小説むすび | 2011年発売

2011年発売

青春サッカー小説 蹴夢[KERU-YUME] CHANGE THE MIND青春サッカー小説 蹴夢[KERU-YUME] CHANGE THE MIND

出版社

講談社

発売日

2011年5月31日 発売

講談社が運営する無料ケータイサッカーサイト「ゲキサカ」(http://gekisaka.jp)で累計300万ページビューをたたき出した青春サッカー小説が待望の書籍化!  高校・中学など強豪サッカー部取材を数多くこなす著者が、「読めばサッカーがうまくなる」をモットーに、練習の大切さ、うまくなるために必要な意識の持ち方、食事を含めた自己管理など、サッカーの上達に役立つ情報を小説のなかで表現した作品。 亡き父の陰と相対する高校生の主人公・米倉ケンタの成長物語を中心に、個性的なチームメイトと協力し、監督が提示する難題に立ち向かう部分や、緻密な試合描写も見所のひとつ。 <あらすじ> 元日本代表FWを父に持つ、U-16日本代表MFの米倉ケンタが進学先の竹駒学園で出会ったのは、「サッカーを教えない」をモットーとする名将・天童監督だった。 「うまいだけの選手はいらない」 選手自身に「考えさせる」指導のもと、ケンタを中心とした新入生たちは徐々に成長していく。高校に入学するまでのケンタは、点取り屋として活躍した父と比較されることを嫌い、ドリブルやパスを武器にチャンスメイカーとしてのスタイルを確立してきた。しかし、天童監督はケンタが父親の存在から逃げていることを見抜く。目標であるプロになるためには拒否し続けてきた父親のプレースタイル、「ゴールへの貪欲な姿勢」を取り入れることが必要であり、「うまいだけではプロになれない」と自覚したケンタは……。

魔法使いの国の掟魔法使いの国の掟

サウダーヂ=郷愁、とは何か。 ▼20世紀ブラジルのリオデジャネイロで活動した4人の詩人、マヌエル・バンディラ、カルロス・ドゥルモン・ヂ・アンドラーヂ、ヴィニシウス・ヂ・モライス、セシリア・メイレーリスの詩作品を哲学や小説を含む西洋近代の思考の変遷に照らしつつ明らかにする。 ▼西欧文学との影響関係の分析を通して、リオデジャネイロという都市に流れる〈時〉、ブラジル、ポルトガル、リオの詩人や人々にとって神聖な言葉「サウダーヂ」(郷愁)の意味を読み解く。 序 リオデジャネイロに降る雪   第1章 魔法使いの国の掟 マヌエル・バンデイラと幼年時代     1 至福の時は忘却のなかからよみがえる 2 詩人たちは意のままに幼年時代を見出そうとする 3 詩は魔法を言葉によって失い言葉によって取り戻す 4 もっとも偉大な魔法使いはみずからをも欺く魔法使いである 楽園の日常   第2章 儚いものと永遠のもの セシーリア・メイレーリスと過ぎ去る女   1 絶えず逃げ去ろうとするものが永遠と出会う 2 詩は一瞬を永遠のものにすることができる 3 儚く失われるものが美しいものとして現れる 4 過ぎ去ることが永遠に留まることでもある 美しい季節の終わりの花嫁   第3章 前夜祭の予感 ヴィニシウスとカーニヴァル   1 祭りのなかで悲しみとよろこびはひとつである 2 祭りの直中にあるときそれについて語ることはできない 3 祭りの日々とは祭りに先立つ日々である 4 祭りを待ち望むよろこびが悲しみのなかで語る 愛はそれが続いているあいだは永遠である   第4章 言葉と幽霊 マヌエル・バンデイラと憑依   1 あらゆる作家はみずからの幽霊作家である 2 死を想う者は生きながらすでに幽霊として存在する 3 言葉を知らない者はまた死をも知らない 4 生とは未来の亡霊としてみずからに憑依することである カーニヴァルの遠い響き   第5章 見出されぬ時 ドゥルモンと無意志的記憶   1 おまえひとりは生き存えてこの物語を語り伝えよ 2 証言することができない者が真の証人である 3 すべてが廃墟となったあとに記憶という建物が残る 4 途方もない惨劇の証言となるのは証言の不在である コパカバーナ海岸の緩やかな弧   第6章 人魚姫の叶わぬ恋 セシーリア・メイレーリスと沈黙   1 声を失った人魚姫は海の泡となって消える 2 語り伝えられないことがもっとも重い悲劇である 3 純粋な悲劇ほど証人を持つ可能性は小さくなる 4 言われた言葉や開かれた言葉は空気のうえの空気でしかない 最初で最後のまなざしで落ちる恋   結 失われた幸福な結末を求めて     註   謝辞

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