小説むすび | 出版社 : ポプラ社

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猫は笑ってくれない猫は笑ってくれない

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ポプラ社

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2018年9月7日 発売

「喪失を描く」のはありきたりかもしれません。 でも、どうかこの小説を読んでください。 「ありきたりな喪失」なんてひとつもないのです。 ーー作家 西加奈子 意味のない人生。 思い出に生きようか。 さよならに生きようか。 ーー俳優 松山ケンイチ かつてともに暮らした猫を看病する、元恋人同士の2人。 愛猫の看取りを通し、愛の苦みと望みを描く傑作長編。 気鋭の映画脚本家による初の小説。 * 映画監督の女と、脚本家の男。 自分たちの恋愛は、映画をつくるようにはうまくいかない。 ソンは俺の知らないものを、たくさん持っている。 ソンに言葉があったら、聞きたいことが山ほどあるのだ。 一緒に暮らしていたときの、俺がいない時間の漣子を知っている。 俺と別れて一人になった漣子の隣にいたことがある。 そして宮田さんとの新しい生活を経験している。 それなのに、ソンはすべてを持ったまま、無言でどこかに行こうとしている。 そのうちのひとつでもいいから、知ることができたら。 (本文より) <著者略歴> 向井康介(むかい・こうすけ)脚本家。1977年徳島県生まれ。大阪芸術大学卒業。脚本を手掛けた作品は、「リンダリンダリンダ」「マイ・バック・ページ」「ふがいない僕は空を見た」「もらとりあむタマ子」「陽だまりの彼女」「ピース オブ ケイク」「聖の青春」など多数。本作が初の長編小説の執筆となる。

夏空白花夏空白花

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2018年7月25日 発売

高校野球100回大会の節目に、直木賞候補作家が魂を込めて書ききった、最高傑作にして到達点! <内容紹介> 1945年夏、敗戦翌日。 昨日までの正義が否定され、誰もが呆然とする中、朝日新聞社に乗り込んできた男がいた。全てを失った今だからこそ、未来を担う若者の心のために、戦争で失われていた「高校野球大会」を復活させなければいけない、と言う。 ボールもない、球場もない、指導者もいない。それでも、もう一度甲子園で野球がしたい。己のために、戦争で亡くなった仲間のために、これからの日本に希望を見せるために。 「会社と自分の生き残り」という不純な動機で動いていた記者の神住は、人々の熱い想いと祈りに触れ、全国を奔走するが、そこに立ちふさがったのは、思惑を抱えた文部省の横やり、そして高校野球に理解を示さぬGHQの強固な拒絶だった……。 <プロフィール> 須賀しのぶ(すが・しのぶ) 1994年『惑星童話』でコバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞しデビュー。2013年『芙蓉千里』三部作で第12回センスオブジェンダー賞大賞受賞。16年『革命前夜』で第18回大藪春彦賞受賞、第37回吉川英治文学新人賞候補。17年『また、桜の国で』で第156回直木賞候補、第4回高校生直木賞受賞。17年『夏の祈りは』で「本の雑誌が選ぶ2017年度文庫ベストテン」1位、「2017オリジナル文庫大賞」受賞。

エンディングドレスエンディングドレス

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2018年6月8日 発売

32歳の若さで夫に先立たれてしまった麻緒(あさお)は、自らも死ぬ準備をするうち、 刺繍洋品店で小さなポスターを見つける。  ◆終末の洋裁教室◆ 講師 小針ゆふ子  毎週日曜午後一時から  春ははじまりの季節。  さあ、死に支度をはじめましょう。  あなただけの死に装束を、手づくりで。 死に装束=エンディングドレスを縫う教室。 人生最後に着る服を自分でつくるということに、興味が湧いた。 教室へ足を運んだ麻緒が出会ったのは、ミステリアスな先生と、3人の陽気なおばあさん。 聞けば、エンディングドレスを縫う前に、いくつかの課題があるという。 はたちの時にいちばん気に入っていた服 十五歳の時に憧れていた服 自分以外のだれかのための服 自己紹介代わりの一着…… 先生やおばあさんトリオの助けを借りながら、麻緒は洋服づくりに無心で取り組んでいく。 夫の弦一郎に、命にかかわる持病があることはずっと知っていた。 それでも二人は、一緒にいることを選んだ。 洋服の思い出が、忘れていた想いや出来事を次々に引き出してーー。 あつい涙があふれる! 再生のその先を描く、希望に満ちた傑作長編 * 今はもう手元にはない、昔大好きでよく着ていた服を思い出した。 その手触りや着心地は、恐がりな自分をどんなに励ましてくれただろう。 人は生まれることも死ぬことも自分では選べないけれど、 何を纏って生きるかは選択することができる。 ーー山本文緒(作家) * 連載時から、熱い感想が続々! 主人公が自殺を考えているとは思えない、 暗くないどころか、不思議な心地よさのある冒頭から一気に引き込まれた。 ーー30代女性 何度読んでも泣いてしまうシーンがあります。 悲しい涙ではなく、あまりの優しさに胸がいっぱいになって泣けてきてしまう。 ーー40代女性 おばあさんトリオや先生の過去のエピソードも印象的。 洋服をつくることや纏うことと、生きるということは似ている気がした。 ーー30代男性 * 蛭田亜紗子(ひるた・あさこ) 1979年北海道札幌市生まれ、在住。2008年第7回「女による女のためのR-18 文学賞」大賞を受賞。10年、『自縄自縛の私』を刊行しデビュー。 著書に『人肌ショコラリキュール』『愛を振り込む』『フィッターXの異常な愛情』『凛』などがある。

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