春情蛸の足
高級なモンが食べたいわけやない。おでん、きつねうどん、すきやき、お好き焼き、くじら、たこやき…なのになかなか理想の味に出会えない。せつない。それだけに、それに出会えたときのしあわせ、気の合う異性と顔寄せて「うまいなあ」と言葉かわしながら食べるときの心の弾みは…。人生練れてきた年頃の男の切なさと心ときめきを描く、極上の連作小説集。
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うまいもの(しかも安くて)を二人で食べて、「うまいな」「おいしいね」と言い合えるのが、人生の幸福というもの。おでん、すきやき、たこやき、てっちり、きつねうどん…おいしいタベモノを前に、ときめく男女の以心伝心。味わいながら、笑ったり、しゃべったり。御馳走と人の情を豊かに描く、極上の小説集。 1990/04/01 発売
春情蛸の足春情蛸の足
「熱、つつ、つ」。偶然たどりついた店で出会った、いとしのお好み焼き。初恋の相手に連れて行かれた理想のおでん。彼女の食べる姿に惚れたきつねうどんにたこやき。妻が味を再現できないすきやき。そして離婚相手と一緒に味わうてっちり……。読むと幸せになれる、食と恋の短編集。笑って恋して腹がすく。 食べ物のある所には、人間だけに許された喜怒哀楽、笑いや涙がある。 「あー、美味しかった。ごちそうさまでした。」--小川糸(解説より) 「熱、つつ、つ」。偶然たどりついた店で出会った、いとしのお好み焼き。初恋の相手に連れて行かれた理想のおでん。彼女の食べる姿に惚れたきつねうどんにたこやき。妻が味を再現できないすきやき。そして離婚相手と一緒に味わうてっちり……。読むと幸せになれる、食と恋の短編集。笑って恋して腹がすく。 2009/06/12 発売