ジャンル : 外国の小説
豪州発シスターフッド&エンパワメント小説 過去の苦しみは現在の苦しみに絡まり繋がり、 時代が変わっても少女たちの味わう苦悩は同じ。 しかし未来だけは誰にも分からない。 そこに希望がある。 ーー王谷 晶氏 推薦!! 装画 オカダミカ 装幀 albireo Inc. 〈一万本の面倒、とあなたの父は言った。 そう言ったとき、父は笑っていた。友達と話しながら。それはあなたの髪のことだったが、あなたの人生のことでもあった。女の子に生まれたからには不幸ばかりだとわかっている、すべてのまだ生きていない人生のこと。父がそう言ったのは、あなたが十四歳になったばかりのときだった。〉(本文より) 現代の豪州の町ダーウィン、14歳のバードは育児放棄され、家でふたりきりになった母の恋人からの耐えがたい視線にさらされていた。今は病院のベッドにいるが過去の記憶が無い。 昔のヒマラヤでは、14歳のバードが父親の借金のかたに望まない結婚を強いられている。それぞれの時代でバードは「そこ」から逃げ、やがて5人の少女たちとその絵にまつわる謎に行きつくーー。 オーストラリアでもっともエキサイティングな女性作家が、少女の選択と時空を超えたシスターフッドを幻想的に描く、傑作エンパワメント小説。 【編集担当からのおすすめ情報】 〈マーガレット・アトウッドやホリー・リングランドのファンに贈る、オーストラリアでもっともエキサイティングな新進作家のひとりによる、希望と回復力についての忘れがたい小説〉 〈どんな犠牲を払おうとも自分の意志で生きようと決意した少女を描いた、傑作にして深く感動的な小説。『BIRD』は、希望、回復力、繋がる力、そして最も根源的な絆を描いた忘れられない物語です〉 (原著出版社アシェット・オーストラリアの書誌紹介文より) ふたつの時代、それぞれの苦難に抗おうと必死に生きる少女バード。彼女の尊厳を踏みにじる大人たちと、一方で彼女に寄り添い連帯しようとする女たち。オーストラリアの新進女性作家による、時空を超えたシスターフッドに胸が熱くなる、幻想的なエンパワメント小説です。バードと同年代の10代から、かつてバードのような少女だったバードの親世代まで、年齢や性別を超えて読んでほしい作品です。 帯の王谷晶さんの推薦文、オカダミカさんによる美しく力強い装画にもご注目ください。
ここではない、どこかから電話が鳴る。ポール・オースター最後の長篇小説。S・T・バウムガートナーは九年前に先立った妻アンナの不在を今も受け容れられずにいる。書斎で彼女のタイプ原稿を読み耽り、物忘れがひどいなか、ルーツの地ウクライナを旅したときの摩訶不思議な出来事を書き残す。そんな彼に恩寵が……来るべき日を意識していたとしか思えない、オースター作品のエッセンスが宿る名作。
誰にだってある。このままではいけないと、ふと運命を変えたくなるときが。あまりにも不運な男は、ある日、「人生のギヤ」を切り替えようとする。「ボブ」と名乗る娘の思春期に悩み、仕事にも疲れ切ったシングルマザーは、酒に逃げるのをやめることにする。少女時代、親友との友情のために映画出演をやめた女性は、ふとあることに気づく。完璧には程遠い人生を受け止めて生きる愛すべき人々を描く連作短編集。
陥落を前にしたコンスタンティノープル、現代アメリカの図書館、未来の宇宙船。異なる時空を生きる人々が古代ギリシャの物語により繋がっていく。どの時代も避けられぬ絶望の中で物語は希望を灯しーー『すべての見えない光』作者が、語り継ぐ力を讃えるサーガ
魏・蜀・呉、三国の興亡を描いた『三国志』には、「桃園の誓い」「三顧の礼」「出師の表」「泣いて馬謖を斬る」など心打つ名場面や 「水魚の交わり」「苦肉の策」「背水の陣」など名言や現代にも通じる格言も数多く登場する。 曹操、劉備、孫権、孔明、関羽、張飛、趙雲、周瑜、司馬懿など個性豊かで魅力的な登場人物に加え、 官渡の戦い、赤壁の戦い、五丈原の戦い等、歴史上重要な合戦も多い。英雄たちの激闘の系譜、名場面・名言が図解でコンパクトにすっきりわかる『三国志』の決定版! ※2019年7月刊行(ISBN978-4-537-21710-0)の価格改定です。 まえがき 第一部『三国志演義』の物語 一〜二十五 第二部 『三国志』から『三国志演義』へと変貌を遂げる物語 一〜十二
