2024年発売
超貴族主義の王国で奴隷のように働かされていた鑑定士の青年、アルト。実力主義を掲げる帝国に亡命した彼は現在、赤髪の少女ーーサーラを監視している。謎の組織からのスパイと目される、彼女の正体を暴くためだ。不可思議な行動を取るサーラを追った先にあったのは、怪しい霧に隠された敵のアジト! アルトは新たなスキルに目覚めた部下や頼れる教官と共に、潜入することに。そこで彼は、史上最凶の敵と対峙する!?
公爵家の第二夫人の子として生まれた少年、フィルズ。前世の趣味を活かしてモノ作りを楽しむ彼は、神々の願いにより、地球の知識を異世界に広めるという使命を負っていた。彼の次なるミッションは、異母妹エルセリアの淑女教育!わがまま放題な彼女に悩む異母兄セルジュのため、フィルズは一肌脱ぐことになる。そんなある日、公爵家で大きな茶会が催される。フィルズの伝手で王侯貴族が続々参加し、エルセリアも憧れの社交界に大興奮。だが実は、この茶会こそエルセリア矯正の一手。完璧な令嬢に扮したフィルズによる、究極のプリンセス・レッスンが始まるー!
シリーズ累計137万部突破! ほのぼの素材採取ファンタジー第15弾! 異世界に転生し、素材採取家として生きていくことになった青年、タケル。空から落ちてきた幼子ルカルゥの故郷、空飛ぶ島にやってきた彼は、その不思議な光景と珍しい素材に夢中になる。ところが、ルカルゥのお供のザバが泣きついてきたことをきっかけに、タケルは島に隠された歪みに気づき始める。幼子の笑顔を守るため、そして美味しい食材をゲットするため、蒼黒の団が立ち上がる!
勇者召喚に巻き込まれた挙句、生還不能の『奈落』に追放されたサラリーマンの健吾(ケンゴ)。彼は、そこで超技術の力を手に入れて脱出すると、仲間とともに秘境巡りの旅を始めたのだった。幾多の困難を経てエルフの森の世界樹問題を解決したケンゴ一行は、次なる目的地・謎の大洞窟へ足を踏み入れる。危険なダンジョンかと思われたがーーそこに広がっていたのはドワーフの街!? こうしてケンゴ達はドワーフと交流することになり、ドワーフの少女・アミノから洞窟のどこかにあると噂される古代都市の話を聞かされる。早速、彼らは探索に向かったものの、モンスター発生の原因調査や迷子の発明家捜しなど次々とトラブルが舞い込んできて大忙し!? 全ての真相を解き明かすため、ケンゴ一行は地底探険に挑む!!
電車に轢かれて命を落とし、異世界に転生したちびっ子・アレク。前世でも今世でも家を追い出されたアレクだけれど、妹分のリズ、ハイスライムのスラちゃんと一緒に、のびのび楽しい日々を送っている。武器に魔力を込めて秘密兵器を作ったり、闇ギルドの襲撃からお友達を守ったりーーちびっ子たちの毎日は、相変わらず規格外! そんなある日、アレクたちはお隣の帝国へ赴くことに。皇女様のお誕生日パーティーに招待されたのだ。初めての遠出に、アレクたちはウキウキ! けれど、ある貴族がきっかけでトラブルが相次いで……!?
異世界の小国王子フィル・グレスハートとして転生した俺は、他国の学校に身分を隠して入学。そこでのんびり過ごすことにした。最近生徒たちの中ではあるものが流行っているみたい。学園内に伝わる怪談ーー怪奇話だ。俺はさほど興味がなかったんだけど、友人に付き合わされて召喚獣と一緒に夕暮れの旧校舎を訪れることに。どうやらこのあたりで奇妙な笑い声が聞こえたり、魔犬に襲われたりするって噂があるらしい。でもまさかそれが実際に起こるなんてありえない……よね?
