2025年10月30日発売
ダンジョンが出現した現代で最強探索者をしている夜桜猪王は、 推しのVTuberによる「ダンジョン産のグルメを食べたい」の一言で自らもVTuberデビュー! 規格外のネタ企画や、探索者のチートスキルで常に話題沸騰の猪王。 ある日、アメリカのダンジョンでモンスター災害が発生! 人命にかかわる被害を食い止めるため、猪王に白羽の矢が立てられた。 「モンスター退治の条件として、猪王が提示したのはーー大統領とのコラボによる討伐配信だった!?」 前代未聞のライブ配信をご覧じろ! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ■期間限定特典:『推しにささげるダンジョングルメ』書き下ろし短編小説 大好評につき、WEBで読める期間限定公開の書き下ろし小説 第3弾!! ※閲覧期限は2026年3月30日まで ※ご使用端末によっては読み取れない場合がございます ※パケット通信料を含む通信費用はお客様のご負担となります ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダンジョンが存在する世界で錬金術師となった少女蒼唯。ネットで買ったダンジョン素材を使ったハンドメイドの作品を、自身のページで売ったりネットの知り合いにプレゼントする事が彼女の趣味。だが蒼唯の作る作品はそのかわいい見た目に似合わず、唯一無二の異次元の性能を持ったものばかり。そんな趣味を邁進する蒼唯の周りには様々な思惑を持った者たちが集まってくるのであった。これは蒼の錬金術師として、やがて世界を救うかもしれない少女のお話。
魔王軍残党とも和解を果たし、世界が本当に平和になってしまった。せっかくもらったリゾート地コハネを満喫したいと考えたセレス。静子さん達四人と、マリアーヌさん達三人(+従者)とそれぞれ別の癒し旅行をすることになった。静子さんら初恋の年上妻達とは、山と湖にほど近い老舗風旅館で日本風の着物と温泉旅行に! マリアーヌさんらの聖女+王族の妻達とはこの世界の最新鋭設備を揃えたスパリゾートへ! そこで魔王を退治するより厳しい難問がセレスの前に立ちはだかるーーすなわち誰が一番セレスのお気に入りなのか? 選んでも選ばなくても惨事が目に見える選択肢を突きつけられ、セレスの出した答えとは? 追放された少年の異世界ママハーレム、平和満喫の第4弾!
山々に囲まれた田舎町・戎ヶ丘。寂れゆく町で、学生の深水雛子は行き場のない思いを抱えていた。その日の朝、雛子は行きつけの駄菓子屋で同級生たちと合流し、他愛ない話に興じていた。閉塞感はあるもののそれはいつもの日常のはずだった。その化け物が現れるまではーー。大人気サイコロジカルホラー、日本を舞台にした待望の最新作を完全ノベライズ!
彼にとって僕は初めての男。この上なく幸せなのに、消えない不安と罪悪感。結婚して、子供を儲けて、ささやかながら幸福な家庭を築く。おそらくそんな将来が待っていたはずの男、西澤祥太。僕の恋心は、祥太から普通の幸せを奪ってしまった。報われた恋も、消えかかった愛も、届かなかった想いも、みな切なく胸を焦がす。映画化で話題『君の顔では泣けない』著者が贈る、心震える恋愛群像劇。
竿に括られた蓄音器の針が百年の物語を釣りあげてゆくーー。心震わせる圧倒的大長篇! 弦楽器のかたちの湖にボートで漕ぎだす若い男。竿の先に括られた蓄音器のまっすぐな針が、一族四代、百年にわたる「ものがたり」を釣りあげる。野人めいたタフな祖父、蓄音器に魅せられた祖母、チェリストの母、神出鬼没の建築家の父、風の音、鳥のさえずり、レコード、オーケストラ、いくつもの歌……心震わせる圧倒的大長篇!
