2024年発売
赤穂浪士による仇討ち。世に名高い「忠臣蔵」は主君の無念を晴らす忠義の物語として江戸時代から語り継がれてきた。しかし、その一方で、武士であることに誇りを持ち、同じ志を持つ47人の侍たちの「友情物語」でもある。吉良上野介を斬った男でありながら「赤穂一の粗忽者」として愛された武林唯七を主人公に、涙無しには読めない「友情物語」としての忠臣蔵を新鋭が綴る。
人気Vチューバーの女性が生配信中に首を切って殺されるという事件が発生する。「観測者」を名乗る犯人はSNS上で「日本在住のフォロワー100人以上」のアカウント主を週に一度、無差別に殺害すると予告し、日本中が大騒ぎになる。犯人の目的とは? そしてその裏で何かを企む謎の人物の正体とは? ミステリー界の新鋭が描く傑作長編ミステリー。
中学2年生のオカルト好きな探偵の息子 × 自称・天才発明家のアラサー女博士 異色の凸凹コンビが町のオカルト事件に挑む、連作短編ミステリー小説! 丘晴人は、君立市君乃町に住む中学2年生。両親が「有限会社オカリナ探偵局」という私立探偵事務所を営んでいるため、町の有象無象の面倒事や困りごとや事件が舞い込む。 両親の手伝いで事件に立ち会う中で、晴人が目にした数々の不思議な事件。 これって、幽霊がやったとしか考えられないーー。 事件解決の糸口を見いだせない晴人がひょんなことから出会ったのは、廃墟に住む、白衣を着た女博士。「ひらめき研究所」の看板を掲げながら、謎の発明に日夜没頭する博士に事件を相談するのだがーー。 その事件の犯人は、幽霊? それとも人間? 『謎解きはディナーのあとで』の東川篤哉が描く、ユーモアミステリー。
冒険者ギルドで錬金術師として働くウォルター。お人好しのウォルターは、利益は二の次で高品質のポーションやアイテムを錬成していたが、ある時理不尽なデマを流され街から追放されてしまう。それならば、とウォルターは心機一転、辺境に工房を構えて「何でも屋」を開くことに。開店準備を進めていると、ちょっと不思議な錬金術を使いこなすかつての弟子が追いかけてきて、一緒に工房を営むことに。そんなウォルターたちのはじめてのお客さんとしてやって来たアイドル冒険者にポーションを作ってあげると、効果は抜群!すっかり気に入られ、街でも評判の何でも屋として大活躍する日々を送る。一方、ギルドでは粗悪品のポーションなどが出回り、ウォルターを連れ戻そうという声が広がる。実は、ウォルターは『カドゥケウスの瞳』という「素材を最高の状態に錬成できる」というチートを持っており、そんな神の目で生み出すアイテムは誰にも真似できなくて…!?唯一無二のスキルを駆使する錬金術師がお騒がせな仲間たちと繰り広げる快適セカンドライフ、スタート!
帝国軍に勝利し、平和を取り戻した獣人村。夏真っ盛りの気候の中、大農園で働いてくれている仲間のためにイサギは暑さを和らげる規格外アイテムを次々と発明! 農園カフェでは夏ならではのメニューを考案したり、新たに夏野菜を植えてみたり、イサギの大農園はまだまだ発展中。さらに、メルシアとの仲をさらに深めるため、仲間たちに背中を押され、ふたりで街へ出かけることに。都会ならではの料理を堪能したり、ショッピングを楽しみながらようやく訪れた平穏な時間を満喫するイサギたち。一方、獣王・ライオネルは戦後処理に追われており、帝国軍との問題はまだ完全に片付いていない模様。そんな中、帝国の第三皇子率いる使節団がいきなり村にやってきて…!? 獣人村での穏やかな暮らしを守るため、規格外錬金術でまだまだ大活躍!? 仲間たちとのにぎやかスローライフ、継続中!!
