発売元 : 株式会社アブソードミュージックジャパン
2年ほど前、NYでチャールズ・マクファーソンのライヴを見たが、まだまだ元気にがんばっていて嬉しかった。これは88年の録音だが、ここでもスタンダードとパーカーの曲を元気いっぱい吹いている。パイクのヴァイブもコリコリとしていていい。
コルトレーン、セシル・テイラー等と共演してきた名ドラマー、ルイス・ヘイズ。特に70年代、ジャズ・シーンの中心的ドラマーとして活躍した彼のカルテット録音。日本初リリース。
ジャズのみならず、映画のサントラや主題歌でもヒットを飛ばしたエディ・ハリスは、また自ら考案したエレクトリック・サックスを奏する大胆なプレイヤーでもあった。このライヴは隠れ名盤として知られるもの。日本初リリース。
メジャー感の強いテクノ・サウンドの上で、R&B風の香りを漂わせたウィスパー・ヴォイスでセクシーに歌声を紡いでいくChihiro。浮遊していく音のポップな感覚と、ディープかつ妖しい色を持った彼女の歌声との融合は、不思議な心地よさを醸し出していく。
昨年不慮の死をとげた実力派トランペッターの86年作。欧州勢で固めたレギュラー・グループにウディが加わって録音された。なんにせよ、一時は新しい時代のメイン・ストリームを牽引しかけた、彼のストロングにして機微のきいた正直なジャズが楽しめる。
かつてのウエスト・コースト・ジャズを代表する人気ミュージシャンをバックに、かつての人気シンガーだったクリスティが彼女ならではの歌唱を聴かせる。しかし内容は残念ながらかっての魅力とは程遠い。ノスタルジーを求めるファンにはうってつけか。
アルトにオリヴァー・レイク、ベースにリチャード・デイヴィス、ラッパがテッド・ダニエルというすごいメンバーで76年にNYで録音されたアルバム。当時の革新的な空気が伝わってくる。
生粋のビバッパーとして活躍中のビショップが、タイトル通りチャーリー・パーカーを偲んで彼の愛奏曲を吹き込んだ作品。歯切れのいいタッチと強力なスウィング感は健在で、このピアニストがいまもビバップの伝統を守っていることに拍手を贈りたくなる。
オーケストラは90年にコンスタンチン・クリメッツによって結成された。映画音楽などを多く手がけているクリメッツだけあって、こうした標題音楽の演奏で陥りがちな、いやらしくならずに甘さを出しているところなどなかなかやる。オケの実力は普通。
意外なことにこの3人が顔を合わせたのは本作が初めて。現在もっとも精力的な活動をおこなうプレイが、お互いを知り尽くした仲間と既成の音楽観にとらわれることなく斬新な演奏を繰り広げる。その新鮮な感動は、真の美しさを感じさせる。