現代小説のひとつの到達点 ハリケーンの上陸が迫るニューヨーク、ブルックリン。詩人である語り手の〈僕〉は、前年に発表した小説デビュー作の長編で思いもよらぬ評価を受けていた。このほど『ニューヨーカー』誌に掲載された短編を組み込んで二作目の長編を書くと約束すれば、六桁強の原稿料が前払いでもらえるという。その一方で、〈僕〉の大動脈は解離の可能性があると診断され、また親友の女性、アレックスからは人工授精のために精子を提供してほしいと頼まれていた。ニューヨークの街を遊歩したり、テキサス州マーファで芸術家としてレジデンス生活を送ったりしながら長編の構想を練るなかで、〈僕〉は自分がかつて雑誌を編集していたときに著名な詩人たちとの間で交わしたやり取りを偽造して小説に取り込む可能性を探るのだがーー『ニューヨーク・タイムズ』紙が選ぶ二十一世紀のベスト百冊に選出された、ベン・ラーナーの飛躍作。
ノーベル賞作家でありラテンアメリカ文学を牽引した巨匠による、 喜劇と悲劇、そして音楽と本と祖国への愛に満ちた人間賛歌。 クリオーリョ音楽の研究者トーニョが出会った、世界で最も美しいギターの音色。そしてその奏者であるラロ青年の夭折。それらはリマ近郊でつつましく暮らすトーニョの人生をすっかり変えてしまった。彼について、そしてこの国の音楽について本を書かなくては! 使命感に燃えるトーニョだが、その熱意は様々な人を巻き込んでいき……。 2025年4月に逝去したペルーの巨匠、その最後の小説。 【著者プロフィール】 マリオ・バルガス=リョサ Mario Vargas Llosa 1936年、ペルーのアレキパに生まれる。20世紀後半の文学を代表する作家のひとり。 1959年に短篇集『ボスたち』でデビュー。初の長篇『都会と犬ども』で注目を浴び、生涯にわたってセルバンテス賞など数々の受賞歴を誇る。2010年にはノーベル文学賞を受賞した。 著書に『緑の家』『ラ・カテドラルでの対話』『フリアとシナリオライター』『世界終末戦争』『密林の語り部』『チボの狂宴』『楽園への道』『ケルト人の夢』『激動の時代』など多数。 2025年4月13日に逝去。本書は著者が生前に刊行した最後の小説となった。 【訳者プロフィール】 柳原孝敦 (やなぎはら・たかあつ) 1963年鹿児島県名瀬市(現・奄美市)生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程満期退学。東京大学大学院人文社会系研究科教授。著書に『ラテンアメリカ主義のレトリック』(エディマン/新宿書房)、『テクストとしての都市 メキシコDF』(東京外国語大学出版会)。訳書にアレホ・カルペンティエール『春の祭典』(国書刊行会)、ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』(共訳、白水社)、セサル・アイラ『文学会議』(新潮社)、フアン・ガブリエル・バスケス『物が落ちる音』(松籟社)など。 【原題】 Le dedico mi silencio
他人が怖い私のささやかな望み。 それは静かな暮らしと赤ちゃんだけ。 イタリア富豪カシアンの家政婦として主人不在の館の管理をするリリ。 誰も訪れないここは、彼女にとって理想の職場だった。 その富豪が戻ってきたとき、リリは大変な話を耳にする。 館が売却されるというのだーー彼が結婚し、子をもうけない限り。 リリは一世一代の勇気を出し、カシアンに自分が妻になると申し出た。 容姿にすぐれ、華やかな女性遍歴を持つ主人がただの家政婦の自分を 選ぶなどありえないけれど、大切な彼と館のためになにかしたかった。 驚いたことに、カシアンは資産を守りたいと結婚を決意した。 ただし、リリには一つ重大な問題があった。 彼女は他人に触れられないという恐怖症に苦しんでいたのだ。 ドラマチックな物語作りにかけては他の追随を許さないA・グリーン。憧れのヒーローと結婚したヒロインは、子供は体外受精で授かるものと思っていました。だが自然妊娠を提案され、彼に魅力的と言われて心が揺れ……。彼女は恐怖症を克服できるのでしょうか?
