出版社 : 実業之日本社
そのスーパーシェフの名は、味沢匠。依頼を受けるや、高額の報酬で料理をうけおう幻の料理人。彼のフランス料理には、食べる者の心をつつみこむ感動的な味わいすらあった-。グルメのみならず、その人間ドラマで圧倒的人気の劇画をノベライズ。劇画未発表作品も収録。
朝館吾郎、通称オッタチは大スター神宮寺園子のマネージャー。カッコいいのに超あがり症の彼、今日はワイドショーで東都テレビへ。が、本番直前、スタジオでADが殺された。彼の突撃スクープへの恨みかと思われたが、翌日、他局のディレクターも殺され、テレビ局は大混乱し…。
警視庁捜査一課の警部補・岩下は、殺人事件が起こるたび、天下一品の鮨を出す行きつけの店『鮨泉』を訪れる。主の板前・北園の、名探偵よろしく冴えわたる、切れ味鋭い包丁推理を聞くためだ。グルメな刑事と粋な板前名コンビが活躍する本格グルメ・ミステリー。
福祉事務所の万年係長・重松は、アル中のために周囲から疎んじられていた。そんな彼がかつて担当したケース-やはりアル中で家族と生き別れた男-が二十数年ぶりに、重松の前に現われて…。表題作ほか全八篇収録の連作集。
岸本勇二は、元銀行員。上司を殴って退職し、タクシードライバーをしている。学生時代、アメリカン・フットボールの選手だった彼は、いまも社会人のクラブチームに所属し、休日には仲間たちとフットボールを楽しんでいた。ある晩、勇二のタクシーに刑事が乗ってきた。スリの常習犯を追っているというその刑事に頼まれた勇二は、囮となって犯人逮捕に協力することになったのだが…。惜しまれて急逝した著者、最後の長編スポーツ小説。
一九四一年三月、太平洋戦争開戦を目前にして、日本海軍首脳は艦隊の編制に頭を悩ませていた。途中で駆逐艦が不足する恐れがある…。その不安を取り除くため、特別武装の駆逐艦四隻を新たに建造することになった。軍籍簿に記載されない“闇の艦隊”の誕生である。
新直木賞作家の最新小説集。街で偶然出会った男との逢びきに胸をときめかせる人妻…「うつせみの夢」。一年ぶりに思い出の土地にやってきたセールスマンの哀しみ…「入り日」。映画を観ているうちにスクリーンに突入していった男の不思議な体験…「ワイルド・シング」。仕事場のビルの窓から作家が目撃した出来事とは…「窓」など、名作映画を素材にした八編の作品集。
ロシアのスペース・シャトル“ブラン”を破壊するため、NASAの全面的支援のもと天翔は三度、宇宙へと飛び立った。しかし、ブランは天翔の放ったミサイルを難なく躱して帰投してしまう。失意のまま硫黄島に帰還した篠原原達を待っていたのは、周囲の批難と罵声だった。再度の決戦をめざし訓練に励む天翔隊だが、そんな中、日本上空に反射衛星を投入するため再びブランが打ち上げられるとの情報が届く。いよいよ天翔対ブランの一騎打ちの時が迫る。
美貌のOL純子は21歳のとき、20歳年上の日本画九鬼と出会い、初めて性の歓びを知った。やがて若い純子は九鬼と別れ、家庭をもち共稼ぎ主婦となるが、会社の周囲から信頼され、管理職として活躍する。しかし人生の充実感が感じられず、その不満から途絶えた九鬼との関係が復活する。そして以前にも増して深い性の充足を覚える。だが純子の好色はプロ野球選手、取引先のエリート社員などと交渉を持つが、いずれも満足できず、また九鬼のもとに帰って行く。純子の25年におよぶ半生の性と愛との真実の姿を描く。