小説むすび | 2021年7月発売

2021年7月発売

硝子の塔の殺人硝子の塔の殺人

ミステリを愛するすべての人へ 当作の完成度は、一斉を風靡した わが「新本格」時代のクライマックスであり、 フィナーレを感じさせる。今後このフィールドから、 これを超える作が現れることはないだろう。 島田荘司 ああびっくりした、としか云いようがない。 これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、 そのぶん戸惑いも禁じえないのだがーー。 ともあれ皆様、怪しい「館」にはご用心! 綾辻行人 500ページ、一気読み! 知念実希人の新たな代表作誕生 作家デビュー10年 実業之日本社創業125年 記念作品 雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。 地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。 ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、 刑事、霊能力者、小説家、料理人など、 一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。 この館で次々と惨劇が起こる。 館の主人が毒殺され、 ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。 さらに、血文字で記された十三年前の事件……。 謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。 散りばめられた伏線、読者への挑戦状、 圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。 著者初の本格ミステリ長編、大本命! 【目次】 プロローグ 一日目 二日目 三日目 最終日 エピローグ 『硝子の塔の殺人』刊行に寄せて 島田荘司

巨鳥の影巨鳥の影

出版社

徳間書店

発売日

2021年7月31日 発売

温かな視線と伏線のしかけを堪能する巧緻に作られた短編ミステリーの快感! カバーは、彫刻家・大森暁生氏の作品です。 大森氏は2021年5月15日(土)12:00〜の『有吉くんの正直さんぽ』(フジテレビ)に工房が紹介されました。気鋭の彫刻家大森暁生氏の鳥の影がミステリーの雰囲気を盛り上げます。 心の不思議にせまる長岡ミステリーの醍醐味! 窮地に陥った時、人は何をするのか?          生活のなかで、ふとした心の隙間に忍び込む殺意や悪意が、蟻や、鳥、魚、犬、プラナリアなど、さまざまな生物と絡んで事件が発生する。 のぞきや、泥棒、殺人など、犯罪の背後にあるドラマを描き、謎解きだけではないミステリーの魅放つ放つ。 その根底には温かなまなざしと伏線のしかけがめぐらされている。 心の揺れや、ゆがみが引き起こす犯罪&どんでん返しの妙を堪能する8篇の極上ミステリー。 仕事中の刑事が給油に立ち寄ったGSで、勤務していたのは外国人だった。そのとき、聞き慣れない鳥の鳴き声が…。 ある盗難事件の捜査過程で、GSの外国人従業員が浮かんだ。彼は逮捕されたが、違和感が残る。その後、真犯人が判明したが。(「巨鳥の影」) 語り手は新米刑事・空き巣男を女教師が正当防衛で殺人という通報。 侵入犯は教え子の父親だった。小さなやせた息子に掃き出し口からしのびこませ、鍵をあけて泥棒していたという。父親は、息子をガリガリの状態のままにするため、食べさせず、虐待していた。 自宅に侵入された担任教師は父親をゴルフクラブで殺した。盗犯防止法が適用され、不起訴。その後、孤児となったその子を養子に。(「死んでもい人人なんて」) 隣室のキャバ嬢の部屋にそっと忍び込む。ときどき鍵をかけ忘れると知っている。 内気な学生のペットは蟻だけ。柑橘系の彼女の香りを吸い込む。 そのとき大きな地震が起き、彼女が戻ってきた。そして蟻をペットに借りたいと彼女が訪れ…。(「水無月の蟻」) 目 次 巨鳥の影 5 死んでもいい人なんて 43 水無月の蟻 73 巻き添え 107 鏡面の魚 141 白いコウモリ 169 見えない牙 199 再生の日 225

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP