小説むすび | 出版社 : 小学館

出版社 : 小学館

リングサイドリングサイド

出版社

小学館

発売日

2021年2月19日 発売

ジャンル

台湾の新世代作家、堂々のデビュー! この小説はプロレスについて書いている。 それはつまり、人生について書いているということだーー西加奈子(作家) 知りたかった事が書いてあった。みんなの生活の中でのプロレスの存在意義。 そうか。プロレスラーは記憶の中で、画面の中で生き続けるんだなぁーー棚橋弘至(プロレスラー) 【作品紹介】 「ばあちゃんのエメラルド」 あの頃、親父は漁船に乗っていつも家を空けてるし、お袋も出て行って、家にいるのはばあちゃんと 俺、それに黒犬の来福の3 人だけだった。ばあちゃんと俺は毎晩、古い試合を何度も繰り返し放送する ケーブルテレビで三沢光晴を応援していた。だけど、俺はある日、とんでもないことを知ってしまったんだーー。 「タイガーマスク」 安ホテルの受付バイトをする大学四年生(留年決定)の俺は、バイトの先輩からなぜかタイガーマスクのマスクをもらう。ホテルに“ 配達” される女の子の一人が気になり、ある日、意を決して隣のホテルに彼女を呼んだ。でも、俺にできたのはマスクをかぶったまま彼女としゃべり続けることだけだった。 ーープロレスと出逢い、魅せられた人びとの人生ドラマ10話からなる連作短編集 【編集担当からのおすすめ情報】 本作品は、2016年に台湾で出版されました。著者の林育徳氏は、台湾を代表する作家・呉明益氏に師事する新世代の作家で、本作品にてデビューしました。言うまでもなく、熱烈なプロレスファンです。 台湾ではプロレスはメジャーとは言えず、興行も限られています。ファンが日頃、接するのは日本や米国の興行の衛星中継やケーブルテレビによる再放送です。そうした制約がありつつも、プロレスファンはそれぞれの方法で「愛」を深めていきます。 たとえば、18回台北文学賞小説部門大賞を受賞した「ばあちゃんのエメラルド」は、三沢光晴氏の試合を楽しみにする「ばあちゃん」が描かれています。 三沢氏は、2009年に物故されています。 「ばあちゃん」はその事実を知らず、再放送の映像を見ながら、三沢氏への熱を持ち続けるのです。主人公の孫はネットで悲報を知ったものの、その事実を「ばあちゃん」に伝えられずーーといった物語です。 そのほか、台湾のインディーズ団体を題材にしている短編もあり、台湾という島国でいかにプロレス文化が華開いているかがよくわかります。 本書の各話は独立していますが、花蓮がモデルとされる地方都市を舞台として、緩やかに繋がっています。台湾のローカル文化に関心がある方にもオススメです。 著者まえがき 退任の辞 タイガーマスク 西海広場 紅蓮旅社 無観客試合 テーブル、はしご、椅子 ばあちゃんのエメラルド オレンジアナウンサー失踪事件 パジロ 青い夜行列車 訳者あとがき

魔王です。女勇者の母親と再婚したので、女勇者が義理の娘になりました。(4)魔王です。女勇者の母親と再婚したので、女勇者が義理の娘になりました。(4)

「ワシは幸せ者だよ」 魔王。 それがワシ、ガルトー・リューゼンの職業だ。妻と死別してからは、仕事一筋の毎日ーーだった。ひょんなことから女勇者アンジェリカの母親レイティアさんと再婚し、ワシたちは三人の家族になった。 レイティアさんのおめでたが発覚し、家族として新たな一員を迎えるのを待ち望んでいた。そんな中、レイティアさんの体に異変が起こり、ワシとアンジェリカは二人で解決のため冒険へ。そしてついにその時が……。 「落ち着かないわ!」 「えぇい、落ち着かんか。ゆっくりとかまえていればいいのだ」 「ねえ、どんな子が生まれるのかな?」 「そりゃ、レイティアさんの子だから、かわいいに決まっている」 「そんなことぐらい、わかってるわよ」 最初に出会った時にくらべ、よく成長できたのではないか。ワシもこいつも。レイティアさん、二人で赤ん坊もしっかりと支えていきます。 家族に新たな一員が加わり、相変わらずにぎやかな家族だ。ワシは素晴らしい家庭を築けているだろうか? ……家族の顔を見れば、自然とそれが答えかもしれんな。 いよいよクライマックスの異世界式アットホームコメディ、第4巻 【編集担当からのおすすめ情報】 アニメ化決定の『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』や、ガガガ文庫『物理的に孤立している俺の高校生活』の森田季節が送る、再婚魔王の異世界式アットホームコメディ第4弾!「マンガワン」にて連載中のコミカライズ(漫画:郁橋むいこ)もシリーズ好評発売中です!

