出版社 : 集英社
大人気頭脳戦ラブコメディ、完結から一年を経て、小説で奇跡の復活! 時は、かぐやと白銀の交際開始後、四宮家との最終決戦より前。 舞台は、藤原家所有の孤島にそびえ立つ「月影館」。 生徒会の面々に加え、藤原萌葉・白銀圭を交えて行われるのは、「願いを叶えられる」という財宝を巡る、人狼ゲームさながらの攻防戦だった! それぞれの思惑が交錯する中、勝利するのは誰だ!? 小説でしか読めない完全オリジナルストーリー!
少年ジャンプ+連載の等身大ラブコメが初の小説化! いつものように登校した鈴木だが、谷くんの様子がいつもとはちょっと違っていて……!?西さんは好きな本を山田に貸すことになったのだが……!?ある一日の出来事を3組の視点から描く連作短編集!
『くもをさがす』の西加奈子が贈る、8つのラブレター。 この本を読んだあと、あなたは、きっと、自分の体を愛おしいと思う。 「わたし」の体と生きづらさを見つめる珠玉の短編小説集。 わたしを生きるための言葉。#Imissme --わたしに会いたい。 コロナ禍以前の2019年より、自身の乳がん発覚から治療を行った22年にかけて発表された7編と書き下ろし1編を含む、全8編を収録。 ・「わたしに会いたい」--ある日、ドッペルゲンガーの「わたし」がわたしに会いに来る。 ・「あなたの中から」--女であることにこだわる「あなた」に、私が語りかける。 ・「VIO」--年齢を重ねることを恐れる24歳の私は、陰毛脱毛を決意する。 ・「あらわ」--グラビアアイドルの露(あらわ)は、乳がんのためGカップの乳房を全摘出する。 ・「掌」--深夜のビル清掃のアルバイトをするアズサが手に入れた不思議な能力とは。 ・「Crazy In Love」--乳がんの摘出手術を受けることになった一戸ふみえと看護師との束の間のやり取り。 ・「ママと戦う」--フェミニズムに目覚めたママと一人娘のモモは、戦うことを誓う。 ・「チェンジ」(書き下ろし)--デリヘルで働く私は、客から「チェンジ。」を告げられる。 【著者プロフィール】 西加奈子(にし・かなこ) 1977年イラン・テヘラン生まれ。エジプト・カイロ、大阪府で育つ。 2004年に『あおい』でデビュー。07年『通天閣』で織田作之助賞、13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年に『サラバ!』で直木賞を受賞。著書に『さくら』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『ふる』『まく子』『i』『おまじない』など多数。23年4月に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題。
念願だった映画の宣伝会社に転職した弥生。そんななか、夫から切り出された「ある提案」を受け入れられず、忙しさにかまけて決意を先延ばしにしていた。だが、その日は確実に迫っていて……(「あなたのママじゃない」)。優良メーカーに内定が決まった大学生の健生。サークルで知り合った恋人未満の彼女から同棲を仄めかされるが、うやむやにしていた。そんなある日、アパートに帰宅すると、かつて池袋で暮らしていた美空が現れーー(「BE MY BABY」)。初対面なのに物怖じせず、屈託のない転校生の美月を前に、副担任の杏子の心は騒めいた。懸念されることの一つは、クラスの中心的人物で問題児である莉愛の虐めの標的になることだったが……(「まだあの場所にいる」)。ほか全5話。閉塞的な現実を背負う人たちの、さまざまな葛藤の中で現れた「気づき」とは。 【著者略歴】 古矢永塔子(こやなが・とうこ) 1982年青森県生まれ。弘前大学人文学部卒業。高知市在住。小説投稿サイト「エブリスタ」にて執筆活動を行い、「恋に生死は問いません。」を改題した『あの日から、君とクラゲの骨を探してる。』でデビュー。2019年「七度笑えば、恋の味」で第1回日本おいしい小説大賞を受賞。他の著書に『今夜、ぬか漬けスナックで』がある。
