発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
TBSラジオ系で放送されたラジオドラマのCD化、第4弾。原作者CLAMP自らが脚本を手掛けているだけあって、ファンの満足度は120%であろう。実力派の声優陣の演技も聴き応え十分。また、溝口肇と菅野よう子のBGMが作品に深みと彩りを添えている。
いつのまにかアルバム・チャートの上位常連となっていたマッド・カプセル・マーケッツ。6年目、8枚目にして初のベスト・アルバム。ライヴで定番となっている10曲を全曲ニュー・レコーディングしており、大幅なリアレンジがなされているものもある。
数少ない正統派アイドルとして着実に成長を遂げていたこの頃の高橋由美子。本作は、ダンスホールあり、ボサ・ノヴァあり、サルサありとサウンド的にはかなりヴァラエティに富んでいる。それでいて彼女らしさは少しも失われていないところに、大物の片鱗を感じたりして…。
爽やかで明るく、冬よりは夏のイメージを持つ、彼らの4thアルバム。ただそれはべつに基本コンセプトではなく、自然とにじみ出るもの。だが、今回は多少それを意識した。大滝詠一のカヴァーである(3)が、話題もの。心地いいポップスには違いない。
96年のアルバム。ドラマチックに構成されたインダストリアル・ロック魂に磨きをかけ、より大きくギターをフィーチャーしている。破滅をテーマとして、ある種の美学を感じさせるほどダーティーかつ華麗に迫る。
20年以上前の自分の顔と現在の顔をモンタージュしたジャケットに表われているように、自作の代表曲に加え、泉谷フォーク時代の同時代曲のカヴァーも含めスタジオ・ライヴおよびライヴにより自らのスタート地点から現在までを俯瞰しようとする作品だ。
TBSラジオ『ミッド☆ナイトあすかちゃんねる』のラジオ・ドラマのCD化。今夏、公開されるCLAMPの劇場アニメ『X』に登場するキャラクターにスポッティングしており、サイド・ストーリーとしても単体のドラマとしても楽しめる。
バート・バカラック作品集、キング・コブラの井出靖プロデュース。いいセン狙ってる。ジャズ・ヴォーカル色は薄い。クラブっぽいジャズ色はあるけれど……。それでいて阿川は阿川だ。完全に阿川スタイルを確立している。いい作品に名曲は不可欠と実感。
コンスタントなリリースが続く、彼女のニュー・アルバム。ヴァラエティに富んだ曲のイメージに合わせて、ほんとうに楽しそうに唄っている。唄うことへの強い意思が感じられる。良い状況を作ったのだろうな。聴いていると、気分が少しほっこりとします。
吉本興業所属だけあって渋谷公園通り劇場とかを拠点に、派手なステージを繰り広げているヘヴィメタル・バンドの第2弾。1st同様にルーク篁(聖飢魔II)のプロデュースでクオリティに遜色はなし。サウンドとキャラクターのどっちを重視してるのかは不明。
テクノといえばそうだろうが、そのひと言では語り切れないものがある。その独特のクール感はテクノの無機質さとマッチしつつも決して機械的ではなく、しっかりしたメロディと言葉と歌声が、柔らかさや清らかさを醸し出す。全11曲中3曲はリミックス。
UKのポップ・ソウル・シンガーの70〜80年代ソウル名曲カヴァー集。オザケンがネタ使いして一躍有名になったベティ・ライトの(7)やモーメンツの(8)など、エグイ選曲もあるが、総じてオリジナルに匹敵するほどのものではない。カーステで流せばそれなりのムードも?
(2)は台湾のドラマ主題歌、95年度ベスト・デュエット賞(香港出身の孫輝威と)も受賞の(1)は、そのED。(4)は中国の化粧品CF曲だし、(3)、(5)(「微笑みを見つけた」)はシングルの中国語版。何語で歌っても声の“いとおしさ”は変わらず、亜細亜網羅的絶大人気も納得。
日本レコード大賞企画賞・童謡賞などに輝いた『車椅子のおしゃべり』シリーズ第2弾。身体の不自由な子どもたちの詩を歌い続けているボニージャックスの真摯な姿勢に感動を覚える。凡百のヒット曲が忘れてしまった“人間の心”がここにはしっかりとある。