2006年10月25日発売
叙情派3ピース・ロック・バンドの4枚目の6曲入りミニ・アルバム。切なさと温かさが同居するヴォーカルと明確なメロディ・ラインのあるサウンドで、聴く者を引きつける。動物のイラストのジャケットが彼らの不思議さとハートウォームな雰囲気を端的に表わしている。
歌手・竪琴ライア奏者である木村弓の7枚目のアルバムは、子供の夢をかなえるボランティア団体“メイク・ア・ウィッシュ”のテーマ・ソング「翼」をはじめ、世界の名曲を揃え、米良美一とのデュエットも収録。歌声、サウンドともに気品に満ちている。
2006年現在ドイツ・メンデルスゾーン音大で教鞭をとるバイラークのアルバム。ブリブリ押してくるムラツと奔放なハートを迎え豪快なピアノを聴かせる。ムラツの弓弾きが美しい(5)、渾然一体の推進力を聴かせるコルトレーン(6)など、今のバイラークの充実度が伝わる快作。
制作・出演
BradLeali / DonaldVega / アダム・シュローダー / ジェシー・デイヴィス / ダントン・ボラー / テレル・スタッフォード / ベニー・ウォレス / レイ・アンダーソンベテラン・テナーの実力派ベニー・ウォレスが、“ジャズ・テナーの父”コールマン・ホーキンスへ捧げたライヴ。ホーキンスの愛奏曲を収録。ブラス・アンサンブルの中、ウォレスのエモーショナルな力演が際立つ。意外にウォレスの個性はホーキンスと好相性だ。
感情を吐露するタイプではなく、知的で、曲によっては思索的な何かも感じさせる、独自のピアニズムを持ったフランス人ピアニスト。聴く側に故意にアピールしようとはせず、媚びることもない。感覚を研ぎ澄まし、音楽へまっすぐに向かっていく姿勢がいい。
デンマーク産のプログレッシヴ・メタル・バンドの通算4作目。前作よりパトリック・ヨハンソンという強力なシンガーを迎え、よりドラマティックでパワフルなサウンドを追求。様式美タッチのムードも相まって、起伏に富んだ楽曲構成にさらなる磨きを掛けた一作に。
ORANGE RANGEにとってひさしぶりとなる壮大なバラード・ナンバーを収録したシングル。君に感謝して、すべてに感謝して、さよなら……そんな、とっても前向きな別れの歌に仕上がっている。
今、ロシアン・ピアニズムの醍醐味を最もストレートに味わえるのがマツーエフだろう。チャイコフスキー・コンクール制覇から8年、さらにスケールの大きくなった彼が聴ける。キレと勢いで聴かせる「ペトルーシュカ」、一転して正統的な「四季」。ともに確かな聴き応え。
鈴木秀美が期待のフォルテピアニスト平井千絵と組んでの、比較的珍しいメンデルスゾーンの作品集。メンデルスゾーンのロマンティシズムと古典性を、オリジナル楽器と吟味しつくした奏法とで再現している。
87年に、ブルース・スプリングスティーン、エルヴィス・コステロ、トム・ウェイツなどが参加して行なわれた復活ライヴの模様を収録した作品。オービソン・ファンならずとも楽しめる1枚だ。
名前負けしていたようなオケを本物に仕立て直した立役者といえるD.R.デイヴィスの本命シリーズ。既発の第4、第8に加えて、今回第1〜3番が同時発売されたうちの一枚。演奏は第1稿によるもので、若さの輝きと音響の重なり合いが良く整理された美演。