2012年発売
世界各地で、死んだ人間がよみがえる「復生者」のニュースが報じられていた。生き返った彼らを、家族は、職場は、受け入れるのか。土屋徹生は36歳。3年前に自殺したサラリーマン、復生者の一人だ。自分は、なぜ死んだのか?自らの死の理由を追い求める中で、彼は人が生きる意味、死んでいく意味を知るー。私たちは、ひとりでは決してない。新たな死生観を描いて感動を呼ぶ傑作長編小説。
紀元前3世紀、戦国時代末期の中国。秦軍が圧倒的な力で各国を侵略するなか、無敵の権力者・秦王政(始皇帝)の命を狙う少年がいた。その名は張順。滅亡した名国「韓」の宰相家の生まれ。民を救い導く宿命を負った順は、稀代の剣士・荊軻、故郷を奪われた少女・桃と出会い、志を一つにする。万に一つしか成功しないと言われる秦王暗殺に秘策などあるのか?仕損じれば死ー苛烈な戦いに彼らは挑んでいく。
2006年1月〜2007年1月放送の仮面ライダーカブトの小説版です。 「天の道を往き、総てを司る男……」 天道総司が変身する仮面ライダーカブトの謎が、今解き明かされる。 地球外生物ワームとの最終決戦のゆくえは……。 そして決戦のあと、バンコクからバラナシへと、日下部ひよりを追う加賀美新が出会ったのはーー。 閃 光 選ばれし者 決戦! (1) 決戦! (2) 決戦! (3) 祭りのあと
2009年9月〜2010年8月放送の仮面ライダーWの小説版。 翔太郎の名をかたって、難事件に挑むことになったフィリップ。 ファングジョーカーに変身して、アクセルとともに活躍をする。 しかし、ドーパントとの戦いは激しさを増し、たった一人で仮面ライダーに変身することに。 その名は……仮面ライダーサイクロン! 序章 前章「Zを継ぐ者/名探偵交代」 後章「Zを継ぐ者/大自然の使者」 調査報告書
2010年9月〜2011年8月放送の仮面ライダーオーズが小説に!アンクの過去、グリードの誕生、コアメダルの謎に迫る、第一章アンク編。バースドライバーを装着する者は? 仮面ライダーバース誕生の秘話、第二章バース編。悲運の女性アルフリードとの出会い、戦い、そして……、第三章映司編。3つの章からなる仮面ライダーオーズの世界の過去と現在、そして未来が描かれる……。 2010年9月〜2011年8月放送の仮面ライダーオーズの小説版。 アンクの過去、グリードの誕生、コアメダルの謎に迫る、第一章アンク編。 バースドライバーを装着する者は? 仮面ライダーバース誕生の秘話、第二章バース編。 悲運の女性アルフリードとの出会い、戦い、そして……、第三章映司編。 3つの章からなる仮面ライダーオーズの世界の過去と現在、そして未来が描かれる……。 アンクの章 バースの章 映司の章
キスをして抱きしめられて、初めて普通の状態になれたーあの頃。自分一人だけで、自分一人として、存在できるようになったー今。結婚と愛の変転をめぐる6つの物語。
1950年秋。サルデーニャ島から初めて本土に渡った祖母は、「石の痛み」にみちびかれて「帰還兵」と出会い、恋に落ちる。いっぽう、互いにベッドの反対側で決して触れずに眠りながらも、夫である祖父には売春宿のサービスを執り行う。狂気ともみまごう人生の奇異。孫娘に祖母が語った禁断の愛の物語。遺された手帖と一通の手紙が、語られなかった真実をあきらかにする。ストイックさとエロティックさが入り混じった不可解な愛のゆくえと、ひとにとっての「書く」という行為の気高さをゆったりとした語り口で描きだす奥行きの深い物語。
