出版社 : 原書房
新たな混沌の時代と共に、アーサーの夢はついえたかに見えた。アーサーは、マーリーンとニムエの協力を得ながら反撃に転ずるが、しかしそこには彼を失意のどん底に陥れる悲劇が隠されていた。
英雄アーサーが伝説から蘇る! 強大な敵に完全と立ち向かうヒーローと多彩な登場人物たちが彩る波乱万丈の物語。英国冒険小説界の巨匠バーナード・コーンウェルがおくるアーサー王三部作の第一作。
5世紀、ブリタニアは闇のふちに立たされていた。いがみあう諸王国、近づく大王ユーサーの死期、跡継ぎの幼子……。王座を守り、敵に対抗するため、聖なる剣を手に真の戦士・アーサーがついにたちあがった。
ロンドンで美術教師をしているミス・シートンは、名付け親が遺してくれた田舎のコテージでの休暇を楽しみにしていた。いよいよ出発という日の前の晩、女性に手を上げている男を見かけ、持っていた傘でみごとに撃退。ちらりと見えた男の似顔絵を描いて警察の捜査に協力した。この事件に新聞記者は、勇敢なヒロイン誕生と大喜び!「戦うこうもり傘」と名づけて大々的に記事にした。おかげでミス・シートンは初めて訪れた村でも有名人に。歓迎の品が玄関先に溢れたり、あれこれと噂が飛び交ったり、助けてほしいという少年が訪れたり、さらには逃走中の犯人がミス・シートンを狙ってこの村にやってきて…!?傘が導くミステリ。
世界中を周遊し、様々な冒険談を次々に刊行している貴族アラリック・ワイルドは英国中の令嬢の憧れのまと。久しぶりに故郷のリンドウ城に帰ったアラリックは、社交界デビューしたばかりのウィルヘミナに出会い、強く惹かれる。ウィルヘミナの方は、アラリックの精悍な魅力に圧倒されながらも、自分とは違う世界の人だと感じていた。しかしアラリックは彼女にどんどん近づいてきて・・・・・
行き先も告げられず、婚約者ダーシーの車に乗せられた公爵令嬢ジョージー。なんと向かった先は、グレトナグリーン。駆け落ち結婚が認められる場所だ。 ところが荒野を走る二人の車は吹雪で足止めされてしまい、立ち寄った町で最悪のニュースを耳にする。 アイルランドにいるダーシーの父親が殺人容疑で逮捕されたというのだ。駆け落ちを諦め、ただちに父親の元へ向かったダーシーがジョージーに告げたのは、無情にも別れだった。 ついさっきまで夢見ていた二人の明るい未来が、音をたてて壊れていく。多額の借金を抱えていたダーシーの父キレニー卿は先祖代々の城をアメリカ人の富豪に売り払い、かつて自分の城だった場所で馬の調教師として雇われていた。 ところが、サラブレッドへ薬物投与したとして解雇され、口論となってアメリカ人を撲殺した疑いがかけられていた。 残された証拠と強い動機すべてが、父親が犯人であることを示している。婚約解消はジョージーを守りたいがための苦渋の決断だった。しかし、ジョージーは周囲の反対を押し切り、単身アイルランドのダーシーのもとへ。 未来の義父との初対面は最悪のタイミングになってしまったが、愛する人との未来を信じ、ジョージーは事件の真相究明に乗り出す。
“恋をしてしまった。愚かにも、深く、熱く、輝くような恋をしていた。皮肉屋で、世慣れていて、おそらくは危険な遊び人に。この人と会うのは今夜かぎり。二度と会うことはないだろう。ええ、そのほうがいい。いいに決まっている。”…田舎のコテージでひっそりと暮らしてきたアグネスの日常が、息をのむほど美しいポンソンビー子爵フラヴィアンから、祝宴でダンスを申し込まれた日を境に一変した。フラヴィアンはナポレオン戦争に出征した際に負った怪我の後遺症で、記憶に障害がある。しかしアグネスのことはなぜか印象深く、忘れられなかった。心をおしかくして生きてきた二人は惹かれあい、互いをかけがえのない存在と思うようになっていくが、ある日…愛の癒しにきっと涙する、“サバイバーズクラブ”シリーズ第4弾!
英国で大人気のロングセラーシリーズ第11弾! こんなはずじゃなかった! 新婚早々、夫が謎の失踪? 焦げた朝食に、ピンク色に染まった洗濯物……。アガサが家事下手なことは承知で結婚したはずなのに、夫のジェームズは不満たらたら。妻の厚化粧やファッションセンスにもケチをつけはじめ、早くも二人の結婚生活は暗礁に乗りあげる。それでもアガサはいじらしく尽くしていたのに、ある日突然、ジェームズが失踪してしまった! 残されたアガサが耳にしたのは、彼が重大な秘密を隠していたこと、そして殺人犯として警察に疑われていること……。いったいどうなっているの? ずっと思い描いていた甘い新婚生活とはかけ離れた悪夢のような展開に、愕然とするアガサ。必死に涙をこらえて真相をさぐろうとするものの、調べれば調べるほど、自分の夫のことがわからなくなっていき?
