発売元 : 株式会社アブソードミュージックジャパン
日本の一流ミュージシャンによる“心にやさしい音楽”をテーマにしたアダルト・コンテンポラリー・ポップスの名盤。水をテーマにした本作では、透明感あふれる“心にやさしい”サウンドが聴き手をそっと癒してくれる。ポエティックな彩のヴォーカルも魅力的。
ヴァイオリンが哀愁漂うメロディを奏でる(1)、安部恭弘が書いたメロウでキャッチーなメロディを彩恵津子が歌う(2)、ア・カペラの(3)と、収録曲は5曲でも曲調はさまざまの93年作品。完成度が高いのは(5)。濃淡のある表情豊かなストリングスのアンサンブルが優雅に響く。
80年代のシティ・ポップ系の洗練された緩めのアコースティック・サウンドにのって彩恵津子が、オトナのための都会的な恋愛説話風に歌う。吉元由美=詞、安部恭弘=曲による「純粋な大人になるために」や山田ひろし=詞、濱田金吾=曲によるタイトル曲はチックと心を刺す。
シンセの音がちょっと時代がかってるなと思ったらオリジナルの発売は92年。全編、冬をテーマにした企画盤だが、とりわけガンダム業界では名の知れた彩恵津子が歌う(2)(4)に妙な懐かしさを覚え……と思ったら、作詞が伊勢正三かぁ。
86年2月の来日公演の模様を収録した人気盤がCD化。ジョン・ルーリー、エヴァン・ルーリー以下、マーク・リーボウ、エリック・サンコらニューヨークのアンダーグラウンド・ジャズ・シーンの根底を支える曲者たちのシャープかつ歪んだ熱演が堪能できる。
R.カイザー、A.スニッツァー、L.ソロフらマシューズ・ファミリーによるポップ曲のカヴァー集。ヴォーカル入り。編曲はもちろんマシューズ。1枚目にはH.ヒューストン、2枚目にはマドンナ、P.コリンズ、ポリス、マライア・キャリー、ホール&オーツらのヒット曲を収録。
制作・出演
アンソニー・ジャクソン / グローヴァー・ワシントンJr. / スティーヴ・カーン / デヴィッド・サンボーン / マイケル・ブレッカー / ランディ・ブレッカー / 今田勝 / 渡辺香津美77年生まれの男性シンガー、三浦ジョージのデビュー・シングル。メロディもアレンジも、どこか80年代のJ-POP(たとえば杉山清貴とオメガトライブとか)を彷彿とさせる。甘いけど甘すぎない魅力的な声が特徴だ。
91年、NYスイート・ベイジルでのライヴ。圧倒的にきらびやかでマッコイらしいピアニズムが横溢するのがオリジナル(4)。コルトレーンを頻繁に引き合いに出されるのが本当に気の毒だが、この人の最大の魅力は、場を一瞬で華やかにするこの豪華さにあると思う。
制作・出演
ギル・ゴールドスタイン / ジョージ・ヤング / セントラルパーク・キッズ / チップ・ジャクソン / デヴィッド・マシューズ / デヴィッド・マシューズ&セントラルパーク・キッズ / ルー・ソロフマシューズ率いるオールスター・グループがビートルズのナンバーをご機嫌なジャズ・ヴァージョンに変身させた。達者な腕前の持ち主によって構成されたバンドだけに、アンサンブルにソロにと変幻自在な響きが次々と登場する。マシューズの才能にも感服。
映画『南総里見八犬伝』の主題歌でおなじみの彼が、ひさびさにその美声を聴かせる珠玉のAOR名曲集。全体を通してジャズ&ボッサ調にアレンジされ、まさにアダルトな統一感が見事。落ち着いたシルキーな歌声も、さすがヴォーカリストというにふさわしく、胸に染み渡る。
第1回『100ゴールド・フィンガーズ』の実況盤。シダー・ウォルトン、モンティ・アレキサンダー、ハンク・ジョーンズなど10人のピアニストの演奏を聴き比べられるのが最大の楽しみ。24曲中18曲がソロ・ピアノ。亡きトミー・フラナガンの格調高い演奏に魅了される。
100ゴールド・フィンガーズは、ピアノの名手10人が一同に集まり競演を繰り広げるという日本独自のイベント。これはその93年版の模様を収めた2枚組。いまは亡きルイスとフラナガンを含め、各人のスタイルの違いを楽しみながら鑑賞できるセットだ。
日本における彼女の人気を決定付けた、ヘレン・メリルのプロデュース作品。選曲を含めて、日本人にわかりやすい英語表現、発音と、すべての意味でヒットの要素が詰まった決定盤! 狭間の時代に咲いた不滅の名盤。いつ聴いても新鮮だ。★
日本贔屓のニューヨーク・ウーマンが、日本企画に乗って持ち場を広げていった80年作品で、ジョビンやエドゥ・.ロボらの代表曲をため息混じりにクールに歌ったアルバム。ただ、何でもないひと声の向こうに、凛とした歌の世界を創る。これにはいつだって脱帽だ。
74年にサド・ジョーンズ〜メル・ルイス楽団に加わって来日した際、東京で録音されたディー・ディーのデビュー作。タイトル曲の熱唱が圧倒的。エネルギッシュなブルース・メドレーも素晴らしい。野性味たっぷり、スケールの大きな歌声が印象的。当時彼女は23歳だった。
ビリー・ジョエル作曲のナンバーなど、コンテンポラリーな楽曲を中心にした2枚組。その音楽内容にふさわしい、グローヴァー・ワシントンJr.、コーネル・デュプリーほか、フュージョンの大物も数多く参加している。おなじみのメロディをベテランの味わいの女性ヴォーカルで。