2018年11月30日発売
ミノちゃんたち魔物軍の活躍で、ジルバとエナーリアの両国は戦争状態から一転、互いに歩み寄ることに決めた。ユキたちは停戦交渉に臨むミフィー王女の護衛として、エナーリアに同行する。だが、エナーリア内に入り、裏で聖剣と魔剣に関する調査をしようとした矢先、新大陸では珍しい高レベルの魔物が、城内のあちこちに出現した。騒動の首謀者は、聖剣の過去にも関わる人物で……!? --ダンジョンマスターは新大陸の攻略に子育てにと大忙し! 「小説家になろう」発、大ヒット迷宮運営ファンタジー第十弾!
小鹿島(ソロクト)は朝鮮半島の南端の小島で、日本が朝鮮を植民地支配していた当時、ここにハンセン病者を隔離・収容する療養所を設置した。著者は1946年、ハンセン病であった母とともに8歳でここに隔離され、13歳で自らも罹患した。植民地時代を受け継いだ療養所の生活の過酷さ、母から引き離された悲哀と自らの発病の苦悩……。これらを著者は後年、詩によって表現した。療養所での厳しい生活や、困難のなかで自らの道を切り開いてきた著者の姿が生き生きと浮かび上がってくる。 序詩 老姑壇(ノコダン) ●第一部 自序1 泡沫人生 あのころ 風浪の海路 そこでの最初の日 母子離別 保育園 愁嘆場(スタンジャン) 還 元 ●第二部 自序2 小鹿の松風 ムカイの家 中央公園 小学校 付添人 そ こ 騒擾事件 DDS1 DDS2 人として 脱出の冒険 苛性ソーダ 朴さんの死 小 舟 ●第三部 自序3 進 学 私の詩 先生だと 感謝の人生 夢の話 小鹿島の松林 月夜に 亡き者との別れ ●第四部 自序4 生の終わり 歳月の痕跡、小鹿島 視 線 乞食に青柿 永遠に お前と私はともに 冬の大雪 小鹿島連陸橋 わたしは 立ち止まらないよう 希望の村 わらびーー済州島へわらびを採りに ススキの花 千年の飛揚島(ピヤンド) 小 石 私の人生 ●第五部 自序5 ヨーロッパヘ パリにて ルツェルンの時間 ティトリス、雪山三二三八メートル 白頭山(ペクトゥサン) 長白瀑布(チャンベクポクポ) シドニーの祭り ニュージーランド 地の果てーーポルトガル コルクの木の悲しみ フェズの道 ジプシーの舞 月桂冠 ガウディの痕跡を訪ねて 月出山(ウォルチュルサン) 耽津江(タムジンガン)ダムに立って 追 憶 内蔵山(ネジャンサン)の紅葉 正東津(チョンドンジン)駅 寂しいその島 待たねば エピローグ 自分を見つめなおし 人生を振り返って 推薦のことば 悲しみと涙のなかから愛と幸福がこぼれ出てきます/蔡奎泰(チェギュテ) 解説 小鹿島について/川口祥子 訳者あとがき 著者 姜善奉について
人生は“樹”、家族は“林”。教育者と文筆家の夢を追い志半ばで没した「父」、家事から解放された後画家として頭角を表した「母」、妻の死後愛人と同棲を始めた「兄」…93歳が編んだ家族の物語。戦前から戦後にいたる一族の、それぞれの人生の一幕を活写し、迷い、もがきながらも生きる「人間」の姿を浮かび上がらせる短篇小説集。
まえがき 『翔ぶが如く』の謎 司馬遼太郎はなぜ西郷が苦手だったか? 第1章 司馬遼太郎の描いた西郷隆盛 『花神』『竜馬がゆく』など 1 大村益次郎を主人公とした『花神』、その中で描かれた西郷とは 2 『竜馬がゆく』の「西郷」像 第2章 司馬遼太郎の描いた西郷VS大久保 『翔ぶが如く』など 1 西郷と大久保 2 語り伝えられた「大久保」像 3 司馬の描いた大久保利通 第3章 司馬遼太郎の「征韓論」観 江藤新平の目指した正義 1 征韓論とは 2 太政官分裂 氛氓サれぞれの立場と動き 3 司馬の描く江藤新平 氛汾ェ韓論から佐賀の乱まで 第4章 司馬遼太郎はどうして桂小五郎(木戸孝允)が嫌い? 1 長州藩の代表格・桂小五郎 2 司馬の描く桂(木戸) 第5章 『翔ぶが如く』と村松剛『醒めた炎 木戸孝允』 維新の三傑を解剖する 1 史実の木戸孝允 司馬遼太郎と村松剛による木戸像の相違 2 維新の三傑、それぞれの人物像 第6章 『翔ぶが如く』と江藤淳『南洲残影』 その西郷像の違い 1 江藤淳の「西郷」像と西南戦争論 2 司馬の描く西南戦争 3 司馬と三島、江藤の違い 氛气潟Aリズムと信仰心 第7章 司馬遼太郎VS西郷隆盛 1 司馬の描いた西郷隆盛 2 司馬の描いた西郷や松陰など、幕末の群像を悪用する風潮 あとがき 参考文献(著者五十音順)
吉祥戯院の付近の道が姿を変えてまるで本物の日本統治時代になり、時空のねじれと記憶の逆流が鎮の生活リズムに奇妙な変化をもたらしはじめた。ばあさんは朝起きた後自分がどこにいるのかわからなくなり、寝ている家族を日本語で起こすようになった。レコード屋の店主はショーケースの中の包娜娜や謝雷の新譜レコードを取り外して、美空ひばりの古いジゃケットを並べた。じいさんは派出所に行って通報し、証拠を並べあげながらこう言うのだった。三十年前に南洋の戦場に送られ音信不通だった弟が前の晩に玄関に現れた…周縁の人生を幽明のあわいに描いた長篇小説。
<7巻あらすじ> 周囲の冷たい視線を退けて吉祥を夫にした西姫は、故郷に帰るためなら親日派と見られても平気だ。 しかし、独立運動に憧れる吉祥の気持ちが離れていくことに苦しむ。 朝鮮では九泉も関わって、東学の残党を糾合した独立運動が画策されるが、先行きは見えない。 恵観和尚は、技生・紀花となった鳳順を伴い、独立運動の現状を確かめるために間島にやってきた。懐かしい人々と再会した鳳順は、流れた歳月を思い心乱れる。 一方、吉祥は金頭洙と名乗る密偵が巨福であると確信し、ついに直接対面する。 ソウルでは趙俊九の財産を巻き上げる策略に、西姫の意を受けた龍井の孔老人も加わっていた。 第二部 第三篇 夜に働く人々 十章 男たち 十一章 元の住みか 十二章 白丁の家族 十三章 常奴に生まれて 十四章 同行 第二部 第四篇 龍井とソウル 一章 妙香山の北辺の墓 二章 夫婦 三章 襟巻きの女 四章 彼らの再会 五章 日は暮れて 六章 執念は西姫の孤独 七章 会いたかった人たち 八章 うろたえた周甲 九章 発病 十章 父と子 十一章 廃屋のごとく 十二章 夜道で 十三章 情 十四章 通り雨の恋 十五章 対面 訳注 第一部のあらすじ・主な登場人物 平沙里周辺の地図 訳者解説