小説むすび | 2024年3月発売

2024年3月発売

思いがけない婚約思いがけない婚約

身も心も捧げた初恋は、屈辱に終わった。 なのに今、私は愛されぬ花嫁に……。 18歳の夏、キャリーはさる公国の大公リュクに恋をし、純潔を捧げた。 だが翌日、彼は名づけ親を通して別れの意思を伝えることで、 彼女を公国から追い出しにかかったのだった。 用意された“一夜のお相手代”には目もくれず城を去ったキャリーは、 やがてリュクの子を身ごもっていることに気づいたが、 子宮外妊娠だったため出産はあきらめざるをえなかった……。 そんな辛く悲しい出来事を記憶の奥底に閉じこめ、8年が過ぎた。 そして今、思わぬ再会を果たしたリュクから、プロポーズされる! ほとんど脅迫ともいえる強引な求婚に戸惑いながらも、 彼への恋心をくすぶらせていたキャリーは受けることにするが……。 リュクのプロポーズを、驚きと愛憎をもって受け止めたキャリー。けれども結婚式の3日前、またしても彼の名づけ親である伯爵夫人がリュクとキャリーの前に現れ、まるで鬼の首を取ったかのように、キャリーがかつておなかの子をあきらめたことを暴露してーー!

伯爵と灰かぶり花嫁の恋伯爵と灰かぶり花嫁の恋

地味で目立たぬ灰かぶり娘に、 突然求婚した伯爵の真意は……? 母が突然病死したあと、サラは父に引き取られて田舎にやってきた。 そこで冷ややかに迎えられ、彼女は物語を書いたり、 困っている動物を助けたりして孤独を紛らわすのが習慣になった。 今は父も亡くなり、まるで修道女のようにつましく暮らしていたある日、 人数合わせのために呼ばれた隣家の夕食会で、 黒髪に顔だちの整ったラングフォード伯爵セバスチャンと出逢う。 翌日、狐を助けようと危険を冒して増水した小川を渡っていたところ、 身を挺して救ってくれた彼に、サラは人生初の胸のときめきを覚えた。 すると彼が驚きの言葉を告げた。「君が必要ーーいや、結婚してください」 だがそれは、口のきけない娘の世話をしてほしいという意味で……! 亡妻の愛人に誘拐され、心を閉ざしてしまった娘のために便宜上の結婚相手を探しているヒーロー。次に妻になる女性には愛情を持たないつもりでいる彼に恋してしまった日陰のヒロインの運命は?!それぞれ傷ついた心を抱えた登場人物が織りなす、感涙必至の物語。

薔薇のレディと醜聞薔薇のレディと醜聞

愛されないなら婚約を解消したい。 でも私はもう、彼を愛している……。 愛し愛される結婚を夢見るグレースは社交シーズンのロンドンへの道中、 宿屋で公爵家出身の美男子ルシアン・セントクレア卿と居合わせた。 放蕩者の彼は夜遅くに、酔ってグレースの部屋に間違えて入ってきて、 寝乱れた彼女を熱っぽく眺めると、いたずら心でキスを求めてきた。 そしてグレースが唇を奪われたまさにそのとき、部屋の扉が開き、 彼女の後見人にあられもない姿を見られて誤解されてしまう! 思ってもみなかった事態に青ざめるグレースに、 こうなった以上、僕たちは結婚するしかない、とルシアンが告げた。 だが、人と深く関わりたくない彼には心に決めていることがあったーー もちろん、妻になる女性とも他人行儀な関係を保とうと。 相思相愛の結婚と、他人行儀な結婚。真逆の結婚像を思い描く二人の愛なき婚約から始まるラブストーリー。故エリザベス女王も認めた英国を代表するロマンス小説家キャロル・モーティマーによる、リージェンシー・ロマンスの大ヒット作をお贈りします!

