰高校男子バレー部」シリーズ、「2.43」スピンオフ短編集『空への助走 福蜂工業高校運動部』、「五龍世界」シリーズ、『K -Lost Small World-』、『NO CALL NO LIFE』、『サマーサイダー』等、著書多数。
コバルト短編小説新人賞&氷室冴子青春文学賞出身の著者が贈る、 令和の青春×アイドル文学が、今ここに生まれる! アイドル事務所「ユニバース」に所属するデビュー前の青年、通称「リトル」。 彼らはデビューに向けて、限られた時間の多くを費やしレッスンに励んでいた。 そんなある日、リトルたちが出演するイベント「サマーマジック」で最も活躍した一人を、デビュー間近のグループ「LAST OZ」に加えるという噂が流れだす。 この噂をきっかけに皆が熱を帯びていく中、リトルの一人である加地透は疑問を抱いていた。 “恋心も、学校生活も、自分の体も、全てを捧げなければデビューは叶わないのか?” デビューに対して人一倍強い野心を抱いている持田、 わずか14歳にしてソロデビューを打診された遥歌、 誰よりもストイックで自分の見え方を計算し尽くした振る舞いをする葵、 芸能人一家の複雑な環境で育った問題児の蓮司、 デビューができる期限まで残り一年を切った若林、そして透。 デビューを目指すこと以外はすべてバラバラの6人が出会った時、 彼らの未来は大きく変わるーーかもしれない。 【著者略歴】 佐原ひかり (さはら・ひかり) 1992年兵庫県生まれ。大阪大学文学部卒業。2017年「ままならないきみに」で第190回コバルト短編小説新人賞受賞。2019年「きみのゆくえに愛を手を」で第2回氷室冴子青春文学賞大賞を受賞し、2021年、同作を改題、加筆した『ブラザーズ・ブラジャー』で本格デビュー。他の著書に『ペーパー・リリイ』『人間みたいに生きている』『鳥と港』、共著に『スカートのアンソロジー』『嘘があふれた世界で』がある。
そこは人間と獣が共存し、四つの後宮を持つ「四聖城」。 獣の世話をする最底辺の身分・「獣吏」ながら、皇太子殿下・鏡水に溺愛されている羽は、雪楼妃の事件を解決し、不眠症に悩む高流帝をも、モフモフ猫祭りで癒やした。 様々な獣に関わる問題を解決するうちに、四聖城内でも羽は評判になり、鏡水との仲もますます深まっていく。 そんな折、鏡水とともに城下町に降りることになってしまった羽は、そこで二人の仙術師と出会う。 何やら鏡水とも顔見知りらしい彼らは、「豊獣の儀」を開催するために呼ばれた男たちだった。 獣たちの無病息災を祈る神聖な儀式に心躍らせる羽だったが、その裏で仙術師たちが暗躍していて…!? 獣を愛する少女の成り上がり中華ファンタジー、第2巻!!
転生して孤児となり、崖っぷちの中で生きてきた少女・ナイはある日、聖女に選ばれ、二度目の人生が一変することになる。 歴代最強の魔力量を武器に王子の大暴走を制したことで、さらに周囲からの信頼を得たナイ。 ただただ愛しい幼馴染と平和に暮らしたいだけなのに、今度は暴れている魔物の制圧と原因究明に手を貸すために、地方領への遠征に参加することに! ナイを「お姉さま」と慕う後輩聖女も現れて、げんなりしながらも森の奥へと歩を進めると、そこには腐った巨大な黒い塊が…!? 淀んだ瘴気を撒き散らす、その「竜の屍」を浄化するために、あるとんでもない儀式をナイが行う必要があり…!? トラブルだらけの乙女ゲー異世界学園生活、第3巻!
