ひとひらの雪 (下)
霞と笙子、ふたりの女性の間で揺れ動く伊織。しかし、季節のうつろいとともに、またひとつの愛が終わろうとしている…。ひとひらの雪にも似て、美しく妖しく、そしてはかない男と女の愛。官能の愉悦にとらえられた男女の姿をみずみずしく、そして芳醇に描き出した、渡辺文学の代表作。
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ひとひらの雪 (上)ひとひらの雪 (上)
妻子ある建築家・伊織は部下の笙子を愛する一方で美貌の人妻・霞にも惹かれていく。二人の間で揺れ動く伊織。ひとひらの雪にも似た美しくも妖しい、そしてはかない男女の愛を描いた渡辺文学の代表作。 1997/04/18 発売
ひとひらの雪(上巻)ひとひらの雪(上巻)
著名な建築家の伊織祥一郎は、妻子と別居して青山のマンションで独り暮らしをしていた。部下である笙子という恋人がいながら、霞という人妻と出逢う。茶室の横に咲く佗助のように控え目なのに、豪奢で豊饒な余韻がある。そんな彼女に心を奪われ、秘やかに愛を育む。奈良へ旅立ち、霞は激しく燃える。だが、伊織は笙子との関係も切れずにいた。ふたりの女性のはざまで揺れる男心を描いた不滅の名作。 2009/11/25 発売