累計200万部突破&アニメ全国放送決定! 大人気和風大河ファンタジー「八咫烏シリーズ」最新作。 絶対権力者・博陸侯の後ろ盾のもとで、 新たに異世界〈山内〉を統べる金烏代となった凪彦。 その后選びのため、南北東西の大貴族の家から選ばれた、 四人の姫君たちが、宮中での〈登殿の儀〉へと臨む。 しかし下級官吏として働く、絶世の美姫の存在が周囲をーー。 用語解説 人物相関図 山内中央図 序章 第一章 俵之丞 第二章 桂の花 第三章 凪彦 第四章 松高 第五章 雪斎 第六章 澄生 終章
我らなど灰にすぎない 風が来たれば消え去る灰に 生と死と運命の瞑想、薔薇と盃の愉楽ーー聖書と並ぶ全世界的な古典『ルバイヤート』待望の新訳版。 原作の感覚と感情を見事に伝えることを完璧な技量で成し遂げたと評される、吹きゆく微風のように軽やかな、フランツ・トゥーサンによる大胆かつ流麗なフランス語散文訳版からの初めての邦訳。全170首を完訳、挿絵も多数収録。
報われない夫への愛をすべて捨てて去りますーー ガゼル王国の王子・ブラッドフォードと結婚したラチェリア。幼い頃から王子を愛していたラチェリアだが、この結婚は決して幸福なものではなかった。王子の心は、行方不明の元恋人・アラモアナに向けられていたのだ。愛のない結婚に、恵まれない子宝……。ラチェリアが思い悩む中、消息不明となっていたアラモアナが見つかった。しかも、ブラッドフォードとの間にできた子どもと共にーー。居場所を失ったラチェリアは、離婚し、異国の地へ身を隠すことを決意。第二の人生を歩み始めたラチェリアを待っていたのはーー。
「君たちが食べた学食に、記憶削除の脳薬が混ぜられていた」 卒業を間近にひかえた高3の深青は、担任からそう告げられた。10年間の記憶が、1ヶ月後に消えてしまうのだという。とっさに深青の頭をよぎったのは、あの罪悪感から逃れて、別の人生を歩めるかもしれない…という思いだった。そしてざわめく教室の中、たったひとり静寂をたもっていたのは、クラスメイトの映。端正な顔立ちで成績も優秀、非の打ち所がないけれど他人をよせつけない…そんな彼もまた、人生から逃れたい理由を持っていた。ふたりは「卒業アルバム委員」としてまじわることになるけど…。記憶と青春を巡る、純愛ストーリー。
キャロウェイ博士がロンドンラグーンの底に消えてから半年。すでに六回の銀行強盗をやってのけたスカーレットとアルバートは、いよいよ難攻不落とうわさされるウォリックの〈信仰院〉の地下金庫室から財宝を奪う計画を決行。この仕事を成功させて〈信仰院〉は銀行の三倍稼げると知ったスカーレットは、これからは各地の〈信仰院〉をねらおうと決めた。そんな折、二人の行方を追っていたハンド同業組合の巧妙な罠にはまり、仲間のジョーとエティをさらわれてしまう。ハンド同業組合の本部に連れていかれた二人は、組合のドン、ソームズに提示された人質交換の条件を満たすため、ノーサンブリアの埋没都市へと向かう。二人は果たして、襲い来る〈堕種〉や〈信仰院〉の強大な力から逃げ切ることができるのか。息つく間もないディストピア・アドベンチャーの第二巻!
全世界を夢中にするタイBLの名作、待望の2巻目! 幼い頃の出来事がきっかけで同性愛に対しトラウマを持っているタイプは、ルームメイト・ターンがゲイであることに嫌悪感を抱いていた。しかしターンの真剣なアプローチにより徐々に距離が縮まり、ついに身体の関係を持つようになる。恋人関係を望むターンに対し、恋愛感情を抱くわけがないと拒むタイプだが、自分の本当の想いを整理しきれずにいた。そんな中、友人からの紹介で、かわいらしい女の子・プイファーイと仲良くなる。彼女と恋人になるという選択肢を前に、ターンとどういう関係になりたいのか思い悩んでしまいーー…。「嫌い」から始まるラブストーリー、激動の第二巻!
