制作・出演 : チャイコフスキー
有名な組曲版でなく全曲版。プレヴィンの緻密で繊細、滑らかな磨き抜かれたオーケストラの響きにうっとりできる。その絶妙な指揮ぶりは、このおとぎ話を音で語っているかのようだ。
伝統を誇るレーベルが擁する歴史的名演から最新の話題盤まで、名曲名演を厳選した“RCAレッド・シール★ザ・ベスト”の1枚。ハイフェッツの驚異的なテクニックと美しい音色に唖然とさせられる。
伝統を誇るレーベルが擁する歴史的名演から最新の話題盤まで、名曲名演を厳選した“RCAレッド・シール★ザ・ベスト”の1枚。何の気負いもなく、その名技を披露する巨匠の世界。
チャイコフスキーの第1番は、チャイコフスキー・コンクール優勝直後に吹き込んだ有名な録音。若さみなぎる、覇気に満ちた眩しい演奏が楽しめる。ラフマニノフも、いささかの屈折もない光り輝くような名演だ。
ともにライヴ。渋く厚みのあるオケに乗ってブロンフマンもしっかりと弾いているが、熱くなりすぎずに一定のレベルにとどめているところがいい。ヤンソンスも血を受け継いでいるせいか、特に交響曲の方はロシアのオケのような巨大な岩石のような音がする。
リヒテルが初めて西側にその全貌を現してから2年、本格的に西側での活動を始めたころの録音。すでに巨匠としての名声を得ていた彼の、西の大物カラヤンとの白熱したチャイコフスキーが展開されている。
庄司紗矢香の通産4作目となる、2枚目の協奏曲アルバム。チョン・ミュンフンの万全のサポートのもと、陰影に富んだニュアンスやスケール感など、その才能が隅々にまで輝きわたった演奏だ。
「悲愴」は、カラヤンの7度目で最後となった録音。ウィーン・フィルとは2度目の録音となり、この曲にまとわり付く文学臭と民族臭を一掃している。ウィーン・フィルを上手に統率し、シンフォニックな美しさを極めた一枚だ。
17歳のキーシンが晩年のカラヤンと共演したチャイコフスキーと、新しくBPOのシェフになったアバドとのプロコフィエフという興味深い組み合わせ。2人の名伯楽のもと、キーシンが伸び伸びと実力を発揮している。
バレエ音楽というよりも、純管弦楽曲としてきびきびとした演奏。チャイコフスキーの美しいメロディを最大限に強調し、ウィーン・フィルの豊潤な響きでデコレーションしている。目の覚めるような美しさだ。
当時の日本を代表する3人による三重奏曲の、ソニーへの録音をすべて収録した2枚組。ソリストが集った奔放さはないが、スケール感や密なアンサンブル、そして緊張感を備えたしっかりとした演奏を聴かせている。