秘書のたった一度の嘘が、 ボスの情熱に火をつけた。 密かに憧れていた社長ジャックが美人女優と婚約し、 秘書のハンナはすっかり落ち込んでいた。しかもその女優が ジャックの友人とも深い仲にあると知ってはなおさらだ。 なんとかしてボスを悪女から守れないかしら? そう考えていた矢先、ジャックが事故で頭に重傷を負ってしまう。 慌てて病院に駆けつけたハンナは医師に、彼が過去6週間の 記憶をなくしていると告げられて言葉を失った。 もちろん、彼は自分の婚約者が誰なのかも覚えていない……。 退院の日、ジャックを迎えに来たハンナは、つい口走っていた。 「婚約者の私があなたのお世話をするから安心して」と。 “婚約者”としてヒーローと暮らし始めたヒロインは、幸せながらも日ごとに罪悪感が募り、真実を話さなければと悩んでいました。ところがそこへ本物の婚約者が怒りの形相で乗り込んできて……。ミランダ・リーが描く、ボスと秘書の灼熱ロマンス決定版!
命の現場で出会った二人に届いた、 かけがえのない愛の贈りもの。 クリスマスを間近に控え、ロンドンにある総合病院の救急外来は 大勢の人でごった返していた。そんな現場にいきなり派遣された 看護師イモジェンは、チームを統括する若き名医アンガスに冷たく あしらわれても、生来の明るさと患者への敬意を忘れない看護で、 しだいに周囲の信頼を得ていった。ある日、カフェででくわした アンガスから、離婚直後であることやシングルの子育ての不安を 聞かされ、イモジェンは驚いた。まさか同じ境遇だったなんて! 二人はすっかり打ち解けて、急速に関係を深めていく。 だが一線を越えてベッドを共にした後、イモジェンは怖くなった。 私は彼を愛してしまった。でも……彼は本当に私を愛しているの? ヒロインはヒーローのよき友人として寄り添おうとしますが、募る想いはもう隠しきれなくて……。看護師としてのプライドと、女性として母として奔放に生きたい願望との狭間で揺れ動くヒロインの心情を、実力派キャロル・マリネッリが丁寧に描き出します。
切なさを抱えて生きるふたりが、 人生最高の奇跡を授かるクリスマス。 ダルヴァーストン総合病院での勤務初日、助産師のルーシーは、 ボス風を吹かせない産婦人科医マックスの優しい人柄に惹かれる。 患者への深い思いやりと医師としての優秀さにも感銘を受け、 翌日には彼と組んで仕事をしたことでますます魅了された。 ところが、マックスは独身主義のプレイボーイで 病院中の看護師と浮名を流していると同僚に忠告され、失望。 ルーシーが転職したのも、元婚約者の浮気が発覚したからなのだ。 もう二度とハンサムで人当たりのいい男性にだまされないわ! そう心に誓うルーシーだったが、彼女はまだ知らなかったーー 彼の刹那的な恋の裏には、胸を締めつけられるような理由があることを。 感動作を数多く遺した英国人作家ジェニファー・テイラーのクリスマス・ロマンスの初邦訳をお贈りします! ダルヴァーストン総合病院が舞台の本作は既刊『奇跡が街に訪れて』や『彼女のエンディングノート』他の関連作。小さくて大きな奇跡をお見逃しなく!
