制作・出演 : ショスタコーヴィチ
バティアシュヴィリのDG移籍第1弾。ソ連邦下、何らかに抑圧を受けた作曲家の特集という、バティアシュヴィリならではのコンセプトに貫かれたアルバムだ。彼女の意欲がほとばしる注目作だ。
発売元
日本コロムビア株式会社最高の音で楽しむために!
ムローヴァが古楽奏法などに目を向け変貌を遂げる前の、80年代の彼女の代表的なアルバムだ。幾分冷たい完璧な技巧が、この2曲に見事にはまって、彼女の欠点が大いなる長所となって聴き手を圧倒する。
制作・出演
ショスタコーヴィチ / ニキータ・ストロジェフ / ニュー・ロンドン児童合唱団 / ブライトン・フェスティヴァル合唱団 / ミハイル・コトリャロフ / ラズロ・ヘルティ / ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 / ロナルド・コープ / ヴラディーミル・アシュケナージソヴィエト革命10周年記念の交響曲第2番、その原曲の交響詩、植林計画讃美の「森の歌」など、体制に沿って書かれた4曲を収録。アシュケナージはオーケストラをよくドライヴし、明快で見通しの良い演奏を展開する。
制作・出演
A.ベズィメンスキー / ウィーン・ジュネス合唱団 / ウィーン交響楽団 / ウィーン合唱協会女声合唱団 / エリアフ・インバル / エレーナ・プロキナ / コルス・ヴィエネンシス / ショスタコーヴィチ / スコラ・カントルム / ロバート・ホル発売元
日本コロムビア株式会社インバルが1990年から93年にかけて録音し、日本では95年10月に発売した全集の再発売。発売当初から高い評価を受け、インバルの代表的録音とされた。ショスタコーヴィチ理解の指標のひとつである。
東ドイツが気合を入れて録音したショスタコーヴィチは、アナログ成熟期の優秀録音。ザンデルリンクの広がりある深い演奏は、重くずっしり響く。ザンデルリンク指揮の「1番」「6番」を初めてカップリング。
安永徹がコンマス席からオーケストラ・アンサンブル金沢をリードした演奏会のライヴ。ショスタコーヴィチでは市野あゆみの軽快なピアノが聴ける。ハイドンでは安永もソロを披露し、メンバーとアンサンブルを楽しむ。そして丁寧に作られたシューベルト。
最高の音で楽しむために!
15ある交響曲のうち最大規模を誇る第4番は、マーラーの影響があるとされるもの。当局から批判に晒され、ショスタコーヴィチが封印した第4番を、緻密さと大胆さを併せ持つ演奏で意味深に響かせている。
第二次大戦中の1943年に作曲され、第7交響曲とともに“戦争交響曲”と呼ばれているが、戦争そのものを題材にしているわけではない。内省的ともいえる作品を、ゲルギエフがじっくりと練り上げている。
二つのオーケストラによる合同演奏ということで大きな話題を呼んだ録音だ。ゲルギエフの主張する“戦争交響曲”の中核をなす作品で、質・量ともにスケールの大きな、燃焼度の高い演奏が展開する。
制作・出演
AnnaReider / EricBates / KathrynWoolley / RebeccaCulnan / SylviaSamis / ショスタコーヴィチ / シンシナティ交響楽団 / ティモシー・リース / パーヴォ・ヤルヴィショスタコーヴィチはなかなかの重量級演奏。けれどもヤルヴィ持ち前の見通しの良いすっきりした感覚、冴えた響きはまったく失っていない。このコンビは予想以上に好調と判断できる。エストニアのトルミス作品は交響曲の第2楽章に楽想がよく似ている。
作曲者の内面の相克を、構造的図式ではなく個々の響きの表情や姿カタチから細大漏らさず捕まえようという、実に直裁かつエモーショナルなショスタコである。時間軸上の脈絡が見えにくくなるキライはあるが、隅々まで音に感応するこのハイ・テンションは圧巻だ。
「ショスタコの5番」といえば、後にも先にもこれしかないといっていいほどの決定的名演がこの79年、東京文化会館での来日公演時のライヴ・レコーディング盤です。バーンスタインとしては59年の同じニューヨーク・フィルとのスタジオ録音もあり、そちらも熱演として世評の高いものですが、ここでの充実度は群を抜いています。カップリングのチェロ協奏曲は、若き日のヨーヨー・マと巨匠オーマンディによる勢いを感じさせる充実した名演奏です。