出版社 : 勁文社
東京午前4時。始発直前の地下鉄表参道駅の線路上で、カラスがついばむ男の刺殺体が発見された。シャッターに閉ざされた駅構内は、前夜終電後から完全密室だった。営団広報課員藤林は、構内に入り込んで死体に群がり、忽然と消えたカラスに着目し、解決の糸口をつかんだかにみえた。だが、地下鉄日本橋駅で起った第2の殺人は…。地下鉄ミステリーシリーズの第1弾。
福井県大野市。旧家の令嬢・野路真利子は、今、死が間近にあると信じていた。この10年間に、両親、兄、姉と8人もの身内が変死を遂げたからだ。昔、祖母に聞かされた“柴田勝家の怨霊にたたられた家”というのは本当だった、と。だが、真利子を愛する御園生光也は、“祟り”の陰に隠された真相を究明すべく…。長篇サスペンスミステリー。
鉱山施設の取り壊し作業中、ベテラン爆破技師が不慮の死を遂げた。男の弟子として、作業助手をしていた島崎浩は、男の死の裏で、巨大プロジェクトの利権を巡って、老獪な実業家一派とが、骨肉の争いを演じているのを知る。島崎は恋人である技師の娘とともに、巨悪への挑戦を決意。だがその矢先、秘密を嗅ぎつけた謎の男女の魔手が2人の身辺に…。著者渾身の長篇ハード・バイオレンス。
実の息子の熱い肉棒に抗うことも忘れた人妻は恥虐の予感に震えながらも密壷はタラリと甘い雫を垂れ流す。衰えを知らぬ若々しい肉棒に理性すら無くし、淫牝と化した人妻は被虐の歓びに身を焦がす。母親を征服した息子の次の獲物は馨しい処女の香り溢れる美少女。誰もいない教室で未開の聖なる花房に欲望のありったけをぶちまける。
警視庁の水上夏樹は、一流企業会長の御曹子にしてカクテル作りが趣味という優雅なエリート刑事。家の為に嫌々ながらも断れぬ見合いと諦めて、横浜のホテルに向う途中、愛車のポルシェに“見合いをやめろ!”と脅迫電話が入る。不審を抱きつつ会った横浜の倉庫王令嬢・晶子の美しさに水上は一目惚れ。だが、晶子に近づく度、命を狙われるようになり、やがて晶子の意外な風評を聞く。しかも、彼女は先頃ベイブリッジで殺された女にどうやら深くかかわっていたらしい…。大好評カクテル刑事シリーズ第2弾。
冬景色のパリ。凍てついたセーヌにほど近い地下鉄駅で、日本人ガイドの他殺死体が発見された。東京の営団地下鉄広報課員・藤林章一郎は、被害者が親友の吉屋だと連絡を受けて、急きょ現地へ飛ぶ。そこで、はからずも再会した初恋の女性・亜美…。事件はふたりのめぐり会いをきっかけに、藤林をまき込んで不可解な方向をたどり始める。長篇ミステリー。
ニューヨーク支社への転勤が決まった私は、それに先んじて2週間の休暇を取り、数年前、家族になんの連絡も入れずにアメリカ人と結婚し、アメリカへ渡った姉を探すことを決意した。ロス・アンジェルスからグレイハウンド・バスに乗り、ニューメキシコ、アーカンソー、テネシー、そしてニューヨーク。だが、姉の行方は杳として知れず、その代わり、私は様々な想いを抱えた様々な人々に出逢った…。アメリカの光と影、人々の感傷を抒情豊かに描く傑作ロマン。
古代アトランティスの超科学が生み出した人型獣族ーアルマネン族。一万二千年の長きに渡る眠りから醒めたこの忌まわしき一族は、地球征服に向けて不気味な触手を伸ばしはじめた。一方、善神たちの秘密結社「アミダ党」のサイキック・ソルジャー、不動明雄はマヤ族の聖なる泉で強力な霊的パワーを得、日本侵攻を企てるアルマネン族との対決に向った。スーパー伝奇第一部完結篇。
最先端の医療設備を誇る南川病院で、診療ミスによる死亡事故が発生した。この事故で妻を亡くした社会学者の阿相は、ミスを隠す病院の態度に疑念を抱き、毎朝新聞の記者・梶とともに責任追及に乗り出す。だが、健康な子宮を奪われた被害者の間から病院糾弾の気運が高まる中、執刀医の寿山が殺されてしまった。下半身剥き出しで、体の上に玩具のネズミを置かれた異様な姿で…。病院への復讐か。被害者同盟へ向けられる容疑。しかし、有力容疑者・阿相は失踪し、次いで第二の殺人が…。
乱診乱療の糾弾に揺れる南川病院の理事長が殺された。全病経協議会へ出席した九州の宿泊先でのことだった。しかも、その口にはサボテンがねじこまれて…。サボテンとネズミの意味するものは?失踪した阿相からの電話に混乱する捜査陣をよそに、連続する関係者の死。南川の過去に何が…・さらに犯人の魔手は女医・福田麻紀を殺め、死体の口に謎の玄米粥をつめこんだ…。人間の内にひそむ愛憎を宏大なスケールと絃密なトリックで描いた、シリーズ堂々の完結篇。
義父に、義弟に、かつての婚約者に、人妻、貴美枝の勾いたつ秘唇は舐められ、啜られ、抉りたてられる。羞恥心に白い肌を紅く染めながらも貴美枝の蜜壺には男をしっかり咥え込み、燃え滾る男たちの淫欲をますます昂ぶらせる。
20世紀も終わりに近いある秋の日の夕方-遠い宇宙の彼方から発せられた謎の怪光線が日本全土に降り注いだ…。その直後、日本中の墓地や病院の死体安置所から美女の死体だけが次々と甦り、手当り次第に男たちを凌辱しはじめた…。怪力無双、淫乱極致の美女の群-これは謎の怪光線のせいなのか?同じ頃、本編最大の主人公である小仏逸美(葬儀社勤務)もまた、自分が運んでいた美女の死体に股間のモノ(末使用)を淫靡に弄られながら恐怖に打ち震えていた…。新感覚スラプスティック・ホラー(爆笑保証)登場。
鎌倉の観光地“腹切りやぐら”で頭部のないバラバラ死体が発見された。同じ頃、恩師の葬儀で鎌倉に滞在していた考古学者の津南は、師の遺品を整理しているうち、偶然のことから地下洞窟への入口を発見した。内部は、古都には似つかわしくない最新の情報器機に埋もれた部屋が…。惨殺仕体がその部屋の秘密と結びついた時、古都は不気味な謀略戦の戦場に…。長篇サスペンス。