義姉の手引きで社交界デビューしたパンドラ。しかし田舎でのびのびと育った少し風変わりな彼女は、同年代の貴族の令嬢たちの集団からは浮いていた。結婚にも興味がもてないので、舞踏会での恋のさやあてにも加われずにいる。 ただ、そんな中でもバーウィック夫人の娘ドリーだけは優しくしてくれ、彼女たちのあいだには友情が芽生えていた。そのドリーの危機を救うため、パンドラが舞踏会会場の庭のあずまやで捜し物をしていたところ、ドレスがそこにある椅子にひっかかって動けなくなる。 偶然通りがかったガブリエルが助けてくれたが、なんと服が破れてしまった。おまけに折悪しく人が通りがかり、パンドラとガブリエルはあらぬ誤解をうけることに。ガブリエルは責任をとると言うのだが!?
マージーの娘はいよいよ小学生! 夫と義母のたっての希望で地元の有力者の子供が集まる学校に通うことになった。 不安を抱えながらもついに明日は登校初日という日の深夜、マージーの勤め先の探偵事務所のボスから電話が。 人助けのために死体運びをしてほしいと頼まれたけれど、犯罪現場を荒らすなんてできない。嫌々ながらも死体の顔を確認すると、娘の小学校の学園長だった! 家庭でも仕事でも問題山積みのマージーは、なにもかもをこなすことができるのか!?
ライブルック公爵低に招かれた伯爵家のきょうだい。絵を描くことが好きな長女リリーは、屋敷に所蔵されている名画を見たいと廷内をさまよっていたところ、物陰で突然抱き寄せられ、キスされた。放蕩者のライブルック公爵が、密会の相手と間違えたのだ。驚き逃げ出したリリーだが、公爵は純真な彼女に魅了される。そして翌日、自分の部屋にあるフェルメールの絵を見にこないかと誘い……
かつて豪華客船とともに沈んだとされた伝説の宝石が、思わぬ形でふたたび姿を現した! ところが、すべての謎の鍵を握る宝石商は何者かに毒を盛られ、こん睡状態に。海底に葬られた60年前の事件、許されざる愛、そして新たな犠牲者。不幸を呼ぶという伝説のダイヤを婚約指輪に贈られたクレアもまた、いやおうなく悲劇に巻きこまれていき……!?
海洋生態学を学ぶ大学院生のアニーは、仲間と共にルイス島を訪れた。しかし、仲間たちが環境保護の名のもとにテロ行為を行うエコ・テロリストの一員であったことを知る。米軍特殊部隊の隊員で調査のために潜伏していたディーンとともにテロ行為を未然に防ぐが、テロリストから殺人の濡れ衣を着せられてしまった。こうして二人は警察とテロリストから逃れるための逃避行を続けることになるのだが……
英国王子もいよいよ年貢の納め時。結婚式を控え、王子の過去のスキャンダルが花嫁の 耳に入らないようにするのがジョージーの今回の任務。ところが王家にとって都合の悪 い殺人事件が起きて……!?
雄大な自然の広がるウェールズ地方の村に赴任してきた巡査のエヴァン・エヴァンズ。畑荒らしの捜索、住民どうしのけんかの仲裁などにあけくれる毎日だったがあるとき山で死体が発見されて……!?
まちがえられて秘密結社に拉致されたアイリス。人違いだと訴えても解放されず、あわや命をうばわれそうになったところを救出してくれたのは、舞踏会で一度会ったことのあるダイモア公爵だった。 彼はアイリスを救いたい、そして〈混沌の王〉の追っ手を振り切るためには、自分と結婚するしかないと言う。 こうして彼女は、ダイモアにかくまわれて暮らすことになるのだが……。
私は和戸隼。殺し屋だ。今夜も完璧な準備をもってターゲットを仕留めた、はずだった。ところが偶然が偶然を呼び、おそろしく不可解な密室状況となってしまった。やむなくわれわれは、そこへ「操査」のための仕掛けを施すのだが、その後も、ことごとく事件は不可解な状況へと転がっていく…。「真相」を超える「新相」、そして「深層」へいたる多層推理の極み。
一週間後の国賓大晩餐会は、国にとって歴史的意味をもつ重要な会談。ホワイトハウスの厨房メンバーは、世界のリーダーにおいしい料理でくつろいでもらうことを目指すものの、準備期間が短いうえに、スタッフ間での問題も発生しーーー。送料理長としても、これから結婚を控える花嫁としても、オリーは大きな試練の時を迎えることに!
ナポレオン戦争に出征し足を負傷して以来、失意の日々を送っていたベネディクト。しかし前向きになろうと決意して、不自由ながらも乗馬をした日、散歩をしていた貴婦人サマンサにぶつかりそうになってしまう。彼女は、5年ぶりに家の外に出たところだった。最悪な出会い方をした二人だったが、互いの孤独な悲しみを知り、少しずつ心を寄せ合っていく。だが、サマンサは一族の当主の命令で遠方の屋敷に君を移さねばならなくなった。これ以上、家に縛り付けられたくはないと思った彼女は、亡き母が残してくれたウェールズのコテージに一人で越すことに決めたとベネディクトに打ち明ける。心配した彼は、せめてウェールズまで彼女を送り届けさせてほしいと申し出て、二人の旅が始まるが…“サバイバーズ・クラブ”シリーズ待望の第3巻!