小説むすび | 2022年12月発売

2022年12月発売

中野正彦の昭和九十二年中野正彦の昭和九十二年

安倍晋三元首相暗殺を予言した小説 想像しうる最悪の未来。 「本当の本音を言うと、みんな戦争がやりたいのだ」 安倍晋三元首相を「お父さま」と慕う中野正彦ーー 過激で偏った思想を持った革命家気取りのテロリストが、 一発逆転、国家転覆を目論む。 「水道橋博士のメルマ旬報」連載時から物議を醸し、 大手出版社が刊行を躊躇った未完の小説が、大幅加筆のうえ完成。 ※本書のSNSへの転載を禁じます。 ※実在する人物、団体、出来事とは一切関係ありません。 高江ヘリパッド建設、日当二万円、放射脳、金正男暗殺、森友学園、共謀罪、特定秘密保護法、サタンの母、國民の創生、在日特権、慰安婦像、南京大虐殺、テロの経済学、山口二矢、よど号ハイジャック、朝鮮人虐殺、自己責任、内乱罪、非国民、核シェルター、金正恩、Jアラート、憲法改正、美しい日本の憲法をつくる国民の会、三島由紀夫、奔馬、加計学園、マスゴミ、原発再稼働、売国奴、少年B、朝鮮人虐殺、安重根、純日本人、忠臣蔵、ドナルド・トランプ、3・11、中野、大久保。 樋口毅宏 Takehiro Higuchi 1971年、東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。エロ本出版社勤務の後、2009年『さらば雑司ヶ谷』で小説家デビュー。小説作品に『日本のセックス』『民宿雪国』など。新書『タモリ論』がベストセラーに。『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた 昭和40年代男子の思い出エッセイ』などがある。

ワンダーランド急行ワンダーランド急行

似ているが……ここは私の世界じゃないーー 作品初出は、コロナ禍で行動制限中の日経新聞 主人公が迷い込んだ異世界が現実を先取り? ある朝、通勤と反対方向の電車に、魔が差して乗ってしまった。山の中をさまよい、戻ってくると、誰もマスクをしていない! 今朝の会議はユーツ。こんな生活、いつまで続けるんだ…… ぐだぐだ考えているうちに出てしまった下り電車は「急行」。 次々と通過していく駅を見ながら40歳の野崎修作は「ろくでもない毎日からの脱出」とサボりを決める。スーツで山に登り、「日常」に戻ると…… ん? 何かおかしい、街も家も会社も。 どこかで聞いたような疫病が世界を分断していた。新宗教の持つ票があらゆる選挙を左右するらしい。「正義」に縛られた人たちはネット上で…… ここは私のいるべき場所じゃない。 私の世界へ帰るのだ。 I.異世界の扉はどこにあったのか? 2.似ているがここは私の世界じゃない  3.どうすれば元の世界へ戻れるだろう 4.私は私の世界へ帰るのだ 5.異世界は今日も雨だった  6.そしてまた旅が始まる

【POD】四コマ短編小説 50編 『晩景』【POD】四コマ短編小説 50編 『晩景』

発売日

2022年12月20日 発売

[商品について] ー生も老いも、少しほろ苦いけれど味わい深いー 精米十キロと玄米三十キロ、どちらを買うか悩んだ末に玄米を買った剛ジイ。その重さに閉口しながらもやっとの思いで家に持ち帰ったと思ったら、今度は精米所で一苦労。袋からこぼれた精米をスズメの餌にと自宅の庭に毎日置けば、糞害にみまわれて要らぬ掃除をする羽目にーー安さに惹かれて買った玄米に散々な目にあわされる剛ジイの姿を老いの悲哀と共にユーモラスに描いた「玄米三十キロ」、漁港近くの居酒屋を舞台に生きることの悲しさと人の優しさをあたたかな筆致で描いた「居酒屋」、黄昏の時の中で去来する日々を見つめた自伝的作品「晩景」など、ユーモアとペーソスあふれる50編の短編を収めた四コマ短編小説 [目次] (一)寝床 (二)高台住まい (三)居酒屋 (四)生ウニ丼 (五)古工場 (六)断捨離 (七)白モクレン (八)隠居宣言 (九)ファッション (十)街の夜景 (十一)油断も隙も (十二)美容液 (十三)父の畑 (十四)姿見 (十五)楽隠居させちゃ (十六)遭遇 (十七)江戸の敵(かたき) (十八)山菜採り (十九)ヤドカリ (二十)リサイクル (二十一)補聴器 (二十二)レンタル (二十三)初訪問 (二十四)激安食堂 (二十五)独り立ち (二十六)白内障 (二十七)初秋の日 (二十八)タワシラック (二十九)ヤモメ (三十)高齢者マーク (三十一)夕昏れ(ゆうぐれ) (三十二)反則金 (三十三)ペット (三十四)玄米三十キロ (三十五)真夜中の病院 (三十六)朝の台所 (三十七)ポイント (三十八)地蔵菩薩 (三十九)老老介護 (四十)宅配便 (四十一)洗濯機 (四十二)ネット予約 (四十三)姥(うば)預け (四十四)健康法 (四十五)不服申し立て (四十六)梨買い (四十七)年賀状 (四十八)アイロン (四十九)家族 (五十)晩景 [担当からのコメント] 奇をてらうような大どんでん返しはないけれど、老いを生きる日常の中にあるちょっとした可笑しさや悲しさを描いた本作には、じわじわと染み入るような面白さがあります。ぜひお気に入りの作品を見つけて、しみじみ、じわじわ、じっくりとお楽しみください。

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