第二王子フラットとの婚約破棄から始まる事件を経て、公爵令嬢アスタリスクは秘されていた第一王子サーカム・ギャレットと婚約することとなった。 学園生活の中で、二人の間には既に強い絆と確かな愛情が育まれていた。 周囲も二人の婚約を祝福する中、貴族内に強い影響力を誇るレガート侯爵が「婚約を認めない」と言い出して……。 さらにはレガート公爵は自身の娘であるグラーヴェこそがギャレットの婚約者にふさわしいとして、アスタリスクとギャレットの仲を引き裂きにかかろうとする。 一方、アスタリスクはある日、元婚約者であるフラットより小さな卵を渡される。 その卵は、前回の事件の元凶であるフィーネがレガート侯爵と共謀して用意した、呪われた魔獣の卵だった。 悪意と陰謀が蠢く中、アスタリスクとギャレットの未来は果たしてーー? 二人の間に渦を巻く炎の如き運命を、小鳥達は高らかに謳いあげる。
動物の言葉が分かる美苑は、植物学者で大学教授の父と、厳格な華道師範である母親と住む家の中庭やアトリエで、生き物たちの言葉に耳を傾けるのが日課だった。一方、学校では人付き合いが苦手で「空気が読めない」子として回りから距離を取られていた。ある日、目覚めると、前日まで元気だった父が急逝した事実を知らされる。そんな美苑に声を掛けたのは、父の同僚である児玉先生。大学の植物園で飼育されている子供のグリーンイグアナを育てないかと美苑に提案する。そして14年間、「ソノ」と名付けられたイグアナと共にアトリエで暮らし、充分満たされた生活を送っていたのだが、突然母から呼び出され、驚愕の通告を受ける。母の体に癌が見つかり余命は恐らく半年。その半年の間に結婚せよと言われ……。 【著者略歴】 上畠菜緒(うえはた・なお) 1993年、岡山県生まれ、岡山県在住。島根大学法文学部言語文化学科卒業。2019年「しゃもぬまの島」で第32回小説すばる新人賞を受賞。著書に『しゃもぬまの島』がある。
自分でも分からなかったあの頃の感情に、この小説は居場所を与えてくれる。 私たちは、切実に生きていた。 西加奈子(作家) 停まった時間の内に、再び歩き始める生の兆しをみた。 古川真人(作家) いつかきっと、いろんなことがわかるようになる。 母を病で失った五歳の「僕」は、いくつかの親戚の家を行き来しながら幼稚園に通っていた。大人たちが差し出す優しさをからだいっぱいに詰め込み、抱えきれずにいた日々。そんなとき目の前に現れたのは、イギリスからやってきた転入生のさりかちゃんだった。自分と同じように、他者の関心と親切を抱えきれずにいる彼女と仲良くなった「僕」だったが、大人たち曰くこれが「初恋」というものらしく……。 コンビーフのサンドイッチ、ひとりぼっちのハロウィン、ひみつの約束、悲しいバレンタインデー。 降り積もった記憶をたどり、いまに続くかつての瞬間に手を伸ばす。 第36回三島由紀夫賞候補作、第45回野間文芸新人賞候補作となった『息』に続く、注目の若手による最新中編。 【著者略歴】 小池水音(こいけ・みずね) 1991年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2020年「わからないままで」で新潮新人賞を受賞。2022年発表の小説第三作「息」が第36回三島由紀夫賞候補となる。同作とデビュー作「わからないままで」を収録した初の単行本『息』が第45回野間文芸新人賞候補作となった。
迫られる攘夷か、開国かーー。 嘉永六年(一八五三年)六月、浦賀にその姿を現した四隻のアメリカ軍艦。幕府は強大な武力をもって開国を求める艦隊司令長官・ペリーの対応に苦慮していた。 清国がイギリスとの戦争に敗れ、世界の勢力図が大きく変わろうとするなか、小姓組番士・永井尚志は、老中首座・阿部伊勢守正弘により、昌平坂学問所で教授方を務める岩瀬忠震、一足先に目付になっていた岩瀬の従兄弟・堀利煕とともに、幕府の対外政策を担う海防掛に抜擢されるーー。 迫り来る欧米列強を前に、新進の幕臣たちが未曾有の国難に立ち向かう。 現代へと繋がる日本の方向性を決定づけた重要な転換期を描く幕末歴史小説! 「隠蔽捜査」シリーズをはじめ警察小説の名手が、“薩長史観”に一石を投じる! 【著者略歴】 今野敏 (こんの・びん) 1955年北海道生まれ。上智大学文学部在学中の78年に「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞、2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、08年『果断 隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞と第61回日本推理作家協会賞、17年「隠蔽捜査」シリーズで第2回吉川英治文庫賞、24年第27回日本ミステリー文学大賞を受賞。SF、伝奇アクション、ミステリなど幅広い分野で活躍。著書多数。空手道「今野塾」を主宰する武道家でもある。
