広報室沈黙す(上)
東京・新宿にある損保界名門の世紀火災海上保険は、大揺れに揺れていた。経済誌『中央経済』に、1年も前の大蔵省監査に絡んで、社内の恥部がデカデカと掲載されたのだ。「こんな記事を書かせていいのか」「なんのための広報課だ」-上層部からの理不尽な圧力に、広報課長木戸徹太郎の悩みは深まる。
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権力に執着しつづける会長、その会長に追従するしか能のない、そのくせ会長を煙たがっている社長、その社長を無視して独断専行に走る常務、面子を潰された復讐心も手伝って、異常なまでにシビアな監査を行う大蔵省ー。どこか何かが狂っている企業の中で問われるミドルのビヘイビアを鮮烈に描く問題作! 1987/12/01 発売
翻弄されながらも職責を全うする 中間管理職を共感を込めて描く! 損保業界名門の世紀火災海上保険の内部極秘資料がリークされ、 1年前に大蔵省監査と厳しい業務改善の示達を受けたことが、 経済誌『中央経済』にスクープされた。 社長から「ニュースソースを聞き出せ」と厳命された広報室の新任課長・木戸徹太郎は、 『中央経済』の記者福井と接触するが、容易には口を割らせられない。 ただ徐々に木戸は、会社を私物化する渡辺会長、 その甥でることを嵩に策謀に動く加藤副社長と、実権のない川本社長とを巡って、 社内での派閥抗争が裏に隠されていることを知る。 そんなとき、ある新聞が「川本社長更迭」と突然報道し、 木戸は記者に詰め寄られて……。 それぞれの思惑に翻弄されながらも、自らの職務を果たそうと奔走する 中間管理職の姿を鮮やかに描く。 また、本書は、刊行から30年以上もの間、 広報担当者や取材記者に読み継がれてきた“危機管理のバイブル”でもある。 企業のコンプライアンスとは、企業広報とは、広報担当の仕事とはなにか。 様々な示唆に富んだ企業小説の傑作! 2010/02/10 発売