王政復古を機に近代化の道を歩み始めた日本。明治維新によって武家社会の旧習はことごとく破壊された。武家や役人の横行に苦しむ街道の姿を見てきた半蔵は、儒仏伝来以前の古典文化の再興に日本の夜明けを見いだし、明治という新時代に望みを託すが…。幕末から明治にかけての激動の中の人々の生き様を描いた長編小説を漫画化。
トリマーの藤巻佑はペットサロンの顧客のひとり、正美からパーティに招待された。実はこれ、人気BL漫画家の正美が自身の美の補給のため定期的に開催している、美形男子限定異業種間交流の集いなのだ。そんなこととは知らず訪れた佑は、そこで甘い美貌の青年、香結を紹介される。気さくな雰囲気の香結だが、彼は世界的に有名なチェリスト。香結から、少し気難しいところのある愛犬の出張トリミングを依頼され…。
大学生の弥勒は教室で偶然隣り合った留学生、エーヴィルと親しくなる。褐色の肌、精悍な体躯、そして印象的な青い右目と金色の左目…そんなエーヴィルに魅了され、誘われるまま夏休み、一緒に彼の母国アゥラールへとやってきた弥勒。なんとエーヴィルは正真正銘の王子さまだった。どんな時も自由に振る舞うエーヴィル。だが、弟のアファルートだけは彼を異眼、悪魔の子と呼び、弥勒に対しても憎悪をむき出しにして…。
ある男が40代の若さで死んだ。その死をきっかけに立て続けに起こる事件の連鎖……。普通の人々の内面が次々と暴かれてゆき、次の場面がどうなるか気になって、読み出したら止まらない。小さな出来事が集まってやがて大きな流れとなり、最後は奔流となって、胸を締め付ける結末(ラスト)へ。強く、そして深く、あなたの心に届くーー今を生きる私たちのための物語。 ある男の死から始まる事件の連鎖…… 今を生きる、私たちのための物語ーー 一見のどかなイギリスの町パグフォード、 ある男が40代の若さで死んだ。 その死をきっかけに立て続けに起こる事件の連鎖……。 普通の人々の内面が次々と暴かれてゆき、 次の場面がどうなるか気になって、読み出したら止まらない。 小さな出来事が集まってやがて大きな流れとなり、 最後は奔流となって、胸を締め付ける結末(ラスト)へ。 強く、そして深く、あなたの心に届くーー きっと忘れられない読書体験になる!
「鮮烈な読書体験。心の底から揺さぶられた」ピープル・マガジン 「ドンドン押しまくられるような読後感」ウォール・ストリート・ジャーナル 「心から感動した」ワシントン・ポスト 「胸が張り裂けそうな気持になる。もうこれ以上ページはめくれないとさえ思う。でも同時にやめるにやめられない」アソシエイティッド・プレス 英語版の売り上げは3週間で100万部突破。『ニューヨーク・タイムズ』紙の書籍ランキング(11月18日付)では、6週連続ベスト3入り(ハードカバー・フィクション部門)を記録! 「忘れがたく素晴らしい登場人物たち…鮮烈な読書体験。心の底から揺さぶられた」 エリザベス・グレイック/ピープル・マガジン 「あまりにも面白くて止まらない」 マルコム・ジョーンズ/デイリー・ビースト 「ドンドン押しまくられるような読後感」 ウォール・ストリート・ジャーナル 「心から感動した」 モニカ・ヘス/ワシントン・ポスト 「現代の格差社会を鋭くえぐる悲喜劇。人はどのように生きてゆくべきかというテーマが非常に読みやすい物語で語られる」 エマ・リーーポッター/デイリー・エクスプレス 「『カジュアル・ベイカンシー』は実に魅力的で素晴らしい小説だ。我々の心をつかんで離さない……J.K.