彼女のスマホがつながらない彼女のスマホがつながらない

著者

志駕晃

出版社

小学館

発売日

2020年12月17日 発売

唯一無二のリアルタイム・ミステリー 映画化もされた大ヒット作『スマホを落としただけなのに』で有名な気鋭のエンタメミステリー作家の最新作は「リアルタイムパパ活ミステリー」。 生活苦に悩む大学生の咲希が美人でやり手のパパ活女子・里香に誘われてパパ活に足を踏み入れるAパート(平成30年6月から)と女性週刊誌で働きながらもファッション誌への憧れを棄てきれない編集者の友映が女子大生連続殺人事件の犯人を追うBパート(令和2年2月から)から成り立つ小説です。 恐ろしくもきらびやかな「パパ活」の世界で起きる不可解な事件に加え、時系列ですすむ物語には「コロナウイルス」「芸能スキャンダル」の影響が。 読めば2020年を感じられる、1粒で3度おいしい唯一無二で至高のエンタメ小説です。 【編集担当からのおすすめ情報】 2020年を締めくくるにふさわしい至高のエンタメ小説! メインのパパ活女子にまつわる事件はもちろん、「コロナ」「カルロスゴーン」ほか、小説内にちりばめられた2020年を表すキーワードは必見。1冊読めば「いま」がわかる。

十の輪をくぐる十の輪をくぐる

出版社

小学館

発売日

2020年11月26日 発売

2021年へ!時代を貫く親子三代の物語 スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う80歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校2年生の娘とともに暮らしている。あるとき、万津子がテレビのオリンピック特集を見て「私は・・・・・・東洋の魔女」「泰介には、秘密」と呟いた。泰介は、九州から東京へ出てきた母の過去を何も知らないことに気づく。 51年前ーー。紡績工場で女工として働いていた万津子は、19歳で三井鉱山の職員と結婚。夫の暴力と子育ての難しさに悩んでいたが、幼い息子が起こしたある事件をきっかけに、家や近隣での居場所を失う。そんな彼女が、故郷を捨て、上京したのはなぜだったのか。 泰介は万津子の部屋で見つけた新聞記事を頼りに、母の「秘密」を探り始める。それは同時に、泰介が日頃感じている「生きづらさ」にもつながっていてーー。 1964年と2020年、東京五輪の時代を生きる親子の姿を三代にわたって描いた感動作!前作『あの日の交換日記』が大好評!!いま最も注目を集める若手作家・辻堂ゆめの新境地となる圧巻の大河小説!! 【編集担当からのおすすめ情報】 今作は、半分は母・万津子が青春時代を過ごした1950年代、60年代を舞台にしています。紡績工場の女工たちの過酷な労働や、炭鉱で働く男性たち、夫から虐げられる女性の日常が、鮮やかに、ときに生々しく描かれていきます。 万津子が話す大牟田弁は、著者の大牟田出身のお祖母様が監修してくださったとのこと。さらに当時のことをたくさん取材したという当時の背景描写も相まって、20代の著者が書いたとは思えないリアルさには、どこか懐かしさすら感じられるほどです。 景色も価値観も、めまぐるしい速度で変化していく東京。女性の社会進出や、LGBTQ、人種問題など、個性の在り方、捉え方は、日々アップデートされていきます。この作品は、時代とともに変化する生き方の指針にもなる傑作だと思っています。(このあたりはネタバレになってしまうので、ぜひ、読んでお確かめください!) 2020年の東京オリンピックは幻の中に消えてしまいました。明るい未来を2021年に託し、この作品を送り出したいと思います。 辻堂さんがひときわ力を入れて書かれた今作が、さらに次の世代へと読み継がれる作品になりますように。祈りを込めて編集しました。ぜひ、お手にお取りください

ロメリア戦記 〜魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した〜(2)ロメリア戦記 〜魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した〜(2)

出版社

小学館

発売日

2020年11月19日 発売

ロメリアはかつての仲間と戦場で邂逅する。 魔王ゼルギスを倒して三年後。ロメリア達は戦いを続け、たくましく成長していた。 ロメリアが戦場を駆け、アルが炎の槍を振るい、レイが空を舞う。ロメリア騎士団は次々に魔王軍を打ち倒し、国内に残っていた敵を一掃していく。 だが魔王軍が拠点を置くローバーンでは、特務参謀のギャミが魔王の実弟ガリオスと共に、新たに策謀を開始する……。 一方、アンリ王と結婚し、王妃となり二児の母となった聖女エリザベートだったが心の休まる日はなかった。政敵であるザリア将軍がアンリ王の政務を妨害し、エリザベートの養父であるファーマイン枢機卿長は利権を貪り、王国の財政を圧迫させているのだ。彼女は二人の子供のためにも、夫であるアンリ王を全力でサポートする日々を送っていた。 そんなある日、王国に新たな魔王軍襲来の急報が入る。 南と東に現れた魔王軍に対処するため、アンリ王が南へ、エリザベートが東へ向かう。 エリザベートが向かった東ではロメリアが魔王軍と交戦しており、二人は三年ぶりに再会する。 過去の遺恨もあって再会に戸惑う二人だったが、そこへ魔王の実弟ガリオスと特務参謀ギャミの残虐な罠が襲い掛かる……!

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