2017年3月31日発売
季節外れのセミが鳴く春のある日、高校生の幸丞は、突如現れた女神に自分が死んだことを告げられる。死後の世界へと旅立つ前の「狭間の世界」に取り残された幸丞には、自分でも忘れている未練があるという。同じように「狭間の世界」を漂う友人の妹・葵生と謎の青年・蔵之助ともに、生者の世界とを行き来しながら自分たちの未練を見つけ出そうとした矢先、自分の死を自覚した葵生が深淵の奥底に堕ちてしまう。次々と立ちはだかる闇の存在たち。このままでは自分たちも闇に呑み込まれて永遠にさまようことに。死と向き合い苦悩する幸丞。死別した幼馴染の愛海と再開した彼は、自分の未練を思い出し、そして狭間の世界から飛び立てるのか!? ダウンロード数が10万を突破、新規シーンを追加したRPGツクールMV化の配信もスタートした、大人気「異界×学園」フリーADV風RPG、満を持して小説化!!
聖勇者に、弱者はいらない。仕事中毒の僧侶【プリースト】、アレスの次なる苦難とは!? 「なんでここを選んだし……」次なる目的地は、アンデッドが蔓延るユーティス大墳墓。異界から召喚したチート級の聖勇者、藤堂と、国から選出された精鋭・魔導師リミスと剣士アリア。全員才能の塊ーーだが、まったくの経験値不足で、世間知らず。一行が魔王を討伐するまで、裏からサポートをすることになった僧侶、アレスは頭を抱えていた。地下ダンジョンで、アンデッドに怯えて逃げ惑う聖勇者。神の敵である魔物を勇者が怖がるなんてことは、あってはならない。彼らの苦手意識を克服するべく、アレスは行動を開始するのだがーー。そんな彼らの前に現れたのは……異端殲滅教会、序列第3位、グレゴリオ・レギンズ。最低最悪の男、登場。
連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から四十年余。 その直前、山岳地帯で行なわれた「総括」と称する内部メンバー同士での批判により、12名がリンチで死亡した。 西田啓子は「総括」から逃げ出してきた一人だった。 親戚からはつまはじきにされ、両親は早くに亡くなり、いまはスポーツジムに通いながら、一人で細々と暮している。かろうじて妹の和子と、その娘・佳絵と交流はあるが、佳絵には過去を告げていない。 そんな中、元連合赤軍のメンバー・熊谷千代治から突然連絡がくる。時を同じくして、元連合赤軍最高幹部の永田洋子死刑囚が死亡したとニュースが流れる。 過去と決別したはずだった啓子だが、佳絵の結婚を機に逮捕されたことを告げ、関係がぎくしゃくし始める。さらには、結婚式をする予定のサイパンに、過去に起こした罪で逮捕される可能性があり、行けないことが発覚する。過去の恋人・久間伸郎や、連合赤軍について調べているライター・古市洋造から連絡があり、敬子は過去と直面せずにはいられなくなる。 いま明かされる「山岳ベース」で起こった出来事。「総括」とは何だったのか。集った女たちが夢見たものとはーー。啓子は何を思い、何と戦っていたのか。 桐野夏生が挑む、「連合赤軍」の真実。
貴族のエレローラさんに頼まれ、クマっ娘ユナは王都の学生たちの護衛任務を引き受けることに。学生たちは、ユナをなめっぱなしで、どんどん猛進していき、ついには歯が立たない凶悪な魔物が現れちゃって…!クリモニアでは2軒目のレストランの出店準備も始まるよ。ご存じクマっ娘ユナの冒険譚、第6弾!!
トールキンが1914年に執筆した未発表作品で、フィンランドの神話伝承「カレワ ラ」を再話したもの。指輪物語などの舞台であるミドルアースの原点となった作品。シルマリルの物語の登場人物にも大きな影響 をあたえたものと思われる。
客観的で公平な批評によって普遍を追求する『モロッコ人の手紙』、暗い夜の闇のなかで人間存在の悲惨を炸裂させる『鬱夜』-。18世紀啓蒙思想とロマン主義精神の精華!