出版社 : 実業之日本社
安定と平和を維持していた明の第十代の世、北京の城壁の外にかつて黒竜が主となっていたという伝説の泉があった。その畔で、金も仕事もなく世の中への不満を口にしていた無頼の若者。不意に現れた謎の黒衣の老人が、将来の富貴をかなえてくれると約束した。老人の教唆によって宦官となった若者は栄華をきわめるため皇太子につかえるようになったが-。表題作ほか、夢幻と怪異の世界を描く中国歴史奇譚集。
弓月藩剣術指南役・鵜飼兵馬。御前試合で藩主の不興を買い、離縁、そして脱藩。公儀御庭番宰領という闇の世界に身を投じた男が、十五年という歳月を経て知った藩の秘密とは。妻の真実とは…渾身の時代小説。
姉の理美が死んだ。家族とは絶縁状態にあった姉が、妹の友美の住所を書いたメモを残して息を引きとったのだ。友美は後始末のために、姉のマンションを訪れた。姉はどんな生活をしていたのだろう。どんな人間関係があったのだろう。姉の死を知らせる必要のある人がいるのだろうか。だが、大都会で、たった一人で生きてきた姉の部屋で、友美は姉の隠された部分を発見してしまった。それは段ボール箱に入れられた幼児の白骨だった…。
成瀬和樹、35歳。空手の有段者で、怪獣ものの縫いぐるみ役者。磯村暁、54歳。元雑誌編集者で、ゴーストライター。だが、二人とももっか失業中だ。そこへ、脅迫事件の犯人捜しをしてくれないかという話が持ちこまれる。娘の性行為盗撮ビデオをネタに、父親の会社社長がゆすられているというのだ。二人が調査を開始すると、色と欲の渦巻くウラ社会の実態が明らかになってゆく。やがて、ヤクザとの緊迫した対決のときが迫って-。
種々雑多な人間が去来集散し、人生の破片を落としていく駅・新宿。その新宿で、あるスナックのママが人間の坩堝に吸い込まれるごとく失踪した。同じ頃、商談のため長野から上京した骨董商が忽然と消息をたってしまう。無関係に見えたふたつの事件は、父を探す娘と謎を追うスナックの客の前で、意外な形で交錯した。車のトランクで入れ替わった死体とは?二重三重に錯綜した糸が紡ぎ出す傑作ミステリー。
国民的な人気をほこる村本啓太郎総理が57歳の若さで急死した。日本の今後を憂える私立探偵・木野塚氏の周囲に、総理が推進する政策を阻止したい勢力による暗殺らしい、という不穏な噂が駆けめぐる。気がつくと、こんな重大事件の真相調査に巻き込まれていた木野塚氏の運命や如何に!私立探偵・木野塚氏の推理が冴える(?)書き下ろし大爆笑ハードボイルド。
昭和三年、帝室博物館でメキシコから寄贈されたミイラが展示されることになったが、公開されてみると全裸の若い女性の死体と入れ替わっていた。しかも、その死体には首がなかった!この猟奇的事件に興味を持った雑誌『新青年』の編集長・横溝正史は、江戸川乱歩を訪ね独自の推理を依頼する。しぶしぶながら横溝と現場に出かけた乱歩だが、そこで今度はマネキンの頭とすり替えられた女性の首に遭遇、いや応なく事件に巻き込まれてしまうことになった…。
アメリカでも大立ち廻りのトンキチ!好評シリーズ第二弾!!剣道達人の和久井頓吉が通う高校の同じクラスに、どえらいハンサムで運動神経も抜群の朱雀省吾が転校してきた。どうやら魔界のものが巣くう“向う側”と関係があるらしいが、いまひとつ敵か味方かわからない。わからないと言えば、担任の具蓮寺センセーや、その姪でやたら色っぽい澄子だって、相変わらず怪しいもんだ。しかし、何よりもぶっつぶしてやらなきゃ気がすまないのは“向う側”の連中だ。
剣道達人のトンキチが通う高校の裏手に、通称“神隠しの森”と呼ばれる立入り禁止エリアがある。そこで行方不明事件が続出しているのだ。トンキチの両親も“向う側”へ連れ去られた。トンキチは、同級生の聖子、新担任で超常現象研究家と自称する具蓮寺センセー、その姪でやたら色っぽい澄子らと協力し、魔界の“影人”に戦いを挑む…。
19番ホールの女体にインするものは…深々と入った直刀ペニスをまたも引き戻し、つづいてゆっくり挿入、それを繰り返すと、「ああ、気持いいわー、あなたのって、チタンのデカヘッド、長尺ものみたい」と真澄夫人が呟いている。(『デカヘッド効果』より)。