【ゴンクール賞受賞作】 なぜ人間は、作家は、“書く”のか。根源ともいえる欲望の迷宮を恐ろしいほどの気迫で綴る、衝撃の傑作小説! セネガル出身、パリに暮らす駆け出しの作家ジェガーヌには、気になる同郷の作家がいた。 1938年、デビュー作『人でなしの迷宮』でセンセーションを巻き起こし、「黒いランボー」とまで呼ばれた作家T・C・エリマン。しかしその直後、作品は回収騒ぎとなり、版元の出版社も廃業、ほぼ忘れ去られた存在となっていた。 そんなある日『人でなしの迷宮』を奇跡的に手に入れ、内容に感銘を受けたジェガーヌは、エリマン自身について調べはじめる。 様々な人の口から導き出されるエリマンの姿とは。時代の潮流に翻弄される黒人作家の懊悩、そして作家にとって “書く”という宿命は一体何なのか。 フランスで60万部を突破、40か国で版権が取得された、2021年ゴンクール賞受賞の傑作。 [著者プロフィール] モアメド・ムブガル・サール Mohamed Mbougar Sarr 1990年セネガルのダカールに生まれ、パリの社会科学高等研究院(EHESS)で学ぶ。現在はフランスのボーヴェ在住。 2014年に中篇小説『La Cale(直訳:船倉)』でステファヌ・エセル賞を受賞し、2015年『Terre ceinte(直訳:包囲された土地)』で長篇デビュー、アマドゥ・クルマ文学賞とメティス小説大賞を受賞した。2017年『Silence du choeur(直訳:コーラスの沈黙)』でサン=マロ市主催の世界文学賞を受賞。2021年、4作目にあたる本書はフランスの4大文学賞(ゴンクール賞、ルノードー賞、フェミナ賞、メディシス賞)すべてにノミネートされ、ゴンクール賞を受賞した。 邦訳作品に『純粋な人間たち』(平野暁人訳、英治出版、2022年。原書は2018年)がある。 [訳者プロフィール] 野崎歓(のざき・かん) 1959年新潟県生まれ。フランス文学者、翻訳家、エッセイスト。放送大学教養学部教授、東京大学名誉教授。2006年に『赤ちゃん教育』(青土社)で講談社エッセイ賞、2011年に『異邦の香りーーネルヴァル『東方紀行』論』(講談社)で読売文学賞、2019年に『水の匂いがするようだーー井伏鱒二のほうへ』(集英社)で角川財団学芸賞受賞。ほか『無垢の歌ーー大江健三郎と子供たちの物語』(生きのびるブックス)など著書多数。 訳書に、ジャン=フィリップ・トゥーサン『浴室』『カメラ』『ためらい』(以上集英社文庫)、サン=テグジュペリ『ちいさな王子』、スタンダール『赤と黒』(以上光文社古典新訳文庫)、ボリス・ヴィアン『北京の秋』(河出書房新社)、ミシェル・ウエルベック『素粒子』『地図と領土』(以上ちくま文庫)、同『滅ぼす』(共訳、河出書房新社)など多数。
清陰メンバーをはじめとする高校編までの面々に加えて、最強の新キャラたちも登場。大学ごとに誕生した新たなドリームチームが全力でぶつかりあう春季リーグ戦、いよいよ佳境へ──! 灰島・黒羽のルーキーコンビが入学し、"悪魔のバズーカ"三村も怪我から復活して躍進を遂げた欅舎大学チーム。 浅野と越智がチームメイトとなり、"ターミネーター"の二つ名で畏れられる最強ミドルブロッカー破魔、異色の金髪のリベロ太明が属する大学王者・八重洲大学チーム。 175cmの最強スパイカー"九州の弩弓"弓掛が打倒八重洲を誓う慧明大学チーム。 三つ巴の戦いの決着は、最終日の最終試合に持ち越された。 大きなケガを乗り越え、全力を出し切れる喜び。ハンデを越えて強さを証明しようとする決意。仲間のために優勝を勝ち取りたいという誓い。それぞれの思いを胸に、最後に勝利を手にするのは──。 "熱涙"あふれる青春スポーツ小説『2.43 清陰高校男子バレー部』シリーズ、ついに完結! ■著者紹介 壁井ユカコ(かべい・ゆかこ) 沖縄出身の父と北海道出身の母をもつ信州育ち、東京在住。学習院大学経済学部経営学科卒業。第9回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー。21年に「2.43 清陰高校男子バレー部」シリーズがTVアニメ化、『NO CALL NO LIFE』が実写映画化。『空への助走 福蜂工業高校運動部』『K -Lost Small World-』『サマーサイダー』『代々木Love&Hateパーク』「五龍世界」シリーズ等著書多数。
ついに学期末を迎えたマッシュたちは感謝の意味をこめてアドラ寮の大掃除をすることに。掃除していたはずが大量のシュークリームがなぜか大発生したり、片付けていた部屋が爆散してしまったりと、一向にキレイになる気配がみえない中、マッシュたちが選んだ方法は…。選択肢で結末が変わるアブノーマル魔法ゲーム小説、伝説の第3弾!?
