広報室沈黙す
翻弄されながらも職責を全うする
中間管理職を共感を込めて描く!
損保業界名門の世紀火災海上保険の内部極秘資料がリークされ、
1年前に大蔵省監査と厳しい業務改善の示達を受けたことが、
経済誌『中央経済』にスクープされた。
社長から「ニュースソースを聞き出せ」と厳命された広報室の新任課長・木戸徹太郎は、
『中央経済』の記者福井と接触するが、容易には口を割らせられない。
ただ徐々に木戸は、会社を私物化する渡辺会長、
その甥でることを嵩に策謀に動く加藤副社長と、実権のない川本社長とを巡って、
社内での派閥抗争が裏に隠されていることを知る。
そんなとき、ある新聞が「川本社長更迭」と突然報道し、
木戸は記者に詰め寄られて……。
それぞれの思惑に翻弄されながらも、自らの職務を果たそうと奔走する
中間管理職の姿を鮮やかに描く。
また、本書は、刊行から30年以上もの間、
広報担当者や取材記者に読み継がれてきた“危機管理のバイブル”でもある。
企業のコンプライアンスとは、企業広報とは、広報担当の仕事とはなにか。
様々な示唆に富んだ企業小説の傑作!
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広報室沈黙す(上)広報室沈黙す(上)
東京・新宿にある損保界名門の世紀火災海上保険は、大揺れに揺れていた。経済誌『中央経済』に、1年も前の大蔵省監査に絡んで、社内の恥部がデカデカと掲載されたのだ。「こんな記事を書かせていいのか」「なんのための広報課だ」-上層部からの理不尽な圧力に、広報課長木戸徹太郎の悩みは深まる。 1987/12/01 発売