歴史の中で多くの出会いを見届けてきた神戸の街を舞台に、様々な形の出会いと別れを描く傑作短編集。ある時は運命的な男女の出会いを、ある時は破滅的でさえある恋を、またある時はパラレルワールドに存在する神戸での不思議な邂逅を描く。読後感も、時にジャンルさえも全く異なる独立した物語たちである一方、それらは確かな繋がりを持ち、それぞれに響き合って世界を美しく彩る。読み終わった後、必ず誰かと語り合い、分かち合いたくなるような魅力に溢れた1冊。
真面目でしっかり者の沙也加は、丁寧な暮らしで生活を彩り、健康的な手料理で夫を支えていたある日、突然夫から離婚を切り出される。理由を隠す夫の浮気を疑い、頻繁に夫が立ち寄る定食屋「雑」を偵察することに。大雑把で濃い味付けの料理を出すその店には、愛想のない接客で一人店を切り盛りする老女“ぞうさん”がいた。沙也加はひょんなことから、この定食屋「雑」でアルバイトをすることになりーー。個性も年齢も立場も違う女たちが、それぞれの明日を切り開く勇気に胸を打たれる。ベストセラー作家が贈る心温まる定食屋物語。
ある雨の日、男性教師が何者かに刺殺された。捜査本部が設置されるが、目撃者もなく捜査は難航する。事件から1年が過ぎた頃、捜査に新たに星野警部が加わる。難解だった『贖い』事件を解決に導いた星野の手腕は警察内でも知られていたが、その一風変わった捜査方法に疑問をもつ捜査員も多くいた。星野はその『贖い』事件で知り合った坪川と組んで捜査を開始。そして、第二の殺人事件が発生した。
父の影響で過剰にきれい好きになった日下部朝陽は、東京の民間清掃会社で契約社員として様々悩みを抱えながら働いている。ある日、隣の部屋に住む佐野友笑の部屋がゴミで溢れかえっていることに気がつき、驚く朝陽。物を捨てられない友笑は、ゴミを集めてはアート作品を作っていた。二人の距離はいつしか縮まり、目の前に立ちはだかる壁をひとつひとつ乗り越えていくがーー。片付けたい男と片付けられない女。正反対の二人の、未来に希望がじんっと灯る成長物語。 装画:あわい 装丁:bookwall
貴族の証である血統魔法が使えず、無能扱いされる辺境伯家の次男・アルバは、ある日突然、不仲の兄と一時的に体が入れ替わってしまう。自分の体で暴虐の限りを尽くした兄のせいで、未開の村へ追放されてしまったアルバ。自由な生活を渇望していた彼は喜んで向かうが、そこはゴミの山で埋め尽くされておりーー。 「あなた魔法が使えたの? しかもこんな技を無詠唱で…!?」「アルバ様は救いの神なのか!?」 火魔法・風魔法・土魔法・etc…密かに全ての属性、【万能魔法】を習得していたアルバ。ガラクタを便利な魔導具に変え、ライフラインを整え、農作物を増やし、未開の村をあっという間に超チート拠点へと変貌させる。さらに伝説の聖獣の親子も救ってしまい…!? 適当にゆるっと過ごすはずが気づけば万能領主として称えられるアルバの活躍は、彼を捨てた実家にも届いており…。 適当あらため規格外領主、念願のスローライフ(?)を始めます! 【第3回グラスト大賞】長編賞受賞作が待望の書籍化!
不運な人生の末、事故で転生したジークベルト。2度目の人生は前世の不運を払拭するとんでもない幸運値とSKILL“鑑定眼”SKILL“全属性魔法”SKILL“成長促進”SKILL“祝福加護”etc…を授かり、規格外の人生を謳歌していた。ある日、武道大会を観戦するために婚約者の母国であるエスタニア王国を訪問していたジークベルトだったが、ひょんなことから1000年近く閉ざされていた神殿に移転してしまう。そこに眠っていた神獣の『適合者』として封印を解いたジークベルトは、主として神獣を自由に操る力を手に入れて!?「この出会い、俺の称号『幸運者』の導きかもしれない!」一方、王都で盛り上がりを見せる武道大会の裏で巻き起こる、不穏な動きに気が付くジークベルト。どうやら王国の第一王子を首謀とした大きな策略が働いているようで…。逆境を味方にして、不運も幸運にしてみせる!不運→最強男の成り上がり冒険譚、開幕!
ぷにぷにグッズを愛用しながら社畜生活を送っていた前世。目が覚めると、超絶美形の領主率いる辺境貴族の四男に転生していたセシルは、過保護で優しい家族に愛されながらすくすく成長する。5歳になったある日、教会でステータスを調べてもらうと… 「へ? レベル……0?」 レベルも才能もなければ、スキルを獲得できない…と落ち込む一方、魔力量は999999という莫大な数値を叩き出していた。赤ちゃんの頃からなぜか大量のスライムに愛されていたのは、このとんでもない魔力量のおかげだと発覚! すっかりスライムたちを手なずけてしまったセシルは、なぜか【魔力操作】【危機感知】【天啓】と、いろいろなスキルを獲得しながらみんなと規格外アイテムを発明して両親のお手伝いをしたり、商会と取引を始めたり、さらには教会にはびこる悪を成敗したり!? スライムと仲良くしていただけなのに、なぜか領地が大発展! 無自覚最強スライム使いのはちゃめちゃ異世界ライフ、スタート!
