出版社 : ポプラ社
高校生の広海は、祖父である大和尚の仕事を手伝っている。ある日、同級生のサチがお寺にやってきた。ふたりは次第に親しくなるが、彼女は母親との関係に苦しんでいてー東北の町を舞台に、人生につまずいてしまった人たちが再び歩き始める姿を描く、凛としたやさしい物語。
私生活が原因で会社を辞めた美佐江は、偶然「学生寮の賄い」募集の貼り紙を見て応募するが、そこはある団体の「信者」たちが寝泊りする施設だった(「奥様」)。作家として注目を集める女性講談師が、5人の女性の平凡な日常に潜む悲喜こもごもを繊細に描き出した連作短編集。
小学生の時に母を亡くした民子は、父とその再婚相手との三人暮らし。複雑な想いを胸に秘めていたが、亡き母の親友からある話を聞き、徐々に心を開いていくーそれぞれの想いを鮮やかに掬い取った、切なくも温かな家族の物語。第2回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。
京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。無聊を慰めるべく、文通修業と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。文中で友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れるが、本当に想いを届けたい相手への手紙は、いつまでも書けずにいるのだった。
黒い宝石「人魚の涙」が人の運命を狂わせる…昔の婚約者がパパに急接近!彼女は「男をとりこにする」魔法使い!?オーストラリアのサンゴ礁に暮らす美沙は、パパの昔の婚約者…危険!パパを守ろうとする遼を応援してくれるのは美沙の混血の娘、美帆。黒い宝石「人魚の涙」を盗んだのは、美沙か美帆かパパか?謎は深まる。
女子高生が駆け落ち?眠子だってしてみたい!相手がいればネ…と夢みてる間に女子高生誘拐犯人にされちゃったのはナゼ??探偵事務所に女子高生がとびこんできて「駆け落ちの相手が消えたの」「20ン才の私だってそんな相手いないわよ」とグチリつつ、眠子が捜索のお手伝いしてたら警官の大軍が追ってきた「誘拐犯、待て!」って、えっ。