ブラックオークション前、束の間の時間を利用し、アンディから海中デートに誘われた風子。初挑戦のスキューバーダイビングで透き通ったリオの海を目一杯楽しむ二人。そんな中、予期せぬ来訪者たちが風子を襲い…!?
ハウスクリーニングサービスで働く高岡紅は、丁寧な仕事と気配りで指名が入るほど信頼を得ていたが、待遇の悪さや部下の対応に腐心する日々に疑問を抱いていた。そんな折、十代から水商売で身を立てた母・奈津子から独立を促され起業を決意。仕事は軌道に乗り、親しい顧客の勧めで「開運お掃除サービス」を新たな事業として立ち上げる。そんな紅のブログがインフルエンサーの目に留まり、書籍出版とセミナー開催の運びに。経験を活かした実践術と母親譲りの弁舌で聞くものを魅了し、一躍時の人になるも、ある日、紅のメソッドを曲解した教え子の行動がSNSで批判されているという知らせを受ける。窮地に追い込まれた紅は起死回生を図るのだが…。
完璧な人生なんてないけれど、「これでいい」と思える今日はある。 ネットで人気を博し韓国で累計25万部を突破した、心温まるベストセラー小説! ソウル市内の住宅街にできた「ヒュナム洞書店」。会社を辞めたヨンジュは、追いつめられたかのようにその店を立ち上げた。書店にやってくるのは、それぞれに悩みを抱えたふつうの人々だ。就活に失敗したアルバイトのバリスタ・ミンジュン、夫の愚痴をこぼすコーヒー業者のジミ、無気力な高校生ミンチョルとその母ミンチョルオンマ、ネットでブログが炎上した作家のスンウ……。 新米店主と店に集う人々の、本とささやかな毎日を描く。 【著者プロフィール】 ファン・ボルム 小説家、エッセイスト。大学でコンピューター工学を専攻し、LG電子にソフトウェア開発者として勤務した。 転職を繰り返しながらも、「毎日読み、書く人間」としてのアイデンティティーを保っている。 著書に『毎日読みます』、『生まれて初めてのキックボクシング』、『このくらいの距離がちょうどいい』がある(いずれもエッセイ、未邦訳)。 本書が初の長編小説となる。 【訳者プロフィール】 牧野美加(まきの・みか) 1968年、大阪生まれ。釜慶大学言語教育院で韓国語を学んだ後、新聞記事や広報誌の翻訳に携わる。 第1回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」最優秀賞受賞。 チェ・ウニョン『ショウコの微笑』(共訳、クオン)、チャン・リュジン『仕事の喜びと哀しみ』(クオン)、ジェヨン『書籍修繕という仕事:刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる』(原書房)など訳書多数。
一連の婚約騒動の後、職場へ復帰したサンドラは、イアンから姪の教育係をしてほしいと依頼を受ける。 姪・クリシェルの婚約が決まったのものの、わがままで幼いクリシェルは今まで幾人もの教育係をクビにしてきたそうで…。 大好きなイアンをサンドラに奪われたと思っていることもあり、一筋縄ではいかない様子のクリシェル。 しかし、サンドラの誠実で優しい対応によって次第に二人は打ち解け、仲を深めていく。 そんなある時、クリシェルの隣国訪問が急遽決定! イアンが護衛に就き、サンドラも帯同することに。 結婚相手で王子のユーシスと無事に会うことができ、順調に見えた訪問だったが、そこには政情不安な隣国の陰謀が渦巻いていて…。
人間と獣が共存する宮廷「四聖城」。そこには4つの後宮があり、様々な獣を飼育していた。 深い森の奥で、獣とともに人目を避けて暮らすヨト族の少女・羽は、病に倒れた祖母の薬を買うために、雨が降りしきる中、森を抜けて「四聖城」の城下町を訪れる。 しかし、盗人と疑われた羽は役人に連れて行かれ、身分を明かせないことから、最底辺職である「獣吏」にされてしまう。 過酷な環境で、獣の世話をする奴隷のような生活になるはずが、獣が大好きな羽にとっては最高の毎日で…!? 後宮に起こる問題を豊富な獣の知識で解決し、周囲を驚かせていたある日、羽は誰もが恐れる「神獣」の世話をしたことで、なぜか眉目秀麗な皇太子・鏡水様に好かれてしまい…!?