愛は命がけ愛は命がけ

ロマンスの女帝リンダ・ハワード自身が、 「今でも心から離れない」というヒーローの物語! 母と弟を亡くした悲しみが今も消えないベアリー。 そんな彼女がある日、何者かに連れ去られ、異国で囚われの身となった。 暗い部屋でじっと心身の痛みに耐えるベアリーに、黒い影が忍び寄るーー 「合衆国の救出隊員、ゼイン・マッケンジーだ」 ゼインに導かれて建物を抜け出し、深夜まで身を潜めた。 その間、ベアリーは彼の強さと優しさに激しく惹かれ、 命がけの状況のなか救いを求めるように、純潔を捧げたのだった。 それから2カ月。あの夜の結果、人知れず小さな命を宿したベアリーは、 事件後、なぜかゼインと彼女を会わせまいと妨害する父を避け、 密かに姿をくらまそうと考えた。そこへ突然、愛しのゼインが現れる! 《マイ・ベスト・ブック》と題し、作家本人がおすすめする自著をご紹介する企画です。大スター作家リンダ・ハワード自身が惚れこんでいると公言する、勇敢で優しい、どこを取ってもパーフェクトなヒーローが登場する不朽の名作をどうぞ!

家なきウエイトレスの純情家なきウエイトレスの純情

完璧すぎる束の間の恋人── 唯一足りないのは、愛だけ。 両親を亡くした天涯孤独のエリーは、故郷スコットランドから 憧れのニューヨークへやってきた。早速ウエイトレスの職を得て、 パーティ会場で働くが、運悪く泥酔客に絡まれ困惑していた。 すると主催者の富豪アレックスが現れて彼女を救い、連れ帰った。 なんて素敵な人! 救世主の虜になったエリーは純潔を捧げるが、 翌朝、彼女の瞳の特徴的な斑点に気づいた彼の様子が急変する。 「その瞳は……そうか、きみは最初から金目当てだったのか!」 訳がわからず傷ついたエリーは逃げ出すが、なぜか彼から DNA鑑定を求められ、結果が出るまで傍にいるよう迫られる。 ヒロインの瞳の遺伝的な特徴に気づき、親友の生き別れの妹ではないかと疑ったヒーロー。しかし金目当てで近づいてくる“妹”を自称する女性たちに辟易していたせいで、悪手を打つことに……。『籠の鳥は聖夜に愛され』(ナタリー・アンダーソン作)関連作!

プリンスの甘い罠プリンスの甘い罠

ナニーの身分違いの片想い── 叶わない夢だと思っていたのに……。 里親に育てられた貧しいマギーは、住み込みの家政婦をしながら 大学生活を送っていた。雇主は魅力的な大学院生のトム。 マギーは密かに彼に恋していたが、そんな想いもつゆ知らず、 トムは別の女性と結婚し、マギーは傷心のまま彼の家を出た。 6年後。妻に先立たれたという小国のプリンスからの依頼で、 マギーは彼のまだ幼い息子と娘のナニーとして働くことになった。 ある夜、子供たちにベッドを占領されたマギーは仕方なく、 まだ会ったこともない留守中のプリンスのベッドで寝ていた。 真夜中、誰かが布団に潜り込んできた気配で飛び起きた彼女は、 驚きで言葉を失う。トム! なぜ、あなたがここにいるの? スター作家ルーシー・モンローが描く、魅惑のロイヤル・ロマンスをお贈りします。憧れの人に誘惑され、夢のような一夜を共にしたヒロイン。彼女がバージンだと知った彼から求婚されますが……。大スター作家リン・グレアムを彷彿とさせるドラマチックな逸作!

KokoroKokoro

Set in the turbulent Meiji era, a chance encounter on a Kamakura beach irrevocably links a young student to a man he simply calls "Sensei." Intrigued by Sensei's aloofness and wanting to know more about him, the student begins to call upon Sensei with increasing frequency. Eventually, Sensei and his beautiful wife open up their home and their lives to him. The young student graduates from university and is called home to his dying father, but the Sensei draws him back to Tokyo with a letter of heartfelt confession. ... Written in 1914, Kokoro provides a timeless psychological analysis of one man's alienation from society, and starkly but gently shows the depth of both friendship and love. こころ(英文版) 明治末期、若い学生であった少年は鎌倉の海岸である男に出会う。どこか寂し気で、打ち解けない態度のその男に関心を持った少年は、いつしか男を「先生」と呼ぶようになる。鎌倉から戻った後も、先生と先生の妻と交流を深めていき、やがては家を出入りするようにまでになった。少年は大学卒業後、父親が危篤状態に陥ったため、実家に呼び戻された。その折に少年の元に先生から手紙が届いた。そこにはずっと語られなかった、「先生」の若き頃の友情と愛との葛藤の告白が綴られていた。 1914年に執筆された夏目漱石の代表作の一つ。

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