小説むすび | 2019年11月21日発売

2019年11月21日発売

騙し絵の牙(1)騙し絵の牙(1)

出版社

KADOKAWA

発売日

2019年11月21日 発売

■累計発行部数26万部突破(電子含む)! ■豪華キャストで2021年に映画化! 監督:吉田大八 キャスト:大泉洋、松岡茉優、佐藤浩市ほか ■2018年本屋大賞ランクイン! ■文庫解説は大泉洋 『罪の声』の著者・塩田武士が、俳優・大泉洋を主人公に「あてがき」し、 圧倒的リアルな筆致で出版界の<光と闇>を描いた前代未聞の小説が文庫化!  「主人公・速水=大泉洋」が表紙&扉ページの写真を飾る! 出版大手の「薫風社」で、カルチャー誌「トリニティ」の編集長を務める速水輝也。 中間管理職でもある40代半ばの彼は、周囲の緊張をほぐす笑顔とユーモア、コミュニケーション能力の持ち主で、同期いわく「天性の人たらし」だ。 ある夜、きな臭い上司・相沢から雑誌廃刊の可能性を突きつけられ、黒字化のための新企画を探る。 大物作家の大型連載、映像化、奇抜な企業タイアップ。雑誌と小説を守るべく、アイデアと交渉術で奔走する一方、 巻き込まれていく社内政争、部下の不仲と同期の不穏な動き、妻子と開きつつある距離……。 交錯する画策、邪推、疑惑。 次々に降りかかる試練に翻弄されながらも、それでも速水はひょうひょうとした「笑顔」をみせる。 しかしそれは、どこまでが演技で、どこからが素顔なのか?  やがて、図地反転のサプライズが発動する。 出版業界の現状と未来を限りなくリアルに描いた群像小説……“人たらし”編集長が、ラストに牙を剥く! 人気俳優を主人公に“あてがき”した小説は、出版界の未来に新たな可能性を投じた「企画」として、各メディアで話題沸騰!

荒城に白百合ありて(1)荒城に白百合ありて(1)

出版社

KADOKAWA

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2019年11月21日 発売

森名幸子から見て、母の鏡子は完璧な会津婦人だった。江戸で生まれ育った母は教養高く、武芸にも秀でており、幸子の誇りで憧れだった。  薩長軍が城下に迫り、白装束を差し出して幸子に自害を迫った時も、母の仮面が崩れる事はなかった。しかし、自害の直前に老僕が差し出した一通の手紙が、母の、そして幸子の運命を大きく変えた。手紙から視線を外し、再び幸子を見た母は、いつもの母とは違うものに変わってしまっていた。その視線を見て、幸子は悟った。  --母は、この美しい人は、いまこの瞬間、はじめて私を「見た」のだ、と。  薩摩藩士の青年・岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。そんな中、伊織は安政の大地震の際に燃え盛る江戸の町でひとりさ迷い歩く、美しい少女と出会う。あやかしのような彼女は聞いた。「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていてーー。  稀代のストーリーテラーが放つ、幕末悲劇、いま開幕。

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