1999年11月発売
おいおい、こんなの一体10本の指でどうやって弾くんだ? と思うのはまったく正しい。その上カツァリスは、リストが編曲したものを弾くのさえ大変なのに、抜けてる音まで足して演奏している。超絶のさらに上を行く悶絶技巧に、ひたすら感嘆の1枚だ。
オリジナル・ジャケット仕様&日本語解説付きで好評の廉価盤《ワーナークラシック1000》、カツァリス編(15点)の1点。リスト編のピアノ版交響曲全集から。躍動的なリズムと超人的テクニックに圧倒される。
どれもが完成度の高いカツァリスのディスクにあって、とくに傑出している1枚。寸分の隙を見せない技巧と溢れんばかりのファンタジーの幸福な出会い。長大な(1)のソナタ、とりわけ前半の2楽章でこれほど多彩にして自在な表現がこれまであっただろうか。
ソナタでは、奇数楽章において、堂々としたテンポ設定により、シンフォニックな響きとスケールの大きさとが、特に強調されている。ソナタの緩徐楽章と、(2)以下の作品は、詩情豊かに歌いあげられており、ロマンティックな情感に満ちた演奏である。
昨年発行されたマーラー・オリジナルのピアノ譜による録音。音楽の組立てが実によくわかっておもしろい。ピアノは幅広い表現力では管弦楽にかなわないし、カツァリスが濃厚な表情を避けているのですっきりした分、歌手の重要性が高まった。
オリジナル・ジャケット仕様&日本語解説付きで好評の廉価盤《ワーナークラシック1000》、カツァリス編(15点)の1点。ユニークな作品を収録した貴重なアンコール・ピース集。
オリジナル・ジャケット仕様&日本語解説付きで好評の廉価盤《ワーナークラシック1000》、アルバン・ベルクQ編(10点)の1点。ABQのデビュー第2作。仏ディスク大賞などを受賞した名盤。
オリジナル・ジャケット仕様&日本語解説付きで好評の廉価盤《ワーナークラシック1000》、アルバン・ベルクQ編(10点)の1点。完璧なアンサンブルと豊かな音楽性が融合している決定盤。
オリジナル・ジャケット仕様&日本語解説付きで好評の廉価盤《ワーナークラシック1000》、アルバン・ベルクQ編(10点)の1点。奥深い表現力と完璧なテクニックによるモーツァルト演奏の最高峰。
アルパン・ベルク・カルテットの録音の中でも、このシューベルトは特にいいもののひとつではないだろうか。ベートーヴェンならともかく、シューベルトの地域性豊かな作品ではこの柔軟で繊細な演奏よりも適切なアプローチは考えにくい。
交響曲第1番と同様、この弦楽四重奏曲2曲も推敲に推敲を重ねて慎重に作曲されている。これが独特の重苦しさに通じていると言うと、ファンのひんしゅくを買うだろうか。この演奏はその作品に律義に寄り添ったもので、特質をよく示している。
深いロマンの森をためらうように彷徨うブラームス。それに比べればドヴォルザークはロマンチックではあっても直情的だ。2つの作品に彼らの演奏は巧みに肉迫するのだが、たっぷりとした情感を湛え、あくまでも美しい。極上の美酒を密かに味わう楽しみ。
音楽からロマンをはぎとり、乾いた現代音楽に導き入れた張本人のように思われているウェーベルンだが、彼らのこの演奏を聴けば、ウェーベルンだってしなやかに動く生命体であり、歌の世界に聴く者を引き入れる力を持っていることが実感されるであろう。