急速なテクノロジーの進化とその更に先を描く、アメリカ最重要作家の最新作。南太平洋に浮かぶ人口百名弱の小島にもたらされた、海洋都市建設の噂。その島にアメリカから芸術家の妻と移住してきた男には、かつて青春を共に過ごし、今ではIT業界の寵児となった相棒がいた。二人の果たされなかった友情の行方とはーー迫りくるシンギュラリティを前に文学の可能性を映し出す、謎と驚異に満ちた物語。
神とは何か? 悪とは何か? 隣人のため、自分にできることは何かーー。1970年代初め。安保闘争に挫折した幸二は、高校教師の職と家庭を得て、安逸な生活に甘んじていた。そんなある日、牧師である父の依頼で、反政府闘争真っ只中の韓国に渡ることに。日本による支配の時代を経験した隣人たちとの交流。そして、つい犯してしまった一夜の過ちーー。2泊3日の滞在で体感した世界の現実とは。
著者2年ぶりにして新たなる代表作、誕生! <つまり言いかえれば、これはテロの書だ。誰も読んではーー> 3ヶ月前、「男」は仕事辞め、女性と別れ、世界中から失われた蛇信仰のあるこの地へ来たーー平家が落ち延びたといわれるこの土地に。そして「この文章」を書いている。誰も読まない「この手記」を。 自分が人ではないと思っていた幼少時代の奇妙な記憶、有志によるQ山の毒蛇狩り、白蛇を祀る神社とその宮司、蛇を求める女、ある議員の死とそれを調べるQ署の刑事、ロー・Kというビジネスマン、そして......Apep。 いま男は、ある目的のために“1人”で動き出す。 「現在や未来で、過去は変えられるんだよ。……起こったことは変えられないけど、その後の時間をどう生きるかで、過去の印象や意味合いは変えられる」 (本文より) 世界も注目する作家・中村文則が贈る傑作! 【著者略歴】 中村文則(なかむら・ふみのり) 1977年愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。12年『掏摸』の英訳が米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の年間ベスト10小説に選ばれる。14年米国のDavid L.Goodis賞を受賞。16年『私の消滅』でドゥマゴ文学賞、20年中日文化賞、24年『列』で野間文芸賞を受賞。他の著書に『何もかも憂鬱な夜に』『去年 の冬、きみと別れ』『教団X』『R帝国』など。エッセイ集に『自由思考』、対談集に『自由対談』がある。
「架空の国の備忘録が、日本を含む実在する国々の正統性を疑ってみよ、と蠱惑的に囁きかける。未知なる歴史の可能性に触れる戦慄と、極上の小説を読んでしまったという興奮に一挙に襲われた。」 ーー温又柔さん絶賛! 日本オリジナル編集による マレーシア華人作家の最新代表作 近年注目を集めている華語文学の新たな流れを紹介するシリーズ〈サイノフォン〉の第2巻。マレーシア華人を代表する作家、黄錦樹の短篇小説集。黄錦樹は1967年にマレー半島の南端、クルアンで生まれ、高校卒業後に台湾へ渡り、台湾大学中文系で学士、淡水大学で修士、国立清華大学で博士の学位を取得、在学中から活発な創作活動を展開、主要な文学賞を総なめにしている。 台湾で故郷マレーシアの物語を書き続ける黄錦樹は、2012年からマラヤ共産党をテーマとした小説を続けて発表している。マラヤ共産党は、1930年に結党、東南アジアで左翼政治闘争を最も長期にわたって継続したゲリラ組織で、党員には華人が多く、日本軍によるマラヤ占領期には、マラヤ人民抗日軍を組織して抵抗し、シンガポールとマレーシア華人の精神と生活の両面に甚大な影響を及ぼした。本書は、黄錦樹のマラヤ共産党をめぐる5冊の短篇小説集から著者自らが24篇を精選した日本オリジナル短篇小説集。構成も、各作品の内在的なつながりを考慮し、著者とともに決定した。それらは個人の記憶の奥深くから出発し、共同体の集団の記憶へとつながっている。 投降し帰郷した老共産党員、共産党に潜入した過去を隠してオーストラリアに移住した男性、マラヤ共産党員に父母を殺され、母代わりの女性に育てられた姉弟、密林で潜伏生活を送る共産ゲリラの少女、夫を共産党員に殺された女性、どの国にも帰属意識をもたない政治犯、共産党員の子どもたちなど、各篇の語り手は自在に変化し、複層的に語られる。 そのように歴史の狭間に置き去りにされた人々や物事を救い出し、ときには、もう一つの架空の歴史を構築し、人々に刻まれたトラウマを描き出す。本書は小説の形をした狂想曲であり、21世紀の華語文学の最も特色のある叙事である。
