小説むすび | 出版社 : 鳥影社

出版社 : 鳥影社

小説家になったとき やめたわけ小説家になったとき やめたわけ

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鳥影社

発売日

2025年12月18日 発売予定

「作家にはどうしてもそれを書かなければならない理由があるのだ」-この言葉を実践した本作は、真の意味での優れた「純文学」だと思います。(小説家・医師 久坂部 羊) 文學界新人賞(梶井俊介名義)、小島信夫文学賞受賞作家が、沈黙ののちに綴った“人生のエチュード” 本書には、小説を書かずにおれない書き手の熱い思いと、自らの如何にともしがたい宿命、介護の厳しい現実と父親との葛藤、そして最後のぎりぎりの和解が、円熟の目で陰影深く描かれています。(久坂部羊「序文」より) ミッション系女子校の英語教師として働きながら文學界新人賞を受け、「梶井俊介」として歩み出した著者。しかし父の脳梗塞と長期介護、幼少期からの学校という場所の居心地の悪さ、自身の病と老い、一族の過去の栄光と呪縛に向き合う中で、「小説家であること」の根拠は崩れていく。本書は、その軌跡を徹底して言葉化した自伝的小説であり、「書く資格」を疑い続ける者がなお書いてしまう理由を追い詰めた、稀有な自己検証の書である。序文・久坂部羊、関連作品「転調する右目のエチュード」併録。 序文 文学を熱くココロザシたあのころ 久坂部 羊 小説家になったとき やめたわけ 転調する右目のエチュード あとがき 今ようやく爆弾を花束に

ペイフォワードペイフォワード

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鳥影社

発売日

2025年4月12日 発売

「ペイフォワード」とは恩送りのこと。 あなたが誰かから受けた「恩」を、これからあなたが出会う知らない誰かに渡していく。 日本人、日系人、貧しい白人青年。三者三様の人々がつなぐ友情と希望の物語。 たったひとつの優しさが、波紋のように世界へ広がっていく。 ニューヨークの小さな村から、未来へ贈る物語。 【主人公たち】 高校の頃からアメリカに憧れて留学した日本人、岡本アヤカが見たアメリカの過酷なリアルとは? キャンピング・カーで孤独に暮らすドイツ系白人、オーランド・シュナイダーが困難の先に見つけた答えとは? 大学で教えながら、学生たちにシェアハウスを貸す日系人、メリッサ・ナガノが選んだ未来とは? パレスチナ、ウクライナ、シリアと、世界の紛争地を駆けめぐるヒスパニック系の作家、ハビエル・ゲレロが残したものとは? 喪失を抱えた人々は、未来に何を願うのか? 戦争。貧困。銃犯罪。 それでも人を信じたいと願い、小説を書くことで、配信することで、世界を変えようとする人たちがいた。 混迷する時代と世界に、一筋の光を照らす物語の誕生です。 【著者の言葉】  この物語は、ニューヨーク州にあるニューパルツという、実在する村を舞台にした架空のお話です。平穏で小さなこの村から、アメリカ、日本、そして世界へと、スケールがぐんぐん広がっていく感覚が、この小説の見どころです。日本と世界の架け橋になれたらと願いながら、書かせていただきました。 【本文より】 「他人を批判することは簡単なんです。誰かの何かの悪いところを探して悪く言うのは、とても容易いし、優越感も得られるでしょう? でも、その逆は難しい。誰かの良いところを見つけるのは、とても難しいんです。でも、もしも私たちが、身近にいる人たちの良いところを見ようとしたり、遠くにいる、知らない人たちの良いところを探そうとしたら、世界はきっと少しずつ、良い方に変わっていくんじゃないかしら? 私、ふと、そんなことを思ったんですよ。平和への一歩は、私たちの小さな変化から始まるんじゃないかなって」 ─1─ 1 ニューパルツ 2 真夜中のキャンパスの白いフクロウ  3 配信とヴァージン・カクテル  4 孤独なヴァンライフ   5 マンハッタン・クラムチャウダー     6 ゆううつな大家のメリッサ   7 ポキプシーのクリスマス   ─2─ 8 大寒波の夜に   9 ピース・スタディ・クラブ   10 ピース・マーチが始まる  11 イースターのウォーター・ストリート・マーケット  ─3─   12 花であふれるステージ  13 ペイフォワード   14 カプチーノのあるいつものカフェで

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