令和最注目の作家・斜線堂有紀が描く、推し(アイドル)の恋。ウェブ掲載の作品に書き下ろしを加えて書籍化!! 解散寸前だった地下アイドル「東京グレーテル」を、ひとりのカリスマー赤羽瑠璃ーが躍進させた。 人気グループとなり輝きだした「東グレ」。しかし光の中のアイドルたちも、ステージを降りれば人生が待っている。 推される側の”恋”と”生”の物語。 「見ててね。私が最高の人生、使い切るところーー」 『ミニカーを捨てよ、春を呪え』 冬美は結婚を意識している恋人・渓介がいる。けれど、恋人は赤羽瑠璃というアイドルを推しており、全てにおいて彼女を優先する。推しと恋人、本当に愛されているのはどっち? 『星が人を愛すことなかれ』 「東京グレーテル」の元メンバー・雪里は、Vtuberとして活動している。生活時間のすべてを配信のために捧げる彼女は、いまや百万人に愛される人気Vのひとりだ。その代わり、雪里は次第に恋人との時間すらとれなくなっていく。 『枯れ木の花は燃えるか』 「東京グレーテル」のメンバー・希美は地下メンズアイドル・ルイと付き合っている。ある日、ファンとのベッド写真が流出してルイのSNSが炎上。希美は復讐の為にルイと関係を持ったファンと会い、炎上を加速させてルイを叩き潰そうとするが──。 『星の一生』 「東京グレーテル」のカリスマ・赤羽瑠璃。かつて自分のファンである渓介に恋をし、ストーキングのあげく部屋まで侵入した女。それでも渓介を諦められない瑠璃は、彼のSNSアカウントを監視し続けてしまう。そしてある日瑠璃は、渓介が恋人と結婚式を挙げることを知るーー。
1947年東京、石目鋭二はかねてより憧れていた探偵になることにした。進駐軍の物資横流しなど雑多な商売をこなしつつ、新宿にバー「Stone Eye」を開き、店を拠点に私立探偵として活動を始める。石目がレイテ島の収容所で知り合った元陸軍少尉の神島健作は、山形の軍人一家・棟巍家の出身。戦地から戻り地元で療養中、神島の長兄・棟巍正孝夫妻が何者かによって殺害される。正孝の長男・孝秋とその妻・倫子は行方知れず、三男の和春も足取りが掴めない。他の容疑者も浮かぶ中、神島の依頼を受けた石目は、初めての「事件」を追い始める。ほどなく、石目のもとに渋谷の愚連隊の頭から新たな依頼が舞い込む。東京裁判の行方をも動かしうる海軍の機密が記されている「K文書」の正体を探ってほしいと言われるが…。作中に差し挟まれる、dadadadadadaという奇妙なリズムが意味するものとは?記憶と記録が錯綜する、超規格外ミステリー。
ヒーローvs敵〈ヴィラン〉の全面戦争ーー。 双方が大きなダメージを受け、戦いは一旦の終結を迎えていた。 再び相まみえる決戦の時が刻一刻と近づく中、全面戦争の影響で荒廃した社会に突如、謎の【巨大要塞】が現れ、次々と街や人々をのみこんでいった! さらに、出久たちの前には、あの “平和の象徴”を思わせる男が立ちはだかり……!? 劇場版ノベライズでも“Plus Ultra”!!
【文学界、騒然!】 ■青崎有吾さん 「大傑作を読み、ヒャッと叫んでしまった。才能すごっ」 ■浅倉秋成さん 「圧巻の筆力。これこそが小説の魅力にして、小説の真骨頂。他の何とも似つかぬ増田文学が、マンガを飛び出し僕らを撃ち抜く!」 ■高山一実さん 「毎日ちょっとずつ読むのが私の日々の楽しみでした。しかしウホが頭から離れません。ウホから始まる友情、学生時代ならあった気がして妙に懐古してしまいました。」 『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和GB』の増田こうすけ、小説デビュー! 海外からの転校生・浦賀。クラス中の注目を集める彼には、ある疑惑が…!? (表題作) 友達のコイタと海に行くことになった“僕”だが、コイタには何か言いたいことがあるようで…!?(「僕の夏休みの冒険」) さらに、娘の交際相手を前に“あの一言”が言えずに苦悩する「お義父さん」、輪ゴムという存在の起源を巡る「港川浩壱の一人旅のススメ 輪ゴムにさそわれ奈良の旅」など、これまでジャンプSQ.にて発表した短編もすべて収録した増田文学の第一作にして決定版! 【目次】 僕の夏休みの冒険 転校生 お義父さん イケメンニュージェネレーション 3回表 港川浩壱の一人旅のススメ 輪ゴムにさそわれ奈良の旅 知られざるバレエの世界 ジャックの豆