「蛮族の国」と呼ばれる未開の地で領主を務めるエルド。彼の元に大国の令嬢・ノーラが嫁いでくることに。辺境の地に嫁いでくるのだから、“いわくつき”なのだろうと思っていたエルドだが、実際の彼女は慣れない家事を懸命にこなし、戦闘ばかりのエルドの帰りを朝方まで健気に待つ貞淑な妻だった。なぜ、そんな彼女が辺境に追放されてしまったのか。彼女の思いもしない過去が明らかになる。事情を知った無敵の剣士・エルドが最愛の妻がされた悲しみ、怒りを全て吹き飛ばすため、立ち上がるーー!最強の戦鬼×悪役令嬢の純愛ファンタジー
吉川英治の超大作!「宮本武蔵」の第8巻「空の巻」まで収載。 二天一流の開祖でもある剣豪・宮本武蔵の剣禅一如を目指す成長を描いている。 第8巻はお杉ばばの江戸での暮らしの場面から、お通が又八から柳生家の元へ逃げる場面までを描いている。 草分の人々 喧嘩河原 かんな屑 梟 通夜童子 一指さす天 この師この弟子 土匪来 征夷 卯月の頃 入城府 蠅 かたな談義 道草ぎつね 懸り人
わたしの言葉を、 わたしはまだ取り戻せるだろうか。 40代未婚の「わたし」は、老いた父母やDVを受けて実家に戻ってきた妹親子のケア労働に果てなく追われ、詩人になる夢も「あの人」とのささやかな幸せもすべてを諦めて生きている。一日の終わりに、好きな詩を筆写することだけが自分を取り戻す時間であった「わたし」が、それすら失ってしまう前にとった選択とはーー。 韓国フェミニズムのうねりのなか生まれ、いま「停留所」に佇むすべての人におくる、真に大切なものを静かに問いかける「人生小説」。 *****韓国読者から共感の声続々! ****** (オンライン書店レビューより) 「主人公の状況に息が詰まった。応援してしまう」 「誰かが私の物語を、代わりに書いてくれた気がした」 「慣れようとしても慣れることのできない家事や介護を引き受けている人なら、 思わず涙が出そうなこの物語。無限に共感できる」 「ほんの二、三時間でいいから自分として生きられる時間が欲しかったあの頃。 そんな時期に耐えている、すべての女性たちへの叫びのような物語」 「読んだあとで恋人の性別を知ってもっとせつなくなった。そのプロセスも含めてこの作品が大好き」 「主人公のすべての選択を、応援したくなる本。みんな、幸せになろう」 「家庭でも社会でもひたすら〈わたし〉でいつづけられない。 そう感じる人だけが理解できる、わからない人には絶対に共感できない物語」 「家事の責任を負いながら、誰にも言えない悩みまで抱え、 大学進学も家の事情に合わせた自分を慰めてくれる小説」 「周りや世間を喜ばせるために生きなきゃならないんじゃない、 自分がうれしいときにはじめて、自分をとりまく世界は完全なものになる。そんなことを教えてくれる」
激しい情念を詠むことで知られる歌人石井綾乃が、短歌とはすこし異なる、内奥に秘めた情意や知性、またユーモアをぎっしりつめこんだ意欲的な作品集。軽い読み物の中に鋭い社会風刺や時勢への冷めた批判精神がちりばめられており、年代を問わず楽しむことのできる、170ページの中量本。 騒々しい喫茶店 目次 序文 小田原漂情 ハ長調の部 ふたごのゴリラ 騒々しい喫茶店 つくね君の仲間たち 住まい考 ルリカケス君のカレンダー トムソン君の地獄 太った浦島太郎 とんでもない小旅行 ベテルギウスの約束 こまめちゃんの舞妓修行 エアコン君との別れ ホコリーヌの闘い 進化したヨゴレイン 眠り姫 おからさんの買い物 うっかりねこ太郎 変ホ長調の部 化けものウツボカズラ 蕎麦っ食いのいかりさん 本格的なファミリーレストラン つまらなそうなサル いそぎ町動物園 老人亭 スーパーさんぼけ堂 あぶない病院 腹ペコくまさん 柴犬のあんぱん君 誘拐された小太郎 嬰へ短調の部 風吹き街 優しい噓つき 灯台守 わかばさん、もみじさん 英雄ガン太 リスの郵便屋さん 悲しいお人形 送別譜 下町のこふねさん ひぐらしの恋 子象のモンク ひとのいいカラス あとがき