知られるのが怖いーー 私の心にいるのは、今もあなただけだと。 ジェネッサの姪の洗礼式に兄の親友ブライスが出席すると聞き、 彼女の心は激しく動揺したーー私の純潔を冷たく拒絶した人! 兄はジェネッサとブライスが初めて顔を合わせると思っているが、 じつは12年前、彼女がまだ画学生だった頃に出会っていた。 若き億万長者ブライスのオーラに触発され、絵のモデルを頼むと、 それを誘惑と受け取った彼にベッドへいざなわれて……。 だが結局、彼女が初めてであることに気づいた彼に、 金目当てで世慣れたふりをして近づいてきたのかと罵られ、拒まれたのだ。 あの屈辱の夜以来の再会。ブライスの顔に、怒りと蔑みが浮かんだ。 ジェネッサの心はあれからもずっと、彼で占められているというのに。 胸に迫る心情描写と夢のようでありながらリアリティのあるロマンスで人気のS・フィールドが、HQイマージュ〜至福の名作選〜に登場! 17歳の頃に出会ったヒーローのことが忘れられず、彼以外の男性に惹かれることがずっとなかったヒロインの恋の運命は?
「私の愛はいらないの?」 「僕は君の友情が欲しい」 看護師長のサラが失恋をして落ちこんでいたある日、 意外な人物から声をかけられたーー 長身でハンサムな顧問医のドクター・フーゴ・ファン・エルフェン。 サラはフーゴの下で働き始めて3年になるが、 彼はこれまで一瞬たりとも彼女に関心を示さなかった。 もちろん今回も、入院患者のケアを手伝ってほしいと頼まれただけ。 ところが数日後、サラが勤務を終えて帰ろうとしたとき、 フーゴに呼び止められ、驚くべき申し出をされる。 「僕と結婚してくれないか?」息もできず呆然と立ちつくすサラに、 彼はほほえみもせずに続けた。「友情以上を求めはしないよ」 唯一無二の作風で今なお世界のファンに愛される作家ベティ・ニールズが1970年に描いた、友情結婚から始まるピュアなシンデレラ・ロマンスの名作をどうぞご堪能ください。
「妻となれ」--鷹の目をした王の命令。 子を産む道具を、夫は愛するはずもないのに。 ポリーは実父を捜して訪れた異国ダーリアで、 突如として空港から王宮へ連行される。 迎えたのは、民に崇拝される冷徹な英雄ーー国王ラシャド。 「私の妻となれ」 鋼のような声と、鷹のような目になぜか心揺さぶられ、 ポリーは恐れと戸惑いのなかで頷いた。 それが恋の始まりだとは気づかぬまま。 だがラシャドの目的は、亡き王妃の代わりに 子をなす妻を手に入れることだったーー 国に平和をもたらすための、冷酷な取引として。 母の形見の指輪が、娘たちを真実の愛に巡り合わせる感動3部作〈三姉妹はシンデレラ〉。1話目の今作ヒーローは非情なシーク、2話目は放蕩イタリア富豪、最終話はセクシーなギリシア富豪ヒーローとなる絢爛豪華なロマンス!