ローリングは本当に勇気のある作家だとみずから証明した」 ヘンリー・サットン/ミラー 「これほどまでに鮮やかに登場人物たちを描き切ったローリングの手腕に驚嘆する」 クリストファー・ブルックマイヤー/デイリー・テレグラフ 「胸が張り裂けそうな気持になる。もうこれ以上ページはめくれないとさえ思う。でも同時にやめるにやめられない」 ディープティ・ハジェラ/アソシエイティッド・プレス 「この上なく素晴らしい小説だ……これは本物だ。著者名がJ.K.ローリングでなかったとしても私は意見を変えない」 デイヴィッド・ロビンスン/スコッツマン 「チャールズ・ディケンズのよき伝統が、J.K.ローリングの手で蘇った」 エリカ・ワグナー/ザ・タイムス 「野心的でまばゆいばかり。神をも懼れぬ、人の心をかき乱すような大長編。小説とはそもそもこういうものだ。ウソやインチキなど微塵もない。人間とは何か、小説とは何かを知り尽くした者のみが書ける深い感動を呼ぶ物語」 レヴ・グロスマン/タイム・マガジン
三千里江山ーー朝鮮はもともと一つの国であった。 祖国分裂と内戦の危機が迫ったとき、左右を問わず、全愛国勢力が金日成主席の呼びかけに応えて平壌に参集した。1948年4月、平壌で開催された南北連席会議は大成功を収める。 米・ジャーナリストのジョン・ガンサーをして「この会議の南朝鮮代表のうちには、李承晩を除き、南朝鮮における優秀な人物がほとんど一人残らず含まれていた」と言わしめた。共産主義勢力から反共民族主義勢力までが団結して一つの国ができたのだ。いまだに歴史家たちの謎として残されている、ソ連軍の北朝鮮撤退の内幕は、この小説によって明らかになる。 ー世界史に例のない奇跡の実相がここにあるー ■第1章 密輸商に化けて三八度線を越える/呂運亨暗殺の悲報/米大統領特使の狙い/私を同志と呼んでください/重要なのは、やる気/ソ連出身と抗日出身の幹部が対立/仮面を脱いだアメリカ/反共民族主義者とも団結できる ■第2章 踏みにじられた自尊心/スターリンにソ連軍撤収を要請/訓練所を助けなければならない/侮辱は君一人の問題だろうか? ■第3章 アメリカの罠/テロ集団が民戦本部を襲撃/ “第三勢力を早くつくれ” /「左右合作」を急ぐアメリカの真意/最優先課題は南朝鮮左翼の団結 ■第4章 投げ返したチョコレート/「米軍は出て行け! 」/ソ連の提案/民族自立のために今やるべきこと/ブルドーザーで押し潰された貧民街 ■第5章 女性副委員長の数奇な人生/女性解放の先頭に/国連からの通告文/捏造された噂の真相/大国を頼みにした「ならず者」たち/どんな人を親日派と見るべきか ■第6章 無辜の民の死/基本は全民族の団結/憲法草案を全人民の討議に付す/平壌へ、止まらぬ流れ/大統領の椅子という大きな餌 ■第7章 自主独立の国を/南北連席会議ついに開幕/「弱小民族」という被害者意識/大国への屈従は民族への裏切り/反共の領袖 金九の決心/朝鮮民族の進むべき道/ “朝鮮の力を見た” 金奎植の新出発 ■終章 美し三千里のわが祖国
二十代も終盤にさしかかりつつある会社員ウミノの一日は、通勤途中にある昔ながらのタバコ屋で幕を開ける。ハイライトを一箱買い、店の前で一服。その窓口にあらわれる店番の少女、如月さなえとのやりとりをささやかな楽しみにしていた。ある日、ウミノはタバコ屋の矍鑠たる老店主、如月志乃が亡くなったことを知る。しばらくの間休業していた店が再開すると、そこには他界した祖母がのりうつったかのような威勢のいい口調と仕草で話す、見慣れた少女がいた。ウミノが“シノちゃん”と名付けたその少女は、彼にある頼み事を持ちかけてくる。