出版社 : 実業之日本社
夜の札幌の繁華街で、医療用実験動物を積んだトラックが炎上した。初めは単なる交通事故かと思われたが、現場の目撃者が不審な死を遂げ、さらに、トラックから逃げ出した動物の行方をめぐって、黒い影が暗躍をはじめる。事件に巻きこまれた医大講師は-。
ある日突然殺人の標的にされたら、あなたはどうする?二十六歳の営業マン佐藤弘が、その被害者になった。たまたま立ち寄ったパチンコ店を皮切りに、行く先々で奇妙な騒動に巻きこまれる。やがて、それははっきりとした殺意となって彼を襲い-。新鋭が書き下ろした異色サスペンス。
政治の季節の影を引きずり、精神を病んでしまった彼女。その心を開かせたのは、ちょっぴりどじな彼の純情だった…。軽やかな語り、ユニークな青春像。気鋭作家が描く、注目の書き下ろしロマン。
通産省に就職が決まっていた東大生が、卒業式の二日後に原因不明の自殺を図った。事件の取材を始めた新聞記者が、遺書の中の謎の言葉に導かれて意外な真相に辿りつく。しかし、その先には、さらに驚くべき展開が待ち受けていた…。脆くて幼い現代の若者達。彼らを取り巻く犯罪の構図を、社会心理ミステリーの旗手が鮮やかに描く意欲作。
慶長十八年五月。伊達政宗の軍事力をバックに、豊臣方に反旗を翻した下総佐倉城主・松平忠輝(家康六男)は、猪鼻城後詰めに一万二千の軍を送った。手薄になった佐倉城は、宮本軍に属する猿飛佐助、霧隠才蔵の働きで落城。武蔵は西上をはじめた政宗を討ちとるが、それは影武者だった。泰然自若と猪鼻城に拠る忠輝。後手に回った宮本・真田幸村連合軍は、猪鼻城の強固な出城、堅牢な砦を攻めきれず苦戦を強いられる。さらに江戸湾には伊達水軍が…。
時は徳川三代将軍・家光の治世-。現世を憂える軍学者・由井正雪の一党は、幕府転覆を企んでいた。江戸の町には不穏な事件が相次ぎ、殺生奉行の織部多聞も、その渦中に巻き込まれていくが…。時代小説界の新星が放つ傑作長編。
近未来の東京都・水上区-バイオ・テクノロジー応用の美容整形により、金さえあれば誰にでも変身できる時代。改造派追跡人・千堂亜門は、水上区きってのアイドル、“キャプテンズ・ドールズ”の看板ショーガール“女王様”から奇妙な依頼を受ける。自分とうりふたつの偽の女王をつかまえて欲しい、というのだ。だが、早速調査を始めた亜門の行く手を阻むように、偽の女王の魔手は唯一の証人である肉体改造屋・ドクター・チャンに迫る…。
東南アジアの一国で起きたクーデターの余波が日本にも及んできた。反クーデター派が東京に臨時政府を樹立したのだ。ところでクーデター派、臨時政府の双方が狙っているのが日本にいるその国の王女さま。だが彼女をガードしているのがマザコンのフリーターというのだから心配だ…。
むかしむかし、ではなくて、みらいみらい-。中年の男から奇妙な動物をあずかった若者は…。(「回転ペット」)。世紀末のセックスはどんなふうに…。(「東京だよ落下傘」)。月へ赴任することになったおれは、任務を知らされぬまま…。(「月面シャワー」)など、傑作14編。
読むほどに心やすらぐ、温泉小説。恋わずらいもストレスも岩風呂、砂風呂、露天風呂お湯につかればどこへやら彼方に広がる星空にあなたとふたりの願いをかけて道後、城崎、湯西川…。湯盗り博士がご案内。
殺人犯は野毛山動物園のオランウータン!(「檻の中の密林」)、三浦半島の洋館で主人が殺された(「三浦小夜曲」)、黄金町に流れてきたフィリピン人ホステスの運命(「真冬のハイビスカス」)など、7編。
江戸を制圧した石田三成は、小田原城主に宮本武蔵を据えた。慶長18年関東が豊臣氏の版図になってから、天下は一見静かに見える。だが、奥州の地で渦巻く炎のような勢いでのし上がっている武将がいた。独眼竜の若き大名、伊達政宗である。徳川の残党は柳生一族の力を借り、幼君家光を沼津城より伊達領に脱出させ、新たな巻き返しを謀ろうとしていた。天下に再び戦乱の禍が…。
15歳年上の青年実業家と結婚、玉の輿の乗って幸せの絶頂にいるルミ。だが、夫に愛人がいるという友人からの電話を受け、ルミは思い切って興信所に、夫の浮気調査を依頼した。結果はクロだった。夫の異常な趣味も調査で判明。さらに謎だらけの夫の過去に興味を抱いたルミは、夫の故郷に出掛け、恐るべき過去を知ってしまう。