俺は日本人じゃねえ。この土地で生まれたアメリカ人だ! 1919年(大正8年)にアメリカ合衆国カリフォルニア州ストックトンで、日本人移民の二世として生まれた衛藤ジョー。悪化する日米関係、そして太平洋戦争の勃発で日系移民は苦境に追い込まれる。差別社会の中でジョーは自らのアイデンティティに誇りをもって差別と闘い生き抜いていく。 16歳で家を出てブランケット・ボーイとなった衛藤ジョーは、やがて博打打ちとしての才能を開花させる。日米開戦後、強制収容所送りとなったジョーは、アメリカ合衆国史上もっとも勇敢とされる日系人による四四二連隊に入隊してヨーロッパ戦線で果敢に戦い抜く。戦後は”モンタナジョー”の異名をとり、マフィアの世界で名を馳せていくが…。 史実に基づいて野伏翔がプロデュースしたノワール・エンタテインメントの傑作。2023年9月、俳優座劇場で上演された、松村雄基主演の舞台演劇「祖国への挽歌」を完全ノベライズ! Photos on Stage プロローグ 十六歳 ブランケット・ボーイ ツールレイク収容所 第四四二連隊戦闘団 モンタナ・ファミリー 再会 対決前夜 死闘 奇跡のジョー エピローグ あとがき
スズ子は”ブギの女王”と呼ばれ、大スター歌手へと駆け上がっていく 戦後、福来スズ子はひとりで娘を育てながら舞台で歌う。そんな中、生まれたのが「東京ブギウギ」だった。明るく、飾らず、全身で歌う、それはスズ子の真骨頂だ。戦後の傷ついた日本にスズ子の歌声が響き渡る。その歌声に合わせて、笑顔で歌い踊る人たちが日本中にあふれていった。スズ子は“ブギの女王”と呼ばれるようになり、大スター歌手への階段を一気に駆け上がっていく。 笠置シヅ子をモデルにした連続テレビ小説「ブギウギ」の完全ノベライズの完結巻。
北欧の湿地で見つかった少女の遺体はなにを物語るのか。 古代ゲルマン世界を生きた名も知れぬ者たちの歴史=物語 ■全国学校図書館協議会/第57回「夏休みの本(緑陰図書)」"中学校部門"選定書 1952年、北欧の湿地で見つかった少女の遺体はなにを物語るのか?『ギヴァー』四部作で世界的に著名なストーリーテラーの最新作!考古学・法医人類学の最新知見と帝政期ローマの民族誌をくみあわせ、古代ゲルマン世界を生きた名も知れぬ「女子供」の歴史=物語を紡ぎだす。 『ギヴァー』四部作で世界的に著名な作家の最新作がお目見えします。考古学・法医人類学の最新知見と古代ローマの民族誌をくみあわせ、「女子供」を主役にすえた唯一無二のフィクションです。 第二次大戦終結からまもない1952年、ユトランド半島の根元(ドイツ北端、デンマークとの国境付近)に位置するヴィンデビーという小さな町の沼で、一体のミイラが発見されました。部分的に損壊してはいたものの、科学的な調査の結果、「およそ2000年前、13歳で処刑された少女の遺体」と発表され、話題をよびました。 沼などの湿地帯に特有の自然条件が、遺体を屍?化させたのでした。すでに一九世紀以来、ヨーロッパ各地でこうした「湿地遺体【ボグ・ボディ】」が何百体も発見されていました。そのうちもっとも古いものは、デンマークで発見された紀元前8000年ごろの遺体です。 さて作者は、「13歳で処刑された少女」の命運に胸を痛め、その死の謎【パズル】を解き明かそうと思いたちます。2000年前といえば紀元一世紀前後、ドイツ北部にはゲルマン人とよばれる人びとが暮らしていました。時期的・地理的に帝政ローマの歴史家タキトゥスが書いた民族誌『ゲルマニア』の世界とほぼ重なります。そこで作者はこの古典を下敷きに、イマジネーションをふくらませ、「ゲルマンの少女」の短い生涯を綴りはじめます。ところがその途上で、思いもよらぬ新発見がもたらされ、物語は劇的な変更を迫られます。 幕間には作者による解説エッセイがはさみこまれ、謎解きのプロセスそのものをたのしむことができます。気鋭のイラストレーターによる綺麗な挿し絵、湿地遺体や武器の貴重な写真も魅力です。オーディンやソーなど、マーベルでもおなじみの北欧神話の神々も出てきますよ。
友達と一緒だとダンジョンも新鮮!? 「勇者召喚」に巻き込まれ、現代日本から異世界へとやってきたサラリーマン、ムコーダ。 冒険者パーティー“箱舟”と偶然の再会を果たした彼だったが、フェル達と“箱舟”の面々が意気投合してしまったことで一緒に手付かずのダンジョンへ行くことに。 前人未踏のダンジョンに期待を膨らませていた“箱舟”のメンバーだったが、踏み入った先には強大な魔物が待ち構えていた上に、それを楽々と踏破していくフェル達に驚愕しっぱなし。 そしてそんなフェル達と共に冒険を続ける彼の胆力に感心するのだった。 そんなこんなで辿り着いたダンジョン第2階層。 そこには広大な海が広がっていて、“箱舟”のメンバーはあまりの出来事に呆然としてしまう。 一方、フェル達は海の幸への期待に胸を膨らませ、早速魚介を狩り始めるのだった。 「小説家になろう」13億PV超のとんでも異世界冒険譚、ムコーダ一行の常識外れっぷりが輝く15巻!