スポットライトを浴びるより、 あなたの瞳に映りたかった……。 エベレット家の末娘でオペラ歌手になる夢を追うオダリーは、 マンハッタンの大富豪トニー・ガルサに無視され、冷たくされていた。 「俺にとって女はただの道具にすぎない」 そう明言する彼に恋なんかしたら、不幸になるに決まっている。 しかも、最近でこそ誠実なビジネスで成功を収めているけれど、 もともと裏社会で番を張っていた異色の存在なのだ。 とはいえ教養があり芸術を愛する彼に、オダリーは密かに憧れていた。 そんなある日、オダリーの兄が命を狙われる出来事があり、 今度は妹のオダリーまでが標的にされてしまうはめに。 妹を守ってほしいと兄が依頼したのはなんと、トニー・ガルサだった! 〈テキサスの恋〉の関連作! 巻頭にダイアナ・パーマーからファンの皆さまへの特別メッセージが掲載されています。ぜひお見逃しなく。既刊『純真な歌姫』の主人公たちの娘が今作のヒロインを務めます。
つらかった日々を乗り越え、新しい人生を。 不遇の娘の恋物語を綴じた極上アンソロジー! 不遇のヒロインがつらい日々に区切りをつけて新しい人生に踏み出した矢先に、再び運命を大きく左右する再会や出逢いにぶつかる、シンデレラ物語を2編お贈りします。P・ホールドーソン作『偽りの義妹』は紙書籍でしか読めない貴重な作品ですのでお読み逃しなく。
★ブラム・ストーカー賞受賞作 ★ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞受賞作 ★世界幻想文学大賞最終候補作 ★英国幻想文学大賞最終候補作 ★ネビュラ賞最終候補作 ★ローカス賞最優秀ファンタジー小説賞最終候補作 ★シャーリイ・ジャクスン賞最終候補作 ・ ニューヨーク・タイムズはじめ各紙誌絶賛! ローカス賞、世界幻想文学大賞受賞作家の最高傑作! ・ 絵画「溺れる少女」に瓜二つの女性に魅入られた主人公は、精神に異常をきたす。怪談、都市伝説、人魚、人狼、カルト宗教……。信頼できない語り手による傑作サイコロジカル・ホラー。 ・ ・ 驚異的な文学作品 ──ピーター・ストラウブ ・ 読者を瞬く間に深淵に引きずりこむ ──ブライアン・エヴンソン ・ ・ 【あらすじ】 狂気を宿した母ローズマリーと祖母キャロラインの記憶をたずさえて生きる、画家兼小説家のインプ。ある日、町で出会ったゲームライターのアバリンと恋をするが、ドライブ中の路上で裸の女性エヴァと出会い、物語が反転していく。11歳のときにはじめて見た絵画『溺れる少女』、セーヌ河で溺れた名なしの少女、赤ずきんちゃん、ルイス・キャロル、ブラック・ダリア、ウラジーミル・ナボコフ、ジェヴォーダンの獣、セイレーン……。エヴァに出会ったのは、夏の夜のルート122か、秋の夜のウルフ・デン・ロードか。真実と事実が入りまじる、新たなゴースト・ストーリー。ローカス賞、世界幻想文学大賞受賞作家の最高傑作。 ・ ・ 【著者略歴】 1964年アイルランド・ダブリン生まれ。アメリカに移住し、大学で地質学と古生物学を学ぶ。92年頃から小説の執筆を始め、人気コミック『サンドマン』スピンオフ作品のシナリオも手がけた。ホラー、ダークファンタジーの優れた書き手として高い評価を得ており、98年、長篇『Silk』で国際ホラーギルド賞第一作部門を受賞。2012年には本作でブラム・ストーカー賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞(現アザーワイズ賞)を受賞。また24年には「縫い針の道」でローカス賞短篇部門を受賞したほか、世界幻想文学大賞など受賞多数。また、古生物学者として研究を続けるほか、音楽活動も行なっていた。邦訳に、『ベオウルフ 呪われし勇者』など。
ニューヨークで生きていく、美しく── 20世紀転換期の上流社会。未婚の女性リリー・バートは、社交界の花と謳われながら、心の奥に空虚さを感じていた。リリーの苦悩に、人びとの欲望がからみつく。 女性初のピューリッツァー賞を受賞したイーディス・ウォートン(1862–1937)の代表作『The House of Mirth(1905)』を豊富な訳注とともに新訳で送る。
女性であること、レズビアンであること、信仰と家族、植民地の記憶、そして生と性の解放ーー 死後もなお恋人の夢に寄り添おうとする女性や、韓国で妊婦が見るとされる「胎夢」を描き、幻想の光をまといながら鮮やかに映し出される現代韓国の姿。 2024年「若い作家大賞」を受賞し、いま韓国で最も注目を集める新世代の作家キム・メラによる、〈夢から始まり、夢で終わる〉クィア短編集。 リンゴリング 木の葉が枯れて 夕焼け シュガー、ダブル、ダブル 論理(ロジック) アヒル 象の鼻(コッキリコ) わたしを夢に見てください