1997年10月発売
このCDは鑑賞用というよりは、お手本ないしは実用向きだが、演奏そのものは意外に華やかであり、さまざまな編曲を採用したりして、鑑賞用としての側面がしっかり主張されている。なお、歌詞は日本語訳詩を使用。
キリスト教のプロテスタント教団編纂の讃美歌集。が、カトリックの聖歌も取り入れられており、度量の広いところを見せている。曲では(4)が、神に呼ばれてるんだけど、そのみもとに辿りつくのはしんどいこっちゃ……という詠嘆の感情をよく伝え、しみじみできる。
クリスマスの歌といって思いつく曲がたくさん入った親しみやすいアルバム。全曲日本語で歌われているから、家族で楽しむのにもいいかもしれない。またすべてオーケストラ伴奏で、オルガンやチェンバロが入るという編曲には変化もあって飽きさせない。
改めて讃美歌を聴くと、とてもいいものだなと思う。信心のないものでも神について考えさせる動機になったりする。優しい心持ちになったりする。それでよいのではないだろうか。心に響くものがあればよいのだろう。音楽の原点なのだから。美しい曲たちだ。
うおおおアナーキーだ! と盛り上がってる場合じゃないですね。内容紹介しなければ。再結成後初のアルバムで、音的には97年リアルタイムの堂々たるハードコア。パンクからスタートしてここまで不変なのは、目の前の現実を見続ける視線の強さだろう。
国鉄の制服に身を包み、ピストルズを彷彿とさせる攻撃的なサウンドで和製パンクの先駆けとなったアナーキーのベスト。当時はエラい尖ったサウンドに思えたが、今聴くとどれもポップなのは向こうの初期パンクと同じ。必聴!
フリーホィールのウルフ・トゥレッソンとトーレ・ヨハンソンのコンビ、お馴染みクラウドベリー・ジャムといった、彼女の好きなスウェディッシュ・ポップスのメンツに加え、大橋伸行によるサウンドがキュートなマキシ。作詞家halの成長ぶりに注目。
またまたスラヴァにやられたという感じ。自国の作曲家の歌曲を歌うということでは自然なのだけど、選ばれた作品がひと癖もふた癖もある。どこか怪しげな雰囲気を持つ曲たちが、カウンター・テナーで歌われることによってますます不思議な光を放つ。