瘴気を払うことができる唯一の存在、聖女。その候補として学園に通うキャロルは、周囲の期待に応えるため、厳しい修行に耐えていた。しかし、聖女選定の儀式で発現したのは、触れたものを腐らせる恐ろしい『腐食の力』!?聖女としてふさわしくないと学園から追放を言い渡されたキャロル。悲しみに暮れ絶望するかと思いきや…?「お望み通り出て行ってやるよ」と学生服を脱ぎ捨てて…!?実はこれまでの真面目な姿は演技だった!こうして自由な旅に出たキャロルは、平穏な生活を望むも、行く先々で無意識に目立ってしまい、次第に噂が広まり始めてー?一方で他の聖女達は、世界の平和を祈る巡礼を行っていた。そんな中、キャロルはかつての友であり、水の聖女となったマリアベルが、危険な謀略を巡らせていることを察知する。真相を確かめるため、急ぎ向かおうとするが…?神を信じない最強“不良”聖女が世界を救う冒険譚、開幕!
裏ボスとの遭遇に、王宮からの新たなスパイ!? どんな企みもお兄さまにはお見通し! 死ぬ運命にある妹カロンを救おうと奮闘する伯爵令息ゼクス。 彼は北東地方で起きた内乱を見事収めるが、光魔法で活躍したカロンの功績のみが広がる結果に。 無属性だと見下されるままの日々を周りが心配するも、ゼクスは気にすることなく今日もカロンのため、領内の整備のために活動していた。 その一環として城下町に赴いたところ、ゲーム内の裏ボス・アカツキと遭遇! 格上の存在に逃亡もできず、転生も含めて全てを伝えることに。 すると、ゼクスのことを気に入ったアカツキが師匠になると言い出してーー!? アカツキの下で修行を積み、さらに強くなっていくゼクス。 そんな折、カロンの功績を知った王宮派から新たなスパイが送りこまれてくる。 相手は全身を偽装で覆った怪しすぎる男。その男が来てからシオンも悩んでいる様子で……? 世界最強の兄が最カワ妹の破滅回避に挑むハートフル・ファンタジー、第二幕!
二度目の人生は大帝国の第七皇女!? 優しい家族といっしょに幸せになります! レグタリア帝国の第七皇女ヴィルジニアには前世の記憶がある。 姉ばかりを贔屓する両親のもとに生まれ、「幸せな家庭」に憧れたまま一生を終えた異世界での記憶。 後悔とともに転生したヴィルジニアだったが、今世では父から溺愛される毎日。 戸惑いながらも今度こそ幸せになることを決意する! その第一歩として六人の兄と仲良くなりたいと考えるが、異なる妃たちから生まれた彼らの関係は複雑な様子。 ヴィルジニアも容易に関わることはできない……。 しかし、簡単には諦められないヴィルジニア。 幼女という立場を使い部屋に押しかけ、抱っこを願い、お菓子を食べさせてもらい……と積極的に関わっていく! そうして一緒に過ごすうちに、不仲に見えた兄たちが実はお互いを思いやり、ヴィルジニアのことも大切に思っているとわかり……? 末っ子皇女の愛され異世界生活スタート!
水沼加穂留は神奈川県警の巡査部長。捜査一課への配属希望は通らぬまま30歳までキャリアを重ね、春の異動で「訟務課」へ。警察が訴えられた民事裁判の対応をする部署だ。ほどなくして外部からも新人の新崎大也がやって来る。淡々として同僚と関わらない彼だが、実は弁護士の資格を持つらしい。なぜ弁護士が警察職員に?そんな折、強盗犯グループへの違法捜査を問う裁判が発生し、加穂留と新崎が担当することに。威圧的な取り調べはなかったという捜査一課の言葉を信じ、彼らを守ろうと公判に臨む加穂留。しかし法廷で、関与した警察官の「嘘」が暴露されー。違法捜査は本当にあったのか?法と組織、ふたつの正義の間で揺れる巡査部長・加穂留の決断はー。圧巻の法廷×警察小説。