文化資本が異なる言語間の翻訳をめぐる葛藤とは? 19世紀初頭の民族再生運動のなかで、チェコ語の復興をめざし、芸術言語たらしめようとした、近代チェコ語の祖ユングマン。ナチスが政権を掌握しようとした時代、多民族と多言語のはざまで共生を目指したユダヤ系翻訳家アイスネル。冷戦下の社会主義時代における亡命作家クンデラ。ボヘミアにおける文芸翻訳の様相を翻訳研究の観点から明らかにする。 ◎目次 はじめに 小言語の翻訳を論じること 第1部 ヨゼフ・ユングマン 第1章 十九世紀初頭のチェコ語 第2章 『言語芸術』 第3章 『アタラ』の翻訳 第4章 辞書 第5章 翻訳の機能 第2部 パウル・アイスナー/パヴェル・アイスネル 第1章 言語のはざまで 第2章 アンソロジー 第3章 「共生」に関する言説 第4章 ユダヤ性について 第5章 翻訳をめぐる言葉 第3部 ミラン・クンデラ 第1章 翻訳者クンデラ 第2章 翻訳されなかった作品 第3章 「小文学」を翻訳する 第4章 「真正版」という概念、あるいは小説の変容 第5章 翻訳される作品、あるいは「大いなる帰還」 参考文献 結びに 索引 はじめに 小言語の翻訳を論じること 第1部 ヨゼフ・ユングマン 第1章 十九世紀初頭のチェコ語 第2章 『言語芸術』 第3章 『アタラ』の翻訳 第4章 辞書 第5章 翻訳の機能 第2部 パウル・アイスナー/パヴェル・アイスネル 第1章 言語のはざまで 第2章 アンソロジー 第3章 「共生」に関する言説 第4章 ユダヤ性について 第5章 翻訳をめぐる言葉 第3部 ミラン・クンデラ 第1章 翻訳者クンデラ 第2章 翻訳されなかった作品 第3章 「小文学」を翻訳する 第4章 「真正版」という概念、あるいは小説の変容 第5章 翻訳される作品、あるいは「大いなる帰還」 参考文献 結びに 索引
2025年 本屋大賞ノミネート! 構想・執筆10年ーー 稀代のストーリーテラーが辿り着いた最高到達点=バレエ小説 「俺は世界を戦慄せしめているか?」 自らの名に無数の季節を抱く無二の舞踊家にして振付家の萬春(よろず・はる)。 少年は八歳でバレエに出会い、十五歳で海を渡った。 同時代に巡り合う、踊る者 作る者 見る者 奏でる者ーー それぞれの情熱がぶつかりあい、交錯する中で彼の肖像が浮かび上がっていく。 舞踊の「神」を追い求めた一人の天才をめぐる傑作長編小説。 史上初の直木賞&本屋大賞をW受賞した『蜜蜂と遠雷』や演劇主題の『チョコレートコスモス』など、 表現者を描いた作品で多くの読者の心を掴みつづける恩田陸の新たな代表作、誕生! ページをめくるとダンサーが踊りだす「パラパラ漫画」付き(電子版には収録なし)
『芸人雑誌』の太田出版が送る、『おもろい以外いらんねん』大前粟生による世界初“ピン芸人”小説! Aマッソ加納の紹介(『アメトーーク!!』)によって業界の話題をさらった『おもろい以外いらんねん』に続く大前粟生「芸人本」の最新作は、これまで描かれることの少なかった“ピン芸人”にフォーカスをあてる。主人公・高崎犬彦とそのライバル・安西煮転がしの約20年もの人生を追いかけることで、芸人にまとわりつく「売れること」と「消費のされやすさ」の葛藤を描く。 「本気でネタを見てくれてる人って、売れれば売れるほど少なくなっていくんか? 売れるほど芸人らしくなくなっていくんか? せやったら、売れるってなに? 僕は、僕らは、なんのために芸人しとるん?」 ーー本文より
運命、この文学的なるもの 『存在の耐えられない軽さ』などの小説作品で知られ、長年ノーベル文学賞の有力候補に名を連ねながら惜しくも世を去った作家ミラン・クンデラ(1929–2023)。東と西、政治と文学、歴史と現在、偶然と必然のあいだを揺れ動く人間の運命を見つめ続けた作家の仕事を読み解く本格評論。第4回東京大学而立賞を受賞した博士論文を大幅改稿。 序論 運命の星座 第1章 歴史の終わり、運命の終わりーー『冗談』におけるメランコリー 第2章 成熟と小説ーー『生は彼方に』における自己批判 第3章 運命の皮肉、歴史の怪物ーー『ジャックとその主人』におけるアイロニー 第4章 世界と亡命ーー『笑いと忘却の書』における語りの視差(パララックス) 第5章 運命の様相ーー『存在の耐えられない軽さ』における偶然性 第6章 身振りと根拠(グルント)--『不滅』における悲劇の散文化 第7章 「軽さ」を祝うーー『無意味の祝祭』における反出生主義との対峙 結論 スターリンと天使 あとがき 参考文献 索引
婚約者ですが……王子の浮気、応援いたします! 天然ご令嬢、悪役令嬢を目指して奔走中! 不遇な令嬢が悪役令嬢を目指したら ミステリアスな留学生と恋の予感!? セレナ・リュミエールは、婚約者である王子に浮気されている公爵令嬢。その不遇な環境とクールな見た目、内向的な性格から、これまで腫れ物のように扱われてきた。しかし、ある日突然自分の前世を思い出したことで、明るく柔和で天然すぎる美女に一変! そして、これまで静観していた王子の浮気を、“悪役令嬢”として応援することに。これで婚約破棄されたら、ハッピーエンドーーそう思っていたのに、なぜか周囲から愛され始めて……!? Web版から大幅加筆&書きおろしを追加した第1巻!