楽しいバカンスのはずが謎と恋に大忙し…!?コーヘッドにやってきたガウェインから、今度の休暇に旅行へ行こうと誘われたアリス。第一王子であるガウェインの兄サイラスと数人の令嬢たちとの見合いをかねた旅行らしく、同行するガウェインは彼女らに関心がないため、アリスに一緒に来てほしいというのだ。行き先は最近観光地として復活したバイウォルズ。興味を引かれたアリスは誘いを受けるが、滞在初日から波乱含みの幕開け。人形のドレスが破かれたり、錯乱状態の男が館に乱入したりと不可解な事件が次々と発生してしまう…!いくつもの謎を解くべくアリスとガウェインは共に捜査を開始するが、二人の距離もいつの間にか近づいていて…!?愛憎と策略が渦巻く恋愛×ミステリー、待望の第二弾!
恋愛経験はゼロ。だけど人一倍えっちな事にも興味津々だった18歳の私は高校卒業を機に、 夢だった18禁乙女ゲームを手に入れる寸前で事故に遭い……気がつけば超ド健全な乙女ゲームの世界に転生していた!? ジルベスト子爵家の次女・ノンノとして生きる私だけど、前世の記憶はそのまま。つまり幼女の頃から煩悩だらけ。 そんな私の目の前に、「君はっな、何を考えてるんだ!?」--顔を真っ赤にした美少年・アンタレスが現れた。 彼はこの世界の攻略対象者であり、そして事もあろうに他人の心が読めてしまうのだった……。 エッチな妄想もつつ抜け!? <妄想お嬢様×エスパー美少年>の笑衝ラブコメスタート!
久島は、情報も欲望もそつなく処理する「血も涙もない的確な現代人」として日常を生きている。だが、学生時代に手紙を交わしつづけた望未だけが、人生唯一の愛として、いまだ心を離れない。望未は手紙の始まりで必ず「最愛の」と呼びかけながらも、常に「私のことは忘れて」と願い、何度も久島の前から姿を消そうとした。今その願いを叶えるべく、久島は自分のためだけの文章を書き始めるー。代替不可能な存在に出会うことは、呪いか、それとも祝福か。超越的恋愛小説!
