小説むすび | 愛と指輪の重さ

愛と指輪の重さ

愛と指輪の重さ

図書館司書のネルは、ひょんなことからルイスと出会った。
彼はネルがかわいがっている姪の恋人の従兄弟で、
スペインでその名を知らない者はないほどの富豪だった。
雲の上の人よ。そんなふうにルイスを見ていたネルも、
彼からの熱いまなざしを受け止め、ついにすべてを捧げた。
だが眠りに落ちた彼が呟いたのは、知らない女性の名前ーー
ベッドを飛び出し、ネルはそれきり彼の前から姿を消したが、
やがて身ごもったことを知る。ネルにとっては愛の結晶だった。
ひとりで産み育てるつもりだったが、ルイスが現れ、
愛はないが子どものために、と残酷な求婚をするのだった。

ピュアで健気なヒロインと、傲慢なラテン・ヒーローを描いて人気のK・ローレンス。家族の面倒を見るためにすべてを犠牲にしてきたヒロインに唯一残されたのは、愛した人の赤ん坊……。決して愛を口にしないヒーローの過去が、涙を誘います。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP