小説むすび | 2022年12月発売

2022年12月発売

秘薬紫雪/風のように秘薬紫雪/風のように

出版社

作品社

発売日

2022年12月6日 発売

矢崎忠一は、最愛の妻を殺しました。 陸軍中尉はなぜ、親友の幼馴染である美しき妻・雪野を殺したのか。 問わず語りに語られる、舞台女優・沢子の流転の半生と異常な愛情。 大正ロマンの旗手による、謎に満ちた中編二作品。挿絵106枚収録。  どうした訳だろう。彼女(あれ)は、あの晩に限って、今まで一度も見せたことのないような厳然とした顔をして言った。 「あなたは取返(とりかえ)しのつかないことを仰言(おっしゃ)いましたわね。しかしあたしはもう覚悟をきめました。あなたはあたしの良人(おっと)です。さ、どうでも気のすむようになさい」(「秘薬紫雪」より)  私は一人の不思議な、風のような女の知り合いになった。(…)其日(そのひ)にも私は例の隅の卓(テーブル)で、食後の煙草(たばこ)をふかしていたのです。一人の見知らぬ女が、恰度(ちょうど)私と反対の隅に坐ってじっとこちらを見ているのです。特に注意を惹(ひ)く女でもなかったのですが、一見非常な苦悩を湛(たた)えて、世にもたよりないと言ったようなその眼が、じっと私を瞶(みつめ)ているのです。(「風のように」より) 秘薬紫雪 風のように 解説(末國善己)

森鷗外5-1渋江抽斎森鷗外5-1渋江抽斎

著者

森鷗外

出版社

三和書籍

発売日

2022年12月6日 発売

シリーズ第5巻「渋江抽斎」は鷗外の史伝小説の第一作であり、史伝三部作の一つである。江戸時代の侍医、考証学者であった渋江抽斎とその妻五百や子孫について描いた作品。江戸時代のお金事情や女性が軽んじられていた時代にたくましく生きた妻五百など抽斎の生き様以外の魅力も詰まった作品である。  その一     その二     その三     その四     その五     その六     その七     その八     その九     その十     その十一    その十二    その十三    その十四    その十五    その十六    その十七    その十八    その十九    その二十    その二十一   その二十二   その二十三   その二十四   その二十五   その二十六   その二十七   その二十八   その二十九   その三十    その三十一   その三十二   その三十三   その三十四   その三十五   その三十六     その三十七   その三十八   その三十九   その四十    その四十一   その四十二   その四十三   その四十四   その四十五   その四十六   その四十七   その四十八   その四十九   その五十    その五十一   その五十二  その五十三  その五十四   その五十五   その五十六   その五十七

森鷗外5-2渋江抽斎森鷗外5-2渋江抽斎

著者

森鷗外

出版社

三和書籍

発売日

2022年12月6日 発売

シリーズ第5巻「渋江抽斎」は鷗外の史伝小説の第一作であり、史伝三部作の一つである。江戸時代の侍医、考証学者であった渋江抽斎とその妻五百や子孫について描いた作品。江戸時代のお金事情や女性が軽んじられていた時代にたくましく生きた妻五百など抽斎の生き様以外の魅力も詰まった作品である。  その五十八   その五十九   その六十    その六十一   その六十二   その六十三   その六十四   その六十五   その六十六   その六十七   その六十八   その六十九   その七十    その七十一   その七十二   その七十三   その七十四   その七十五   その七十六   その七十七   その七十八   その七十九   その八十    その八十一   その八十二   その八十三   その八十四   その八十五   その八十六   その八十七   その八十八   その八十九   その九十    その九十一   その九十二   その九十三   その九十四   その九十五  その九十六  その九十七   その九十八   その九十九   その百     その百一    その百二    その百三    その百四    その百五    その百六    その百七    その百八    その百九    その百十    その百十一   その百十二   その百十三   その百十四   その百十五  その百十六   その百十七   その百十八  その百十九

影と踊る日影と踊る日

出版社

講談社

発売日

2022年12月7日 発売

「おまえは出来は悪いが、うちの娘だ」 思いつめたら突き進む“跳ねっ返り”女性警察官の真情。 認知症の高齢女性を助けた青年が水死体で発見された。 鈴山澪は事件の背後に悪名高い刑事の存在を探り当てる。 不審な動きを見せる刑事は何を追っているのか? 特殊詐欺の闇を抉り出す渾身の警察小説! 心優しき青年はなぜ殺されなければならなかったのか? 新潟県警に勤務する鈴山澪は地元のテレビ番組で、特殊詐欺対策啓蒙コーナーを担当している。 共演者の麻子は、恋人を詐欺被害で亡くしていた。ある日、麻子は生放送で、未だに捕まらない 犯人への憎しみを口走って炎上する。 一方、澪の友人で、大雪の日に認知症の高齢女性を保護して表彰された青年がいなくなる。 その件に絡んで謹慎となった澪は行方を探し、富山の海岸で変わり果てた姿を目にする。 辿りついた防犯映像には地元暴力団との交際が噂される刑事の姿が……。 警察組織に背を向けて事件を追う澪は、いつしか、封印した自らの過去に踏み込んでいくことにーー。 新潟を舞台にした新たなる警察小説

クレムリンの魔術師クレムリンの魔術師

彼は「クレムリンの魔術師」として知られていた。ヴァディム・バラノフは、ロシアの皇帝の黒幕になる前はTVのリアリティ番組のプロデューサーだったという。“私”はある夜、SNSで知り合った人物からモスクワ郊外の邸宅に招かれて、その祖父の代からの「ロシアの権力の歴史」を知る。ヴァディム・バラノフには、舞台芸術アカデミーで演劇を学んだ青春時代、ヒッピーの両親をもつクセニアという美しい恋人がいたという。ロシアのプロパガンダ戦略や、ウクライナとの戦争において、ヴァディム・バラノフはどんな役割を担っていたのだろうか?エリツィン、クリントン、メルケル…実在の政治家たちも実名で登場し、ソチ冬季オリンピック開会式で赤軍合唱団にダフト・パンクを歌わせた史実なども挿話され、プーチンの権力掌握術やロシアの国民感情が語られてゆく。迫真のリアルポリティーク小説(全31章)。2022年バルザック賞受賞、ゴンクール賞最終候補など、話題沸騰のベストセラー!アカデミー・フランセーズ賞受賞作品。

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