福井県代表として、夢の舞台、春高バレーで全国の強豪に堂々挑んだ清陰高校男子バレー部。あれから……。 バレーのことしか考えていない“バレーバカ”灰島と、ずば抜けた身体能力を誇るがプレッシャーに弱い黒羽の清陰エースコンビ。 福井県王者として清陰チームの前に立ちはだかった福蜂工業高校の絶対エース三村と男子マネージャー越智。 春高本戦で清陰とぶつかった、“九州の弩弓”弓掛と、東京の強豪校を率いた冷静沈着な将・浅野の親友コンビ。 コートを挟んで熱戦を繰り広げた彼らが挑む新しいステージは大学バレー。そこでは、かつての敵が仲間になり、かつての仲間が敵になる。 灰島・黒羽・三村が集う欅舎大。浅野・越智が集う八重洲大。弓掛が浅野のかつての後輩たちを率いる慧明大。大学リーグを舞台に三つ巴の戦いが今、幕を開ける──。 アニメ化もされた大人気青春スポーツ小説、ますます臨場感を増した試合が熱く描かれるシリーズ最新作! ■著者紹介 壁井ユカコ(かべい・ゆかこ) 沖縄出身の父と北海道出身の母をもつ信州育ち、東京在住。学習院大学経済学部経営学科卒業。第9回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー。21年に「2.43 清陰高校男子バレー部」シリーズがTVアニメ化、『NO CALL NO LIFE』が実写映画化。『空への助走 福蜂工業高校運動部』『K -Lost Small World-』『サマーサイダー』『代々木Love&Hateパーク』「五龍世界」シリーズ等著書多数。
今村翔吾氏 推薦! 「たおやかな筆致で描かれる、苛烈な愛のゆくえ。この作品を書く感性をまぶしく思う」 最初に父親から教えられたのは自害の作法……細川忠興は愛を知らなかった。 玉 (ガラシャ) は、妻として忠興に寄り添いたいと思う。 しかし父・明智光秀の謀反により、夫婦の運命は暗転。 謀反人の娘となって幽閉された玉は、やがてキリスト教の愛に惹かれていく。 一方、忠興は玉の心を失う孤独と恐怖から、刃を振り上げ──。 本当に大切にすべきものは何だったのか。 物語は歴史上もっとも美しいラストシーンへ。 細川ガラシャと忠興、日本史上もっとも歪んだ純愛を描いた歴史小説。 著者略歴 佐藤雫 (さとう・しずく) 1988年、香川県生まれ。2019年、「言の葉は、残りて」(「海の匂い」改題) で第32回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。他の著書に『さざなみの彼方』『白蕾記』がある。
フェルナンド・ペソア(1888-1935)。 〈「わたし」とは確固とした個人であるどころか、無定形な多様体で、自分自身にとっても捉えどころがない。21世紀の今でこそ自然に思われるこの考えを、ペソアははるか以前に先取りしていた。自分とは別人格の〈異名者〉たちを案出し、たったひとりで宇宙全体を体現するようなこの不思議な人物は、どのような人生を送り、何を考えていたのだろうか。〉(「あとがき」より) 70もの人格を作り作品を書き分け、没後に2万7500点以上の草稿が発見されたポルトガルの国民詩人ペソア。この20世紀の巨人の生涯と言葉を丹念にたどり、豊富な引用と貴重な図版を合わせて、稀有な詩人の魅力の全貌に迫る。ペソア入門としても最適な、本邦初、待望の本格評伝! 【著者略歴】 澤田 直(さわだ・なお) 1959年、東京生まれ。パリ第一大学大学院哲学科博士課程修了。現在、立教大学文学部教授(フランス文学)。 著書に『〈呼びかけ〉の経験:サルトルのモラル論』(人文書院)、『新・サルトル講義:未完の思想、実存から倫理へ』(平凡社)、『ジャン=リュック・ナンシー:分有のためのエチュード』(白水社)、『サルトルのプリズム:二十世紀フランス文学・思想論』(法政大学出版局)など。 訳書にフィリップ・フォレスト『洪水』(共訳、河出書房新社)、『シュレーディンガーの猫を追って』(共訳、河出書房新社)、 『夢、ゆきかひて』(共訳、白水社)、『荒木経惟 つひのはてに』(共訳、白水社)、『さりながら』(白水社)、ミシェル・ウエルベック『ショーペンハウアーとともに』(国書刊行会)、J-P・サルトル『真理と実存』『言葉』(以上、人文書院)、『自由への道』全6巻(共訳、岩波書店)、『家の馬鹿息子:ギュスターヴ・フローベール論』4巻、5巻(共訳、人文書院)、フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』(平凡社)、海外詩文庫『ペソア詩集』(思潮社)などがある。
何が上映されるか分からない試写会“スニークプレビュー”に誘われた藍。そこで流れた映画は、実際に過去に起きた殺人事件をモデルにしていて…表題作「死者の試写会へようこそ」ほか、全6話。人気シリーズ第12巻!