2016年3月1日発売
みんなが読んでいるのに,「その本質が理解されていない作家」アンデルセン。辛口ともいえる原作のままで読めることは滅多になく,子ども向けの童話と思っている人がほとんどである。人間が抱えている矛盾や葛藤を深く洞察し,平明な言葉と鮮烈なイメージ,温かみのある機知とユーモアで語りかけてくるアンデルセン。本書で,光と闇がこぼれるようにして生み出されてきたアンデルセン文学の神髄を,「人魚姫」,「みにくいあひるの子」など具体的な作品に即してじっくりと味わっていただきたい。 目次(内容と構成) はじめに 序章 アンデルセンの人と作品 1 アンデルセンの生い立ち アンデルセンの肉親たち オーデンセにおける幼少年時代 コペンハーゲンでの試行錯誤 ラテン語学校時代から大学卒業まで 2 アンデルセンの作家活動 外国旅行と留学 本格的デビュー 作家活動の始まり おわりに 年譜 参考文献 さくいん
1744年のある晩のこと、馬に乗った一人の青年がロンドンに到着する。青年ランドルフは、亡き父の手紙を携えて、金貸し業を営む守銭奴スカーヴの屋敷に立ち寄り、娘ヒルダと出会う。 1688年の名誉革命以来、スチュアート再興の夢を抱き抵抗を続けるジャコバイト団の策略、陰謀に翻弄される二人のロマンスの行方は?
平成6(1994)年関大版注釈『エマ』第1巻の刊行以来22年ぶりの注釈書第2巻。本注釈は、世界中のオースティン人気に呼応して英米で続々と刊行された『エマ』のテクスト、Penguin版、Cambridge版、Harvard版等に見る最新の知見を活かし、作品の時代的、文化的背景に関する情報を多く盛り込んだ。注は第3巻で完結。 はしがき TEXTについて INTRODUCTION 1.Emma-物語の時間(坂本 武) 2.Jane Austenと手紙のこと -Emmaを中心に(直野裕子) EMMA VOL.2 NOTES
奈良時代から現代にいたるまで、 日本人が詠んだ漢詩から、 独特の視点によって選出した四四〇首に、 注釈の他、 旧来とは異なった説を施した 『漢詩名作集成〈中華編〉』の姉妹書。