シンガポールのカジノで元Jリーガーの稲田は全財産を失い、失意のどん底にいた。一部始終を見ていた大物地面師・ハリソン山中は、IR誘致を見込んだ苫小牧の不動産詐欺メンバーの一員として稲田に仕事を依頼する。日本に戻り、稲田はディベロッパーの宏彰、支援者の菅原と共に準備に入るが、予定していたプランが突然白紙となる。一方、警視庁捜査二課のサクラは、ある不動産詐欺の捜査過程で地面師一味の関与を疑い、捜査を続けていくうち、逃亡中のハリソン山中が趣味の狩猟で頻繁に北海道を訪れていたとの情報を掴むがーー。 前作『地面師たち』がNetflixにてドラマ化! 2024年7月25日(木)より世界独占配信スタート。 【著者略歴】 新庄耕(しんじょう・こう) 1983年、東京都生まれ、東京都在住。慶応義塾大学環境情報学部卒業。2012年「狭小邸宅」で第36回すばる文学賞を受賞。著書に『狭小邸宅』『ニューカルマ』『サーラレーオ』『地面師たち』『夏が破れる』などがある。
【第35回小説すばる新人賞受賞後第一作】 デビュー作『楊花の歌』 Apple Books 2023年ベストデビュー作 (歴史フィクション) 第12回歴史時代作家協会賞新人賞部門候補 第3回本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞候補 【東山彰良さん推薦!】 本当の自分への逃走はこんなにも輝かしい 25歳のサチコは、不条理な派遣労働から逃れるように亜熱帯の台湾に渡り、偶然再会した在日コリアンのジュリと、台北の迪化街で暮らしていた。 誕生日の晩、サチコが古物商の革のトランクのなかに日本統治時代の台湾を生きた女学生の日記をみつけたことから、ふたりの生活は一変する。 普段は引きこもっていたジュリだったが、その日記を書いた女学生の行方調査に夢中になり、やがて大きな謎につきあたった。 それは、70年以上前、深山に囲まれた日月潭という湖で起こった、ある少女の失踪事件だった。 遠い昔に姿を消した少女を探す旅は、いつしかふたりのアイデンティティを求める旅につながってゆくーー。 【著者略歴】 青波杏 (あおなみ・あん) 1976年、東京都国立市出身。近代の遊廓の女性たちによる労働問題を専門とする女性史研究者。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。22年『楊花の歌』で第35回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。
「実は、私には、今まで誰にも話してこなかった、秘密があります」 昭和29年に大阪の待兼山駅前で父と母が始めた書店と喫茶店。 1階の書店を兄が、2階の喫茶店を弟が継いだが、時代の流れもあり、65年続いた店の歴史の幕を閉じることに。 残された数ヶ月間、月に一度開かれる「夜会」で、街にゆかりの人々が語る とっておきの思いがけない体験、生涯最高の思い出とは……。心あたたまる連作短編集。 (第一話:待兼山ヘンジ/第二話:ロッキー・ラクーン/第三話:銭湯のピアニスト/第四話:ジェイクとあんかけうどん/第五話:恋するマチカネワニ/第六話:風をあつめて/第七話:青い橋) 【著者略歴】 増山 実 (ますやま・みのる) 1958年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。2012年に「いつの日か来た道」で第19回松本清張賞最終候補となり、それを改題した『勇者たちへの伝言』で2013年にデビュー。同作は2016年に第4回大阪ほんま本大賞を受賞した。他の著書に『空の走者たち』『風よ 僕らに海の歌を』『波の上のキネマ』『甘夏とオリオン』『ジュリーの世界』(第10回京都本大賞受賞作)『百年の藍』がある。
話題騒然の『キン肉マン』ミステリ小説、第2弾! 超人たちの熱海旅行や激辛グルメフェスなど、ミートとキン骨マンの行く先々でまたしても怪事件が続発! 体をバラバラに分解できる者、腕が6本ある者、カレーを頭に乗せた者、体重が100トンある者…… さまざまな容疑者たちが繰り出す予測不可能なトリックを暴くことができるか!? さらに読者への挑戦状や図版も収録でパワーアップ! ーー今、本格超人ミステリのゴングが再び鳴った! 【目次】 プロローグ 事件I 悪魔超人熱海旅行殺人事件 事件II 激辛超人王殺人事件 事件III レオパルドンは三度死ぬ 事件IV 巨人荘殺人事件 エピローグ